前頁 ] ホーム ] 一覧 ] 次頁 ] 


   大人計画 ウーマン・リブVOL.3「ニッキー・イズ・セックスハンター」

 @新宿・THEATER/TOPS(1998/5/20-31 15ステージ 5/25ビデオ上映会につき休演)
  前売 指定3500 自由3000 当日各+200  問い合わせ 劇団03ー3327ー4333
 作・演出:宮藤官九郎
 出演:松尾スズキ、伊沢磨紀、山本密、猫背椿、宮藤官九郎、皆川猿時    

 1998/5/20(水)晴れ 7:35-9:30pm 前方より 客席満員(160?人)
 客層:20〜30歳代中心。女性過半数。おじさん、サラリーマンもちらほら。
 客入れ:当日券、開演1時間前から。販売時で30弱人列。全員入れた模様。開演前
 にグループ魂のビデオ映画・予告編上映。なんか色合いがイタリアン。      

 宮藤官九郎のホンと演出でのウーマンリブシリーズ3。熊沢パンキース以来、松尾
 スズキが宮藤作品に出演。
 
 舞台。寺の屋根裏倉庫。中央大黒柱にしゃちほこばりのぶっとい梁。木魚やらあれ
 これ仏器、葛籠、なぜかベースギター。上手、巨大頭像。壁、柱ともろもろは、女
 性ヌードやらのピンナップで一面覆われ。      

 お話。選挙にでるらしい、住職のムツオ(松尾)はもんもんストレスの体。見かね
 たブラコン妹カツエ(伊沢)は兄が壊れないよう、ジャージ女(猫背)をさらって
 来てあてがう。あれこれ精神的に虐待される、ジャージ女はなにがなんだか??。
 そんな彼女も寂しい?ムツオと妙に慣れ親しみ。それにつれ、ムツオとサド大王だ
 ったらしい亡き父親とのこともぽつぽつと明らかになって。      

 調子こいてるハチャメチャぶり。監禁プレイあれこれ、拗ねた状態のムツオ周辺と
 か、下らなくて楽しい。因業が巡る酷い話を上滑りにあっさり展開。複雑な変態行
 為に単純なトラウマの裏打ち。みてきた風な設定以上でも以下でもない感じ。分か
 りやすいけど、得体しれずの趣、侘び寂少で食い足りないねこ。      

 役者。松尾スズキ。踊りまくるように暴れまくり、拗ねまくり。子供な主人公を楽
 しげに好演。変な動きも久々に観られてうれしいねこ。伊沢磨紀。常識をわきまえ
 た変な人をしっかり把握。わかってる演技○。猫背椿。押し出し強くかつ、虐げら
 れやすい弱さの同居が○。あとの人はいつも通り。

 [月間一覧]