惑星ピスタチオ「WORLD」
＠新宿・シアターアプル (1996/9/18-10/5 18ステージ)全指定前売り当日4500
作・演出：西田シャトナー 照明：大塚雅史 衣装：斉藤まさみ
出演：保村大和、平和堂ミラノ、佐々木蔵之介、福岡ゆみこ、遠坂百合子
いちいりえ、腹筋善之助、末満健一、高須浩明？
1996/9/30(火)晴れ 2:05-4:10PM 中段より 客席７割（500人）
客層：20才代中心。平日昼だし。そんでもスーツの人、若干あり。
客入れ：当日券開演１時間前から。３０枚以上あり。
舞台。弧上に８つのベンチな箱と背後の柱を配置。
お話。この世界で互いに知るはずもない４つのパーティ。砂漠な町。１殺した男
の最後の言葉を伝えるため、両親を探す男（保村）と彼に一方的？ラブな女（ミ
ラノ）。２学会で自説を否定され、傷心にさまよう男（佐々木）。３日本では未
知の麻薬成分をもつ花を密かに仕入れに来た、３人の女性。４地球の生物を捕獲
するため企てを巡らす、軌道上の宇宙人達。互いに知らぬままの彼らの行く先は。
より想像力の幅を広げ、お約束を抑えて描く意欲作。ミクロ〜マクロ：宇宙まで
広がる世界はいっそう。ロードムービーな展開に世界の営みと旅・生きていくことは
終わりなく続いてく。そこに小さき人間の姿、その刹那な生が浮かんでくるよう。
みんな何かしら、しがらみを抱えた人達ばかり。そして願いは叶うことはない。その
切なさ。ジョーとマリのエピソードなんて、泣いちゃったねこ。学者男と三人の女性
の描き方はもひとつ。八方塞がりと内省は判るけど、その先がはっきりしない。
まあ、そこまでやられちゃうと泪ちょちょ切れ状態だったかも。
べたに映画再現してる。冒頭とか、画面の説明がうざったい。パワーマイムでまず
面白いのは、人じゃないものを演じさせることだと思うねこ。車しかり、熱帯魚
しかり。ただの画面説明するんじゃ、映画のがまし。もうちとなんとか、なんないか
なあ。でも、映画な視点移動は見事。熱帯魚の会話〜モーテルでそれを見る人〜
宇宙で、なんてイメージは◎。今回の作風に、腹筋さんの長丁場ソロがなかった
のは○。まあ、やり方次第だけど、流れ変えちゃうから。
服装。中間色におフランスしててシック。照明。展開が控えめな印象。けぶるような
色調が舞台にあって○。音楽。ドライな音がまた舞台にあう。その中、サッチモ、
ワンダフル・ワールドの潤いがいい味わい。
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