大川興業 第22回公演「全身全霊」
＠下北沢・本多劇場 （1997/10/1-7 9ステージ） 全指定前売り3800当日4000
作・演出：大川豊
出演：大川豊、大島勝美、寺田体育の日、フランキー為谷、江頭
2:50、
コンタキンテ、松本キック、ハウス加賀谷
1997/10/3(金）晴れ 8:00-10:25pm 後方席から 客席満員(400人)
客層：20〜30才代中心で幅広く。女性過半数。
客入れ：当日券。8PM開演なせいか、発売時10人程度列。携帯OFF、写真だめよの
アナウンスがしつこいほど。今回は芝居ですライブと違いますの注意に笑い。構
成員の３Ｄ写真あり、500円。パンフ1500円はちと高め。
舞台。素な空間に大きな雛壇が後方。二つに別れ、部屋な設定になったり。
お話。ボランティアを偽善と見なされる。純粋に自分を変えよう、前向きにとネ
ズミ構での裏切り。しつけの名の下に受ける、泣くことすら忘れてしまうほどの
仕打ち。愛しても疎まれ、歓心を買おうとして更にな蟻地獄。不満、不安、憎悪
とあるホームページにメール告白する彼ら。押し殺された、その感情は外と内の
破壊へと向けられて・・。
病理なほどの疎外感、前向きに生きることを暴力に転化する不器用さ、それゆえ
の悲劇。お約束なチョコボール星人、ウィーン合唱団ねたなしのストレートプレ
イ。重ねる会話、毒のある笑いの内に追いつめられていく人。鋭く丹念に緊迫感
をもって描き、作家・大川豊の本領発揮。手応え○。シリアスな一方、WAHAHA本
舗な、影絵でホモホモとかお笑いネタも忘れず、サービス。冒頭とラストが冗長
な印象（上演時間長いし。）。各挿話は○だけど、集約な展開が△。刈り込んで
すっきりさせればもっと。なんかもったいないなあ。
江頭さん、今回も◎。愛されないことはわかってる。だから、愛されず、嫌われ
ることで自分を守る。それも非常識な正論で。な、イカれてて、とても悲しい役
熱演するほどにとほほな、イッテる持ち味が役柄にはまって◎。「恋人」との「
１人修羅場」には圧倒、泣けて仕方なかったねこ。ハウス加賀谷さん。痴呆な役
が◎。江頭さんとのやりとりがいい味わい。
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