遊園地再生事業団「箱庭とピクニック計画」
＠原宿・クエストホール
作・演出：宮沢章夫
1994/8/28(日)3:00-5:40PM 晴 満員（400弱？）
すごい。わからないという面白さ。かっくいい、スタイル。うれしいねこ。
いくつもにシークエンスをスライド、音楽でつなぐ構成。なんか、懐かしラジカル
時代のスタイルをほうふつ。いいなあ。#271に逸行さんＲがあります。
先にいけない人達がモチーフのひとつ。椅子の座り方を知らない。自転車の乗り方
を知らない。迷子。ゴドー待ちも随所に挿入。で、ラスト。自転車に乗れない主婦
（＝心理療法として箱庭療法を受けている）は、外界に踏み出す（脱出、開放？）
これを見て、総ては彼女の意識の産物だった。なんて、ディックもどきの解釈は、
つまらない。噛み合わない、ないがしろ、唐突、不条理、心理学、映画の場面など
を、ごく日常の会話、生活場面に散りばめたミクロコスモス。この輝く美しさに浸
る快感。ただ、それだけでうれしいねこ。
（全然、具体的Ｒじゃ無く、すいません。ともかく、気に入ったので、普段買わな
い台本も買っちゃいました。）
劇中、自転車から見た町のビデオ映像に合わせ、主婦が自転車に乗る場面。
なんか体がわくわくしてしまった。感情ならぬ身体移入。ふと、何年も自転車に
乗っていないことを思い出したりする。
役者は。新井亜樹（痛いですの女）はやっぱすご。立ってるだけで、演技を越えち
ゃう。ところで、メノジって解散したの？
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