遊気舎 生誕15周年第30回記念公演 「俺バカ 〜悲しけりゃ、ここでお泣きよ…」
＠伊丹 AI・HALL(2002/2/28-3/3 5ステージ)
http://www6.ocn.ne.jp/~aihall/
＠東京 本多劇場2/20-24［第12回下北沢演劇際参加］
全指定 前売り3500円 当日3800円
作・演出：石原正一 演出補：久保田浩 脚本補：久保田浩＋魔人ハンターミツルギ
舞台監督：永易健介 照明：池田哲朗 音響：Alain Nouveau 美術：池田ともゆき
装置：西浦財団 運送：阿久津勝哉with（株）暴力運送・今井支店
衣裳：みきあすか＋IKUKO-KUDO 衣裳協力：中村祐子、かとうきよみ、井元真理愛
小道具：二宮いづみ、佐藤広美、根岸千里、有山さつき
イラスト：土谷尚武[APOLLO] 宣伝美術：土谷尚武＋ウメキマキコ[APOLLO]
宣伝写真：鎌田輝彦 演出助手：斉藤明子
制作：岡田美子ほか プロデューサー：大木裕子
出演：
久保田浩：大海原猛（一番星学園、新任熱血教師）
西田政彦 ：前田強（生徒。学園の番長）
林 真也 ：白木明（生徒。財閥の御曹司）
西うらしんじ ：杉浦秀（生徒。まじめ秀才）
信平エステベス：浜田省（生徒。浜田省吾な）
阿久津勝哉 ：小柳保 （生徒。ギター片手にパンク魂）
てらさきよしのり：長岡太郎（生徒。元気がない）
木村タケシ ：林田邦男 （生徒。大海原にいわれた「ごめん」が気がかり）
中平みほ ：阿部ルミ （生徒。無口、実はサイキック）
峯 素子 ：岡よしえ （生徒。はきはき眼鏡娘）
稲田真理 ：藤田友代 （生徒。騒がしい。なぜか拳銃携帯）
植田有紀 ：富田智恵 （生徒。元気）
菊 丸 ：青山久美子（生徒。う〜ん？）
根岸千里 ：黒田小夜子（生徒。つっぱり）
みきあすか ：山口みゆき（生徒。手話？で会話）
森野久美子 ：乳毛陽子 （生徒。目の下に隈。房枝妹）
魔 瑠 ：中村ルミ子 （学園理事長）
魔人ハンターミツルギ：小野透（校長。歩きがぎこちない）
岡田美子 ：伊藤マリコ （三年Ｂ組担当。セクシーお姉さん）
うべん ：乳毛房枝 （三年Ｃ組担当。怪しいお姉さん）
工藤まき ：東海さおり （保健室の先生。セクシーお姉さん）
バカボン ：南めぐみ （食堂のおばちゃん）
大河よしひろ ：北村則夫 （用務員のおじさん）
まついきよし ：西山友美 （巡査）
小川十紀子 ：大海原幸子（大海原猛 妹。女優希望）
二宮いづみ ：人形 （猛の母からの贈り物。でかい）
エル・ニンジャ：本人
石原正一 ：長州、ほか
森岩宏文 ：谷津、ほか
斉藤明子 ：サイトー
2002/3/2(土)晴れ 7:06-8:52PM(1'37) 最前列より 客席ほぼ満員(260人)
客層：20〜30歳代中心。女性7割。
客入れ：雛壇に全指定。最後尾でも10列目と舞台に近いのがうれしい。その分、横に
広がりで、端はやや観がたし。座席案内常駐。荷物預かりがあったか不明。ロビーに
落書き黒板あり。今日の目標：本番前の乱闘禁止。なんかの選挙らしく、ミツルギ、
まつい、にしうら（だっけ）の顔写真の脇に正の字。ミツルギは問答無用の貧血将軍が
セールスポイント？らしい。客入れ音楽が「卒業」づくし。菊池桃子、斉藤由紀、
尾崎豊、倉田マリコ…と揃い踏み。古すぎて、半数客はわかんないかも。
折り込みパンフ。ズビズバ「俺バカ号」Ａ４ 4ページ。全部、手書き。写真付き配役
、寄せ書き、出演情報ほか。次回公演。秋に大阪のみ。ミツルギか阿久津、いづれか
の本でとか。
物販。15周年記念パンフ(A5 ６４ページ 1500円）。カラー写真多数、読み物少。
記念Ｔシャツ（アポロデザイン 4種 2800円） パンフより売れてた模様。
カーテンコール２回。お楽しみプレゼントあり。
関西ゴミ演劇界代表・石原正一（元そとばこまち）＠京都の作品。ちなみ、タイトル
「俺バカ」は「俺って、バカだね…」の略とか
舞台。講堂ひな壇が中程２段、中央空いて通路。後方歪んだ、ドア枠、黒板、傾斜し
た学校書き割り（屋上に上れ）。時計塔の上に一に☆の校章印。
お話。新任熱血教師・猛。持ち前の正義感から人助け、だけど着任早々に遅刻。
「ウルトラ五つの誓い」（下記参照）を校則にするほど、とんま、いや理想を望む
理事長はとがめることなく、猛に好感。担当するのは超エリートクラス。毎回満点で
ホントかよな。どこか腑に落ちない猛の感は的中。じつは彼らはカンニングモンキー
今回も、金持ちおぼっちゃま開発のカンニングコンタクトで満点狙い。当たり前顔
のクラスで一人、秀才の杉浦だけは不正に後ろ髪引かれ。そんなある日、告白ＴＶ
番組収録で、杉浦はつっぱり女子生徒にふられ、世をはかなんで投身自殺。が、
間一髪、彼を密かに思っていたサイキック女子生徒・ルミに命を救われる。ルミは
教師猛にカンニングのことやら告発。正義感の強い猛は怒り。一人反発する番長は
教室を飛び出してしまう。バイクでの追走、番長も猛の熱い思いにカンニングを
諦めることに。猛は生徒達に三日間で鍛え直してやると、スパルタ教育。みんな
合格、よかったね。つう、「ゆうひが丘の総理大臣」（参照ＨＰ）パロ全面の学園
コメディ。
気分転換な記念公演。お気楽楽しいねこ。演劇つうより、パロディショー。なハラ
ショーこと石原正一らしく、やたらとダンス、むやみにレトロねた（今回は80年代青春
ドラマねた。「ナッキーはつむじ風」うんちくとか、わかるお客いるのかしら状態。）
15年記念だから？とベテラン中心にこっぱずかしい演技演出続出（意味なくセクシー
ポーズの工藤まき、青春謳歌に踊りまくる久保田、とか）愉快ねこ。
ハラショーにしても、後半あまりにべた過ぎ？、キャラ遊びが少なすぎ？、と不満あり。
でも、まあいいんじゃないですか、と心緩く思うねこ。
しばらくは、若手の座付き作家と外部作家作品の二本立てで模索するのかしら。
前回「ドッグ・オア・ジャック」・黒川猛[ベトナムからの笑い声]が近年一番の
面白さだったねこは、彼の新作を希望。
＊「帰ってきたウルトラマン」より「ウルトラ五つの誓い」
ひとつ、 腹ぺこのまま学校へ行かぬこと
ひとつ、 天気のいい日に布団を干すこと
ひとつ、 道を歩くときには車に気をつけること
ひとつ、 他人の力を頼りにしないこと
ひとつ、 土の上を裸足で走りまわって遊ぶこと
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