結城座 糸あやつり人形芝居「リチャ−ド３世／本朝廿四考〜奥庭狐火の段〜」
＠新大久保 パナソニック・グロ−ブ座
1993/5/23(日)2:00ｰ5:40 2FＮ４０席
目を閉じて想像する。エドワ−ド王の弟リチャ−ド。不具、狡猾、呪い、
届かぬ恋、滑稽さ。あやつり人形は何も語らない。彼を知るのは想像力の力だ。
木偶の向こうに、それを鮮やかに現させてくれる結城孫三郎の手腕、いや増し。
肩から力を抜こう。前回は、山口小夜子を食って、悪の魅力にぞくぞくさせて
くれた孫三郎。塵に帰ったリチャ−ドが、終演後も劇場に留まっているかのよう。
滑稽さがそこはかと。嘆くばかりの貴族。ジャズギタ−トクラリネットの甘い音楽。
対して陰惨な映し絵。１２代孫三郎襲名。悪を観る快感をますます期待ねこ。
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