劇団おばけおばけ「石塚さんアップアップ」
＠王子小劇場 (1998/7/29-8/4 9ステージ) 全自由前売り2500当日2700
（石塚さんは1500）
作・演出：土屋理敬
出演：峯岸信太郎、嶋崎佳美、斉藤葉子、星達也、土屋理敬
1998/8/2(日)晴れ 7:05-8:05PM 最前列より 客席６割(50人)
客席。20才代中心に幅広く。男女半々。
周辺。新しい劇場。北とぴあ近く、電気店ビルの地下劇場。階段ぴかぴか。キャパ
(100)の割にロビー広め。エレベーターでバーのある２Ｆへ移動可。台本の販売あり
（価格失念）。客席はパイプ椅子のフリースペース。段差があって○。場内整理、
注意はとくになし。
ちと非日常な日常に馳せる思いを浮かばせる。さらりと面白く、達者な役者○。
久々観劇。いつも人の名を冠した作品のおばけおばけ。もっと人に知られ観られて
いい劇団の一つ。主宰の土屋氏は、ＴＶアニメの脚本や小説書いてる人。検索する
と結構数。日本ホラー小説大賞・長編賞にノミネートされてたりも。
クリーム色のシンプル装置。下手にベンチ、中央にアングル柱で囲った□。□はエ
レベータのボックスなったり、リングになったり。
いつものエレベータで呼び出し！？。でてみれば、石塚さんって。暇な警備の彼を
いぶかる内もうち解け、彼のフロリダ行きの夢を聞かされたり。そんなサラリーマ
ン（峰岸）、エレベーターガール（嶋崎）はいつしかつまんない日常から冒険の志を。
と、それは女子高生とうれしはずかし援助交際だったり。その女子高生のマンシ
ョンには、やりたいことやっちゃいなとたきつける、物わかりがいい人妻が（嶋崎）。
彼女もまた満たされず、冒険にあこがれ。そしてまた、新人ボクサー（星）は
はやる気持ちが空回り中、連敗中。とまあこんな中、石塚さんから強盗発生、捕ま
えてのお願いがエレベーターガールのもとへ。目印の服な人が二人。どっち？？が
どっちも乗り込んできてこんがらがり（中略）実は石塚さんの強盗狂言、どうして
それってフロリダ行きのため？。クールな女子高生の亡き父親は、元ボクサーの
石塚さんとの試合が原因で死亡。彼女が男をパパと呼び、次々援助を重ねる訳は
父不在故？。サラリーマンは石塚の犯行に愕然、悲しい気持ち。女子高生の気持ち
にも気づいて家庭帰還。物わかりいい妻は自由な女子高生への好意裏返しな、
不遇の自分への憤りを噴出、でも女子高生とは変わらず友達。エレベーターガール
と誤解の犯人２人、パパとの援助交際やめた女子高生、は石塚さんの夢に繋がる
夏の海へ。そこで、うーんと背伸び。
なさそでありそな設定が面白い。日常の冒険なエピソードのおとぼけ、しみじみさ
が共感呼んで○。二人の割せりふで共通する寂しさ、勘違いな会話で単純な可笑し
さと、さらりと旨い会話も○。ちとエピソードやキャラ多く、個々の掘り下げ小か
なとか、物足りなさあり。そこがさらりとしていいつうとこでもあり。土屋さんが
ボクサーマネージャーやら、飄々と演じていい感じ。
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