演劇集団 円 「春のうららの隅田川」
＠新宿・紀伊國屋ホール (1997/5/14-24 11ステージ)
全指定前売り当日5000
作：別役実 演出：岸田良二
出演：南美江、三谷昇、岸田今日子、野村昇史、草野裕、加藤美津子 他全12名
1997/5/17(土)曇り 2:30-4:00PM 最後尾(21列)から 客席満員(410人)
客層：おばさま多く、おやじそこここ。残りは２０歳代男女。客入れ：特記なし。
別役実、101本目書き下ろし戯曲。
舞台。川岸の堤防。ベンチ、街灯、ビニール屋根・ホームレスの住まい。薄暗い
青空。ざわざわとした耳障りなトリの声。
お話。子を亡くした母親達の彷徨。家出した息子を探す女（岸田）。息子が逝って
しまったことを認めない老女（南）。逝った子代わりに赤ん坊をさらった若い女
（馬渡？)。静かに狂っている彼女らと翻弄されるホームレス達の姿。
茫洋とした中にぽつぽつおかしさ、哀しさ。おなじみのどーでもいいことで展開す
る疑問と議論。時間の浪費具合がなんかおかしく、くすくすねこ。狂気がどうとい
うこともなくある不安と相まって、なお面白い。岸田今日子の毅然とした態度と静
かな語り口。万引きやら、行われてることの間抜けさの中、絶妙な味わいだして◎。
と起きてたとこは○だけど、中途うとうとねこ。体調悪かったせいかしら。
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