岩松了プロデュースVol.5「傘とサンダル」
＠新宿・THEATER TOPS (1996/7/9-21 17ステージ） 前売指定3500自由3200
（当日+300）
作・演出：岩松了
1996/7/16(火)7:05-8:45PM 晴 後方から 客席8割（90人？）
若手を集めての公演シリーズ。
舞台。西洋城内？な感じのラウンジ。曲線が入った白壁。砂地の床、中央部は
段違い。正面廊下に面した明かり窓。上手にガラス窓、なんと浴室が素通し。
手前に黒いソファ。下手奥にホームバー。
お話。砂丘に面してるらしい故人である写真家の別荘。たむろする若いカメラ
マン達、使用人。買い取ろうという盲目の妻と付き添う夫がやってきた日ので
きごと。流されていく無力感とか焦燥とか。
エキセントリック、あけすけな振り舞い、会話。つかみきれない背景、人物関
係。突発して狂って飛ばす、ますます過剰な岩松芝居。一見、表と裏さかしま。
みな心のまま言いたい放題。嫌な内容だけど、不思議にそんな感なし。この
ほうが信じられて好感。例えば。全盲の本人の前、その不自由さを直言する女の
ほうが、紳士な物腰で「見に」行こうよと話し掛ける夫より、誠意感じるから。
人物の動機がよくみえないのは△。そういう作品なんだろうけど。乾いた展開
の中、ラストのピアノ曲のみずみずしさに安心ねこ。
役者。伊藤留奈、前田昌代。沈着した様が○。もうすこし狂うといいのに。戸
田昌宏。ストレス溜まってる様が○。酒井健太郎。唯一、暑苦しい感じで面白い。
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