惑星ピスタチオ「大切なバカンス」
＠新宿・紀伊國屋ホール (1998/5/7-6/12 32ステージ) 全指定前売り当日共4500
作：平和堂ミラノ 演出：西田シャトナー
出演：平和堂ミラノ、腹筋善之助、 保村大和、佐々木蔵之助、遠坂百合子、
福岡ゆみこ、末満健一、宇田尚純
1998/5/30（土）くもり 2:10-4:05PM 前方より 客席満員（430人)
客層：20才代中心。男女半々。キャラメルなんかと同じ賑やかな雰囲気ありな客席
客入れ：当日券、開演30分前から。30人ほど列。補助椅子も部分埋まるのみ。椎名
誠サイン会がすぐとなりで開催中。やや混雑の出入り口もこまめに誘導あり。係員
がお揃いの薄いエメラルドグリーン・ブラウス。涼やかで○。Ａ２版ポスターを一
面とした折り込みパンフ。仏語チラシの対訳つき。薄暗い客電下で青のインクって
読めなくて△。開演前にシャトナー氏、なんか写真より痩せてない？、が穏やかに
諸注意前説。１携帯、時計注意、２お茶の間話注意、３飲食注意。２，３するおば
かが多いのだろうか。わざわざ注意しなきゃいけないのが、なさけないねこ。
舞台。すり鉢状斜面が歯車型。外周にくねった柱オブジェ。風の回廊か。
お話。せっかくの田舎でのバカンス。も今年は少年ひとり。両親が行く末を深刻相
談中だから。村はリゾート開発進出の反対運動中。草木生い茂る野原、湖沼を潰そ
うというのだから。そんな周囲にちと不安も子供は子供。煙たがれてた地元少年と
も親しみ。でもやっぱり両親との音信不通には孤独な思い。それが故か、少年達が
怪しがる湖岸に住む隠遁おばあさん、リゾート開発会社の強顔じいさんに親しんで
ゆく少年。とある日、子供な考えに淋しい２人を引き合わせるアイディアを思いつ
くのだけど。
小さくて大きな少年の哀しみを、映画な広がる情景の中に描く。全体センチメンタ
ルな少年少女物、祭りの場面からあとが特に、昔のイタリア映画みたいな郷愁感あ
り。包み込まれるような照明、切な系の音楽、風のＳＥで醸す、田舎の夏の日々は
眠くなるほどに心地よくて○。個人技やガジェット小、パワーマイムもモブの多、
本芝居中心。シームレスで流れるような場面展開◎。ひとつながりなその様は少年
の心象を伺わせるようで巧み。演出に工夫。一役全員、配役（２人共、１人ずつ）
つぎつぎ入れ替わりなど。考えましたやってみましたなあれこれ。だから何！？っ
て印象あり。面白い以上に感じることないのが△。
役者。平和堂ミラノ。自信ありげな佇まい○。みんな声がちゃんとでているのには
ほよよ。杞憂に終わり安心ねこ。
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