Ｈ・アール・カオス「グリザイユ」「春の祭典」
＠新宿・スペースゼロ （1996/9/14,15 3ステージ） 前売り4500当日5,000
構成・演出・振付：大島早紀子 作曲：フレデリック・ダリダ
美術：岩崎永人
出演：白河直子、野和田恵里花、奥山由美子、藤原悦子、内田香（グリザイユ）
勝倉寧子、平山素子、菊池久美子、野和田恵里花（ハルサイ）
1996/9/14(土)小雨 2:00-4:30PM（休憩20） 中段補助椅子より 客席ほぼ満員(450人）
客層：20〜30代中心。男女半々。おじ、おばさんも。10代（高校生？）は小。
客入：特記なし。初日のせいか、15分前開場。ロビー開場は親切。
当日券：開演1時間前から。補助（３６席）は、７列めで見やすく◎。
久方観たねこ。どちらも30分＋ほどの上演。集中力が保てる丁度良い長さ、◎。
「グリザイユ」
自己閉塞と開放、何かしらいいものへの再生を描いてる？。
一人と同一外観な三人の対峙や同一化の繰り返しにあり。内省の過程が判るよう。
車付き扉の視覚効果○。扉を開け連ねての「合わせ鏡」、扇？状な「回廊」。背後
に鏡をもってきての多層化。トリッキイとも言える演出が面白かったねこ。真正面
でみたら、さらに良かったかな。
「春の祭典」
舞台。下手、白いバスタブ、倒れたスタンド。天井うす暗がりには
白い椅子が吊るされてる。
白河さん、体とその動きの存在感◎。バスタブから足を
上げる場面は、むっと体臭が感じられるよう。美しいだけじゃなく、直情に訴える
とこがグー。以前は、中性的な魅力だったけど、ちと印象違い。女入ってて、まい
っちゃうな。前半、生理？のいわれなき痛み、後半、男に虐げられな痛々しさを現
実とすると、飛翔は夢。死のみがその開放の術。なんか泣けてくる。一転、カーテ
ンコールでの笑顔に和むねこ。男性？役の4人、かっこよくて（具体的にはうーん）
○。表情もちゃんと芝居してて楽し。
|