iOJO!「陽性なのはどちらの方か」
＠新宿・シアタートップス (1997/8/10-17 10ステージ)
全自由前売り2500当日2800
脚本・演出：黒川麻衣
出演：人見英伸、根上彩、中山祐一郎、新井友香、富岡晃一郎、浜尾裕行、
政岡保宏、中村みを、横畠愛希子、今林久弥（双数姉妹）
他ゲスト１３名（双数姉妹、拙者ムニエル、猫のホテル、東京オレンジ より）
1997/8/17(日)晴れ 3:05-4:25PM 前方より 客席７割（110人）
客層：２０才代中心。一見学生風の方々が多し。男女半々。
客入れ：当日券。開演１時間前から。お盆最終日のせいか、桟敷は空いてるほど
の混み具合。階段に整理NO.表示で、列ぶのは楽。誘導それなり。
舞台。物置然としたがらくたあれこれな部屋。壁に交通標識の矢印やタイヤ、
スクラップ。生活用品な箪笥からも屑鉄はみ出し。ＴＶ、電子レンジ、冷蔵庫、
パソコン、乾燥機なんかあるのが、逆に不自然。
お話。前衛映画とるんだと、金持ちな兄妹はスタッフ集め。志望の内9/50？人
しか残らず。気まぐれ以前に、き○がいな性格の兄。思ったままに撮影。訳わかん
ない周囲もそれおもしろがって、ついてくノリのよさあり。と思いきや、心中は
いろいろ。自己不在に悩む者、虐待なトラウマ？から隠れて人形遊びな者、偽善
な交友の醜さを隠してる者とか。それでもなんとか完成。やったねと思うも、
き○がい兄はマスタービデオを壊しちゃう。次回作こそ残すべき、今回はちゃらだ
って。一同脱力。
とぼけた顔して、切れば血潮な。本気なのか、ふざけてるのかわかんない。とぼ
けた、不自然だったりな会話、演出にくすくすねこ。ずっと暗闇にして、会話で
想像させるやり方、唐突なポーズ付けから暗転とか、音楽も含めていろいろ
センス感じさせて○。と思うと、偽善などろどろさが覗いたり、暴れまくったりも
あり。一様でない、とりどりの印象。ドライならず、べたならずにあって、退屈さ
せず○。シニカルで引いた視点は全体にあり。傍観するよな感触が今回も面白い。
役者。新井友香さん。人形遊びの屈折、思わせぶりな仕草も妙な存在感。退団
するなんて残念。あと、編集担当役：中山さん？の寂しげな佇まいも印象に残った
ねこ。日替わりゲストコーナー。終盤、なんでか訪ねてきて、歌って、兄妹・妹に
撃ち殺される方々。歌のリードは、全員で登場した猫のホテルから、フォークデュオ
罪と罰（中村、市川）。双数姉妹からは小林、五味、あとだれだっけの３人、でした。
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