一跡二跳「少女と老女のポルカ」
＠新宿・シアタートップス (1997/2/18-23 9ステージ) 全指定前売り3200当日3500
作・演出：古城十忍
出演：奥村洋治、松浦光悦、乃木涼介 他全７名
1997/2/22(土)晴れ 7:00ｰ9:00PM 中段から 客席ほぼ満員(150人)
客層：老若男女。男性客けっこう多い。客入れ：当日券用意ちゃんと。嬉しい。
舞台。８角形の畳敷き：ちゃぶ台ある居間。周囲は廊下な設定。壁は濃淡グレー
で市松模様ぽく。照明。クリアで包まれるような感じで好き。青、ピンク蛍光灯
や裸ランプが印象的。スピーカがBOSEと違い。プレゼンス、色気あるいい音。
お話。一人暮らしの老婆（奥村）に遊びに来る少女（松浦）。好きな人の名前が
一緒。だった彼とだったらな彼。仲良しの２人。しだいに浮かぶ影。両親の不仲
から登校拒否、拒食症の少女。癌、延命より緩やかな餓死を選んだ老婆。辛い半
生、傷つけあい傷つき生きてきたことも、自分の意志故のこと、死もまた。老女
の姿に生きる勇気を見いだす少女。今日は少女の結婚式、あれから15年、今も心
で仲良しの２人。
素直に感動ねこ。奇異な趣向、直球なお話。いちだんと深く人を描くドラマ。
男優が、女でも男でもない少女と老婆役な趣向。あからさまな造作はなし。造っ
てないよで、造ってる具合が○。松浦さんの小学生少女の不安定さ。境遇をも伺
わせ、時にユーモラス。巧し。松浦、奥村さん２人、とりわけ真摯な演技○。
純に、人を思いやる気持ち溢れたお話に感涙ねこ。本人とその周囲が、決して幸
せは言えないという裏打ちもあり。奥行きあって味わい◎。最近の一跡二跳じゃ
、一番の作品と思うねこ。
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