＠王子 王子小劇場(2007/1/4-7 6ステージ)
http://www.en-geki.com/
全席 前売 一般3000円 学生2000円 高校生以下1000円 当日+300円
北区在住者／シニア（60歳以上）1500円（要証明・当日のみ）
＠青森 アトリエ1007 12/8-14 7ステージ
＠秋田 康楽館 12/16 1ステージ
作・演出：畑澤聖悟
舞台美術：畑澤聖悟 照明：葛西大志 プロデュース：佐藤誠
装置：萱森由介 宣伝美術：木村正幸（ESPACE)
制作：工藤由佳子 ドラマターグ・演出助手：工藤千夏
企画制作：王子小劇場、渡辺源四郎商店 主催：王子小劇場
1/4s ポスト・パフォーマンス・トーク
「西の盗塁王 VS. 北の素振り王 白球／舞台にかける青春を熱く語る！」
谷省吾[いるかHotel]×畑澤聖悟 司会：工藤千夏
出演：
・野球編
藤本英円 ：茂
工藤静香[劇団夢遊病社] ：裕子
・剣道編
工藤由佳子：姉
藤本一喜 ：妹
高坂明生 ：弟
萱森由介 ：洋
・山姥編
菊池恵子 ：女１
三上晴佳 ：女２
2007/1/6(土)曇 7:02-8:19PM(1'17)前方より 客席8割(45？人)
客層：20-30歳代中心に幅広く。男性過半数。単独客多め。
客入れ：場内案内 1名常駐。折り込みチラシそれなり。折り込みパンフ。
A5 3ページ。挨拶、配役、スタッフ、それぞれ紹介。次回公演。7/12-16
＠スズナリ「小泊の長い夏」 カーテンコール1回。
舞台。素の劇場フローリングに調度なし。後方、上手に球場の金網壁。
お話。３話オムニバス、切り換えながら進行。野球編。バットの素振りをする青年、
なんか暗い顔でスランプか、中断ばかり。高校部活時代の女性マネージャーは、昔の
活躍ぶりや自分との思いで話。おどけたふりで励ますのだが…。
剣道編。起き抜けパジャマ姿、木刀らを素振りしながら会話する姉妹、弟と妹の
婿達。独占欲が強い妹に、積年の我慢たまらない姉。２人はなにげな会話の端々で
バトル、妹の婿は敏感に察するけど…。
山姥編。腹に一物の老婆と迷子女性、テロえん罪者と尋問官、天ノ岩戸息子と説得
家族。早口津軽弁を含め、たたみ掛けのグルーブ感ある対話にて。
変で普遍、面白くてやがて味わい深い人間ドラマ。設定が特異な作家だけど、今回は
演出趣向が変わり種。野球編は「孤独な」バット素振りの徒労感に青春の蹉跌を
重ね。剣道編は木刀、ラケットの持ち替えに立場、構えや目線に関係性を転写、姉妹
独特の愛憎を増幅。山姥編は、速射砲に投げてはぐらかす言葉バトルとナンセンス
展開。三者三様を交互だしに混ぜて、賑やかに興味を増し。
手垢がついた題材に「素振り」「空振り」の言葉や振りの身体表現を付加。信じ願い
ながらも、粛々とはできない「素振り」、意に叶わぬ「空振り」。そんな時、惑う人
の情念、悲哀そしておかしみをより強く浮かばせて、特異も旨し。野球編に胸震え、
剣道編の思わせぶりに笑い、山姥の暴走を愉快にみるねこ。
役者。工藤さん、萱森さん。どうしてか、劇画タッチか、顔が面白い。２人の登場を
心待ちにしていたりするねこ。藤本さん。祝女優復帰。控えめも気持ちが伝わる芝居
に好感ねこ。
[月間一覧］