遊気舎「リセット〜Get To The Gone〜」
＠大阪 扇町ミュージアムスクエア(2002/12/20-22 5ステージ)
http://www.oms.gr.jp/
全自由 前売2500円 当日3000円
作・演出：阿久津勝哉 舞台監督：岡 一代 照明：柿嵜清和
音響：ヨシモトシンヤ[劇団Ugly ducking] 映像：タナベリョウヤ
宣伝美術：佐伯朋子 装置：西浦財団 衣装：IKUKO-KUDO 小道具：根岸千里
運送：阿久津勝哉with（株）暴力運送・今井支店
演出助手：斎藤明子 製作：稲田真理
出演：
稲田真理：白井ヨシエ（ストーカー ヒロムを狙い、逆襲される）
・桑田家
峯素子 ：母（ロボットみたいな母親）
魔人ハンターミツルギ ：父（躁病 思いこみ激しすぎ）
西うらしんじ ：マサル(長男・引きこもり、でももてたい）
西田政彦 ：ヒロム（次男 ラジオＤＪ 真正ホモ）
根岸千里 ：コウメ（長女 高校生 やさぐれ）
植田有紀 ：コウメ（次女 小学生 いじめられっ子）
木村 武 ：サブロウ（三男 小学生 やんちゃ）
森岩宏文 ：ジュンイチロウ （父・弟 ヒロムの実父）
信平エステベス：ポナ（マサルの友達 ？のオタク）
阿久津勝哉：汁 （同上 ２ちゃんねるであじりあったのが縁）
菊丸 ：ヒビキ（キャラ○ルボックス元俳優・上川○也 ヒロムの元恋人）
みきあすか：ミキアスカ（遊気舎・女優 マサルに監禁され）
エルニンジャ：エルニンジャ（プロレスラー 同上）
2002/12/21(土）雨 2:05?-4:18PM(2'15?) 後方より 客席8割（80人）
客層：20-30歳代中心、女性過半数。
客入れ：空港＋高速渋滞で遅刻ねこ。客入れ状況不明。ベンチ4列、背もたれ付椅子4列。
傾斜客席＋狭い舞台なんで見切れなし。傘は入口の傘立てに各自、荷物預かり不明。
折り込みパンフ。A4 4ページ。座長×阿久津対談。各役者コーナー。次回公演。4月
東京、大阪にて、久保田浩 作・演出「ゴーリキ」。座長は6月のＧ２プロデュース
に出演決定。物販。未確認。
コミック？パンクバンド活動もしてる阿久津勝哉 初上演作品。もともと公演は行わ
ない予定のところにいれた番外。なんで主要役者はほぼお休み。でもって、ほぼでき
あがった台本が、月影十番勝負「愛の嵐」とクリソツ。急遽書き直したという曰く付き。
舞台。正面に柱が一本、奥の黒幕に遊気舎と白文字。両袖は段ボールがうずたかく
積まれて倉庫然。
お話。(遅刻につき前略）ＤＪをつけねらうストーカー女は逆襲されて、監禁の身。
ＤＪの引きこもり兄の慰みものに。つっても、ＳＥＸとか強要されるでなく、縛られ
ても緩すぎ。「部活」と称した、よくわかんない遊びの相手をさせられ、ストーカー
もんもん。いっそ、はめて！犯してよ！！と懇願してもだめ。
兄だけでなく、家族も壊れてて、どうしようもなし。父親はなんか躁鬱！？。次男
（DJ)が妻と自分の弟の子と知り、これでイーブンになると、長女を薬付けにして
近親相姦。そんな一部始終を、妻は受け入れて、もはや感情レスのロボトミー状態。
で、次男は真正ホモ、兄と肉体関係。ストーカーは愛するストーカー相手の裏の顔に
愕然。次男と別れた男来訪。性転換させられた復讐に次男のちんこ切りしてやると
修羅場。爛れた次男の非道ぶりに百年のストーカー愛も醒めて、あきれ顔。
次女は、極端ないじめられっ子。ストーカーから「飛び降りは派手に、首吊りは控え
めにね。」の教えをうけ、学校で命をかけて抗い。でも、なんかみんな的外れで×。
なんか変でもうギャグだし、でも笑えないし。結局、ナイフ沙汰で地位向上。
兄の友人関係も狂いきり。ネット仲間のパンク青年はよくわかんないコスプレ・
おたく。もう一人もなんかわかんないけど、おたく。
で、ストーカーは飽きられちゃう。だのにゆるゆる監禁は継続。なんで？。新たに
仲間増え、根拠ない自信ありの女優と、ホモＤＪの趣味？か陵辱用プロレスラー。
ますますストーカーは無視されて、別の意味で生き地獄。そんな境遇でストーカー、
省みてわかった自分の価値。ＤＪ家族を崩壊させるきっかけをつくった自分の責任。
よし、だめな家族を再生しようと一念発起。監禁仲間と更生計画。監禁脱出。いじめ
抜いて、洗脳、脳内リセット、「よき家族」をすり込み教育。これでよし。でも、
ストーカーな自分の性向は、相変わらずなのね。
マイナスに意欲的なあれこれ、てんこ盛り。いままでと変わったことしたいと裏指向。
はよけれど、見せびらかしたいマニアな趣味趣味が入って、自家中毒ぎみ。面白いのか
、面白くないのか、不明なとこ結構。ギャグめいた台詞は独特で、とこどこくすくす
ねこ。大人計画をどうしても彷彿とさせて、うーん、どうかしらと小首傾げねこ。
ストーカー心中（スライド文で説明）の耐えきれない緩さ、はみてる方にもあり。
劇団伝統の大人数キャラ登場、今回は家族とその友人。紹介と顛末の説明にほとんど
を費やしてるのも、うーん、以下同文。物語を御しきれず、家族のリセットは言葉の
説明で端折ちゃったし。意欲はわかるけど、この内容なら少人数で1時間ちょい濃縮版
で見たかったねこ。いろいろ事情はあるのでしょうが。過激顔ですっとこどっこい
なおかしさ、ちと哀感添えな味わいは独特の魅力と思い。新作に期待したいねこ。
役者。全体、役と距離をおいた感じの演技印象。ディープにさせないための演出？。
ストーカー役・稲田さん。おもにつっこみ専門で熱演。もっと常識と病気なキャラ
同居のへんてこさがでると○。監禁者役・西うらしんじ。茫洋とした瞳にスケベ心を
フラッシュする、大人子供なキャラ好演。
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