イデビアン・クルー「ウソツキ」
＠新宿・パークタワーホール (1998/11/12-15 4ステージ) 全自由前売り3000当日3300
振付：井手茂太 照明プラン：田島佐智子 音響：高梨史生 衣装協力：長谷川えつこ
出演：金谷綾子、川村奈実、斉藤美音子、志小田綾子、角谷牧子、本田和子
本橋弘子、上野正輝、小山達也、中村達哉
1998/11/15(日)晴れ 3:05-4:10PM(1'05) 中段より 客席ほぼ満員(230?人)
客層：20-30才代中心に各世代、幅広くいい感じ。女性過半数。
客入れ：階段状客席、千鳥配列の座席が見やすくて○。ベンチ3?列あり、間近で見
られて○なれど、舞台そこここに展開する面白さは見て取れないかも。12/10井手
さんソロダンスをいれた、ワンステ公演「さんすくみ」の500円引きチケット販売あ
り。平日じゃいけないかなあ？と買わず終い。横浜で観た凄いソロの記憶あるねこ
、後ろ髪若干引かれ。
舞台は一面の白。そこに冒頭、顔まで真っ黒ペプシマン・ネーム入白ブリーフタイ
プな野郎ども登場（顔がないとみんな男性に思えるねこ）。名前が書いてあるから
、誰がだれかはわかるんだけど、顔がないから変。黒い動きだけが白い舞台にくっ
きり浮かんでゆらゆら、したループ曲にのってうらうらと。午睡に入りかけな気持ち
いいリズムの曲とダンス。それぞれにちゃちゃを入れあうよなやり取りがパターン
変えて。野郎２人ががんをとばすよに、こんな動きできるかい！バトル、それも
なんか決着。と一転、曲はタンゴ、ピアソラ。女性達登場、顔が復活。斉藤さんと
かのしなやかな動きが気持ちよい。アンバーな和らいだ明かりでやや神妙に変調、
と思いきや、一面真っ赤になってきちがいダンス、とまたクールな緑一面。展開が
めまぐるしくてわくわくねこ。斉藤さんら３人がトライアングル配置でぐねぐね、
でも高速にダンス。なんかすごい、もっとみたいと思う間もなく、お馴染みの人間
関係あれこれパフォーマンス開始。
立つ１人を見る寝そべる９人。なに？？と近づくと後ずさり、遠ざかると近寄る。
手遊びや影絵につられて、夢中になる者がいるとまた9人が衆目。ころころ気まぐれ
に興味の対象は移り、注目を集めてた者はやがて忘れ去られるパターンの繰り返し
と思いきや、３人のイカしたお姉さん登場、ポーズ決め。でも、その１人はもうひ
とつ決まらず仲間外れ。別の仲間はずれ男は、一度見限った男が見守ってることも
あってがんばり、なるもおざなりの祝福にがっくし、な姿にスポットライト。で、
一区切り、再度ピアソラ。切れよく、ずっこけわすれずのダンス展開。絡みあって
ラストと思いきや、また１対９が向き会い、また仲間はずれですか〜な、おちがつき
ましたところで、本日これきりに。
ちとシリアス設定、かっとんだ純ダンスよりだった前回。今回は、らしい変てこな
面白さと関係性パフォーマンス全開。音楽がこじゃれたタンゴやら夢幻な無限ムー
プ曲やら、ちとおしゃれ志向。ダンスは一層シャープ、同時すっとこどっこいさも
増した、メリハリある変化に富んだ内容。へんてこさが理屈抜き面白さに直結、関
連性ねたは共有できる感情（バツの悪さ、淋しさ、とほほさやら）に触れまくり、
ねこの興味、好奇心を励起。こまった状況での一挙手一投足に注目せずにおれず、
それがねこの予想通り、または裏切られたりだったりの楽しさ。これが全編にとど
まることなくあって、まあすごい。終始わくわくさせてくれるとこ、おばかさを大まじめ
にやっちゃうとこには変わらず、愛情感じちゃう。今一番次回作が楽しみな
カンパニーの感を新たにしたねこ。
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