[ホーム]（個別ページができ次第、そちらにリンクします。）
＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2009/4/4-12 12ステージ)
http://www.komaba-agora.com/
全自由(整理番号付) 前売2800円 当日3000円 4/6m前売2000円
＠大阪 アトリエS-pace 7/26-27
＠名古屋 七ツ寺共同スタジオ 7/30-8/3
作：北村想 演出：小林正和
照明：花植厚美 舞台監督：中村公彦 歌唱指導：折野純子
制作：涌井千恵、岩元里砂 企画・制作：ユニット・トラージ
主催：(有)アゴラ企画、こまばアゴラ劇場 提携：七ツ寺共同スタジオ
出演：
土居辰男 ：先生（大河内伝三郎・何だか小説家らしい)[ジャブジャブサーキット]
渡山博嵩 ：室岡半兵衛(先生の一番弟子) [星の女子さん]
空沢しんか：木の坂木暮（二番弟子）
斉藤やよい：神崎茜（文芸誌の編集者) [B級遊撃隊]
ジル豆田 ：樋口葉子(弟子志願の若き女性) [てんぷくプロ]
小林正和 ：黒子、変態行為を告白するおじさん
2009/4/11(土)快晴 3:04-4:43Pm(1'37)前方中央 客席8割(30人)
客層：20歳代と中年層、女性過半数。
客入れ：整理番号付きもかまわず、開場。桟敷1、雛壇に椅子席3列。ゆったりと
埋まる客席。桟敷は2名だけ、椅子席満員。折り込みチラシそれなり。名古屋公演
のがありがたい。パンフ A5 3ページ。挨拶、配役、スタッフ。物販。台本1000円
名古屋なら、もれなく想さんがサインするだろうに。相変わらず、ト書きも面白し
カーテンコール1回2分 役者紹介。
北村想・新作ラッシュ＠主に名古屋 を継ぎ、演出を小林正和とした企画ユニット。
前作、avecビーズ 秋公演を増長したナンセンスぶりをみせる今回。
舞台。薪の火床、グリーンのドラム缶。客席手前両側に小枝、枯葉。奥、上手上方
にでかい赤天狗面。
お話。大正昭和の匂いがするポルノ小説作家。奇行奇弁に煙に巻かれつつ、操を
許し、慕うことを止めぬ弟子、編集者のドタバタ模様。
ありきた演劇の縛り、タガを外して面白く。バカ爆発と放免も、反骨の気概忘れず
、筋を通す。大人のための大人演劇。演劇をオモチャ化する、並の作家には書け
ない技を呆れ、笑いつ堪能するねこ。
ポルノ作家は浮世風呂で脳軟化、奇弁駄弁連発。醒めながら恋い慕う周囲がバカら
しくも愛らしい。エロ小説の長い朗読淫靡も慇懃、品を失わず。一般成人さえ禁止
のエロバカな下ネタ話は愚か、出鱈目も真顔で語られて、すっとこどっこいな笑い
を呼び。過剰も不思議とすっきりとしたバカぶりが○。ラスト、気骨を帯びた言葉
の立ち回りも○。
演出は、ほどよい距離感と彩りをもって伴走、ナンセンスの意味のない意味を哀感
をほどよく添えて現し。バカ哀しく盛りたてて素敵。
[月間一覧］