44（よし）Produce Unit YAHOO VOL.2「自由を我らに」
＠中野・ウエストエンドスタジオ (1997/9/25-28 6ステージ)
全自由前売り2300当日2500 問い合わせ03-5996-2883
作・構成・演出：じんのひろあき 出演：４４（よし）北川、かなやす慶行、
井上カオリ、本丸仁美、塚本拓弥、早瀬真奈美、多田祐子、田中裕太朗、
橋本亜佳子、堀口達哉、渡辺浩子、榊陽介、吉久直志
1997/9/27（土）晴れ 2:05-3:45PM 中段より 客席 超満員(130人。立見数人あり）
客層：老若男女。中心は20〜30才代。女性過半数。おばさん結構多め、親類縁者？
客入れ：こまめに席に誘導あり。荷物預かりもてきぱき。お座布二枚ありがたし。
役者全員へのインタビューを収録した分厚い無料パンフ◎。こんな充実したの有
料でも見た記憶なし。戯曲は500円で販売。
初見のユニット。じんのひろあき氏、待望の長篇作。
舞台。白い布を掛けた長机と黒い椅子、幕も同様に、ですっきりきりり色調○。
中央、湾曲配置の机に10脚。下手奧、一段高く机と3脚、その下に1脚。
お話。太平洋戦争、終戦直後の日本。新憲法を解りやすい口語にせよ、と
集められた若き文学者達。与えられた時間はたったの２時間。暗転無しワンシーン、
全編会話劇でのワンシチューエーション・コメディ。上演時間聞いてたより短め。
刈り込んだのかしら。
好作品、好企画。今時の会話での論争がなによりわかりやすく、血が通ってて○
悪戯に叫んだり、動いたりせず、賑やかな「静かな演劇」（変か）。演じる役者
は背伸びせず、すっと演技してて好感ねこ。ちゃんと役柄の個性も感じさせて、
興味をうまく繋いでるのも○。言葉と解釈を巡る論争はおばか、脱線ばかりで
オカシイ。時代を経た今ならではの過去を見る面白さあり。そんな中、憲法と国民
、理念と酷い現実の距離が、時代を超えて浮かんできて巧み。どんでん返しの
一つに政府の出来レースな真相が・・と思ったけど、？。政府側の在りようが
なんかもやもやして感じて△。
後半、第９条：戦争しちゃっていいかを巡る。全く現実的な主張が大勢で悲しい
よな中、これは夢見る憲法である、とたった一人の訴えが。心動かされるねこ。
現実を見れば、おまぬけなとこある憲法かもしれない。けど、それをそのままに
してる、曖昧でやさしい日本人って好き、と勘違いに思うねこ。
回を重ねるほど、役者の充実が反映される、するめ作品と思うねこ。再演あり。
〜じんのひろあき＆４４北川 withかぜの PRESENTS〜
１１／１８−２４ 「自由を我らに」
１１／２６−３０ 「努力しないで出世する方法」
作・演出・構成：じんのひろあき 会場：中野スタジオあくとれ
連絡先は、上記と同じ。
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