199Q太陽族「それを夢と知らない」
＠下北沢・駅前劇場 (1998/9/18-20 4ステージ)
全自由前売り3000 当日3300※学生2500(当日のみ)
作・演出：岩崎正裕 美術：今井弘 照明：徳田芳美 音響：金子進一
宣伝美術：下東英夫 制作：安積智子
出演：金田典子、北山あき、篠原裕紀子、工藤俊作、森本研典、岸部孝子、
佐藤めぐみ、上宇都理恵、北岡啓孝、三上剛
1998/9/20(日)晴れ 3:05-4:55PM 桟敷最前列より 客席８割（70？人）
客層：老若男女。やや渋めの客層。 客入れ：とくに誘導もなし。
アゴラ劇場やらで上演してたらしい大阪の劇団。昨年の「ここから・・」で認知後
２回目の東京公演。
舞台。煤けた暗い映画館のロビー。中央、ソファ、奥に売店、「次回予定」が貼ら
れていない壁。上手に上階への螺旋を描く階段の一部。下手に劇場への赤い扉、と
前方へいたる通路の一部。
お話。地方都市。１週間前、選挙に落選したビルオーナー（森本）・甲子園までい
った元高校球児・は好きな野球にも、いやいや顔。折しも、ビルにあるオンボロ映
画館は閉館日、無料映画上演中。東京でＡＶ女優をしている妹（佐藤）が見に来て
るとしってなおさら落ち着かなくて・・。これら兄妹にくわえ、家庭に不満な選挙
応援員の人妻（篠原）、在日外国人への理不尽さに密か憤りの歯医者（岸部）、半
身機械のＤＪ（金田）など。憤りを胸に傷を負いながらも、より強く生きる意志を
もたんとする人達が干渉、衝突する群像劇。
わかりやすい、人情芝居な外観に今時家族や社会の影を映す。台詞にもそれが現れ
２，３重の意味づけがなされてたり。個々のキャラや背景は明確。よく稽古され、
役者が巧みなせいか、絡み具合○。新劇の舞台みてるみたい。すっと心中を察せら
れもして、しみじみするねこ。反面、得体のしれなさなどの面白みはなし。地味<>
エキセントリックと唐突な役者芝居？はちと面白いけど。
役者。金田さん。へんてこな動き、何考えてるか？にかわいい容姿の取り合わせが
◎。同トーンなアンサンブル中、一人浮いてるのが嬉しかったりするねこ。あと、
印象に残ったのは、訳知り顔の飲み屋おかみさんもいいでしょな、北山さん、飄々
とした感じ○な、工藤さん、かな。
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