演劇集団 円 「猫町」
＠新宿・紀伊國屋ホール(1999/7/1-8 10ステージ)
全指定5000 前売予約時「円のホームページを見た」で500割引。(学生3000
ペアチケット8000は割引なし)
作：別役実 演出：國峰眞 美術：島次郎 照明：小笠原鈍 効果：深川定次
衣裳：半田悦子 宣伝美術：鈴木八朗 舞台監督：田中伸幸
演出助手：阿部 初美 制作：桃井よし子ほか
出演：
男1：三谷 昇 （とむらいや）
男2：山口真司 （息子コミネミツル）
男3：高木 均 （祖父）
男4：石田登星 （巡査ヨシダ）
男5：佐々木 敏（父コミネタケ）
男6：小川 剛 （タンカを運ぶ人）
男7：山口太郎 （タンカを運ぶ人）
猫：佐々木 睦
女1：岸田今日子 （旅行者 タドコロキヌエ）
女2：中條佐栄子 （そのお供 オガタミネ）
女3：谷川清美 （息子の嫁 コミネフミ）
女4：南 美江 （祖母）
女5：有田麻里 （母 コミネタマエ）
女6：山乃廣芙 （父の妹 コミネヤスエ）
1999/7/3(土)晴れ 7:07-8:42PM(1'35) 前方より 客席超満員（450人)
客層：おじさんおばさん中心層に幅広く。女性過半数。
客入れ：当日券、通路補助席と最後尾席４０席ほど。パンフ(500)。別役氏の作品
への覚え書きなど収録。
人型をした猫がいる町をさ迷い、幻覚の中にいってしまう「猫町」。萩原朔太郎の
同名小説にインスパイアされた作品とのこと。
舞台。ノスタルジックな童話にでてくる街のよう、なんか煤けているけど。電信柱
バス停、ベンチな別役実定番セット。上手、２Ｆにシーツが干してある「ヤマネ医
院（医は旧漢字）」。下手、〒マークがある何角形？な建物、陶製の丸いポスト。
建物の間奥側には開口ある壁あり。
お話。子供を亡くした婦人（岸田）とお供の２人。静養がため温泉にいく途中、
立ち寄った町。そこの住民はどこかしら変つうか不可思議。温泉行きのバス停と
思った場所はそうではなく、行方不明。しかたなく宿泊のホテルには、それまで出会
った町の人達が親子三代として勢ぞろい。そこで婦人らは自分を失い、物語の一部
に取り込まれてしまって・・。
誰がなにものと囚われない奇妙さ。くるくる入れ替わる店名や人間。「人形の猫」
が登場。「猫」なんで疑いもなく殴られ、殴った人間が「猫」じゃないと証明する
ための存在。そんな足下がふらふらするよな不安の感触あれこれ。それときっちり
した演技、演出な舞台の取り合わせが面白いねこ。寝不足でたまに意識喪失、
場面が飛んだりで不可思議さ一層だったりして（とほほ）。
役者。岸田今日子さん。しだいぐらついてく、揺らぎ感を巧みに表して○。
毅然と
した上品な演技で、とんでもない言動台詞。取り合わせのちぐはぐさに愛情感じる
ねこ。
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