ｉＯＪＯ!（オッホ！）「LONG LIFE MILK」
＠新宿・THEATER/TOPS (1998/12/23-28 8ステージ） 全指定前売り2500当日2800
※学生2200円あり
作・構成・演出：黒川麻衣 美術：加藤ちか 照明：太田さなみ 音響：村上章
衣装：ＭＡＮＯ 舞台監督：松嵜耕治
出演：
ハマトラ：矢島淳子 モリツグ：人見英伸 シゲチカ：山下純
ハマトラノハハ：小野田靖子 ハマトラノチチ：三土幸敏（悪運ダイヤ）
温井：姫野洋（動物電気） 茹汐：宋ひさこ 訓子：田原礼子
タツアキラ：中村匡克 小倉：福原充則
1998/12/23(水）晴れ 7:00-8:30PM(1'30) 後方より 客席ほぼ満員(120人)
客層：20才代中心。女性過半数。すらっとおしゃれなお客が多いのは相変わらず。
客入れ：当日券開演１時間前から。後方席中心なのか？。パイプ椅子なれど、座
布団添付でふっくら楽チン。最近増えてきてるサービスなり。
旗揚げからのメンバーが抜けた後の新生オッホ・本公演。
舞台。ペパーミントブルーの壁、床、なんか大文字な模様。客席上手に花道通路、
舞台前方にボックス机、舞台後方くの字壁際にボックス椅子。すらっとした美術。
お話。いくつかのお話が雑踏で出会うかのように交差、断片を見せながら同じ時間
軸で進行してく展開。就職活動をシンプルに生きたいという両親に妨害され、旅に
だされる大学生の話し。夫との会話がない１人上手の主婦とぶっきらぼうの夫の話
し。その夫が勤める会社で理不尽なリストラをされた男と助勢する男女の話し。ビ
リヤードプロを目指す、囚われるのが嫌いな男の話し。などが同時多発にテンポア
ップして行き交い、しだいゆるやかに焦点を絞りながら、また交差してく。
なにかしら満たされない、でもそのぬるま湯もわるくないな人々が揺らぎながらす
ごしてる雰囲気の面白さ。なにげに出会いなにげに流れていく。その内、嫌悪感や
らを本音建前まぜこぜに身も蓋もなく見せながら、それも追い込まずさらりと置き
去っていく。変な動きや会話のとりとめなさはさらり感のノイズとなって興味を引
いていく。いつものクールで醒めた味わい、声高なテーマ無しのさりげ感はそのま
ま。シームレスにまた同時多発に場面を繋ぐ演出は増長され、特に前半の混沌ぶり
はまるで雑踏風景をみているよう。舞台のそれぞれを、なにをか与えられるものを
捉えようとしがちな自分、つかみどころのなさに混乱してる自分がわかるのも興味
深く、面白い。
役者。一人上手主婦役の子。落ちついて、すらっとした立ち振る舞い○。
主な進行・覚え書き
・ＴＶショー然とだれもいない舞台に虹色照明、派手な音楽。
・客席通路に２人、舞台で３グループが同時に会話。前方で主婦が雑誌よんでたり。
・喫茶店。女２人。文句言ってたのもサービスされて一変、でもまた悪態いいたい放
題。つかえない店員と使える店員。後者のビリヤードプロ志願男は正社員誘いを断
り。呆然とする店長。
・ＴＶインタビュー？を後ろ歩きで。なんかハンマー投げポーズ。主婦は前方で淡々
暇にまかせ勤めてた会社の子と無駄話、１人上手はいやだけど働くのもいや。
・会社。婚期逃したＯＬとそれもいいんじゃ会話。彼女がいないところでは女子社員
減らすなどど。主婦は買い物へ。
・大学求人情報みる女子大生ハマトラ。活動しないと・・。就職よりも夢がある男が
いいという、後の一升瓶女に突っ込まれ。活動を決意。
・主婦の夫が社員にキジビキさせて、当たった男がリストラ決定。うそ？、男呆然。
・リストラ男、きゃぴきゃぴ女達を引き連れた友人に相談。内緒のはずが女の子達に
もばればれで関心の的。応援してもらうことに？。
・スーツをあつらえたハマトラ。瞑想中の母親は断然スーツ反対。父はといえば仕事
をやめて、就職活動を否定。サラリーマンなんてだめ、シンプルに生きるんだと。
ハマトラ次々と面接。連絡の電話をとらせない母。ハマトラ困る。
・会社。男性社員がなんかＯＬ化。リストラ男を給湯室でなぐさめ。一方まともＯＬ
、ケーキを買いにいかされてようなもの。上のきゃぴきゃぴ引き連れ男にそれじゃ
だめとケーキを取り上げられ、一升瓶をもたされる。瓶がとれず、途方にくれる女
・１人上手主婦が往来。突然、バックから照明を浴びたバックサス家族登場、ポーズ
・喫茶店の正社員断った男はビリヤード遊技場で仲間と。ハマトラは相変わらず電話
を取らせてもらええず。主婦は夫と会話なし。ハマトラ？は募金青年に金をどうす
るでつっこみ、なんか言い負かして勝利。なわとび勝負、リストラ男は会社を相手
取っての裁判と、勝負シリーズ。リストラ男は会社に勝ち、復職したもののシカト
されて悩む日々。
・主婦の家に夫がビリヤードプロになりたい・喫茶店正社員断った男な旧友をつれて
くる。夫は早々に寝てしまい、妻はビリヤード男と胸のうちをつらつらと打ち明け
学芸員に連れられた一行登場、なんか解説聞きながら作品鑑賞。一升瓶女は酔っぱ
らってへらへら。寝ている１人上手女ほか２人を作品として解説。ただ寝てるだけ
じゃんと一升瓶女。一行は素人が素人ぽく踊るダンスを鑑賞。
・ハマトラ、次々就職が決まる周囲をみて悩む。そんな彼女を旅にだす父親。きゃぴ
きゃぴ女に取り巻かれてた男はリストラ返り咲き男と「ぬくたま」つう一言格言み
たいの書かれたビリヤード玉の偽物で一儲け。そのやばい仕事をやめたいというリ
ストラ返り咲き男は取り巻かれ男といざこざ。フルフェイス女に救われる。でも、
殺すことないのに。シャイなフルフェイス女に興味をもつリストラ返り咲き男。
・一升瓶女は辛い一生な自分史を書けと路上でスカウトされ、意外な才能開花。書き
上げたとたん、酒瓶がとれて、あれれ。
・それぞれのグループの行き交い。ハマトラは旅先の宿からでたりはいったり。
・ハマトラ、結局自宅に帰還。職人になる宣言。リストラ返り咲き男、フルフェイス
女に告白、ラブラブに踊る２人。
・主婦とビリヤードプロになりたい男、行き交って挨拶、暗転、おしまい。
・カーテンコール。バックサスの中、アンケート協力のお願い。
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