Ｈ･アール･カオス「生きていることさえ解からないのに、死を語るなんて・・・」
＠松陰神社前・上馬スタジオ (1998/8/14,16,20,21,23,27,28,30 8ステージ)
全自由前売り当日共3800（１ドリンク付）
構成・演出・振付：大島 早紀子
出演：白河 直子
1998/8/16(日)くもり 7:00-8:15pm 前方より 客席超満員(70人)
客層：老若男女。20-30才代中心に幅広く。男性が多めに見えたねこ。
客入れ：常駐した係員が適時親切に誘導して○。
恋、絶望と死の幻想。間近体感できる白河直子がなにより嬉しかったねこ。
ちんちん電車下車、こじんまりとした商店街を抜けて、初めてのアトリエへ。１時
間前開場のせいか、２０分ほどまえではほとんど満席。横長のフローリングに正面
40人、上手側15人ほどの客席。なにによらず、こんな間近にみるのはカンパニー
初見だった、秘密クラブ（'93＠シードホール）以来。舞台、下手にパイプベット、
ウィスキーボトルと水差しをおいた引き出しのいずれも真白。その手前に大きなゴ
ミ缶。正面客席まえに小道具ＦＡＸ。客電は船舶用ライトみたいな、ひそやかさ。
小劇場好きねこにはスペースゼロなんかより、落ち着ける空間。
吊された明かりに願いを乞うようにすがる冒頭に始まり、ロープ吊り、椅子、布、
鏡などを使ったいろいろ趣向。タッパもさほどない小空間なのに、盛り込みはいつ
ものように沢山。濃い、というかより強度大に感じられて○。後半、夢と現間を揺
れるよに、鏡に模したフレームを行き来する場面。客席からは、壁の鏡像とリアル
の白河さんを同時にみられるつう、夢うつつ表現が即物的で○。上手ブロックから
だと鏡が遠くて、意図が取りにくかったのは残念ねこ。
痛々しい前半、エモーショナルな後半。感情の放射が体感できる、白河直子の身体
を堪能ねこ。紗をまとってのダンスなどある中盤がとりわけ◎。
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