アンファン・テリブル プロデュース <soul of colors 30> 「SOUL
OF ROUGE」
＠六本木・キャラメル (1999/2/26-28 3/5-7 6ステージ)
全自由前売り当日共（1ドリンク付)3000 （メール予約2000 HPにフォームあり）
作：前川麻子 DJ：星野正志 出演：山田伊久磨(Highleg Jesus)、前川麻子
1999/3/5（金)晴れ 7:40?-9:00(1'00＋トーク15) 前方より 客席８割(30?人）
客層：20-30才代、女性７割。Highleg Jesusの河原総代も。
客入れ：開場間際は数人客。先週の動員40人/3日の話から、不入りが懸念される
も結局すずなり状態に。携帯注意など、音楽に合わせてリズムとってたおねえさん
からあり。「えんげきのぺーじ」観たで当日500円割引あり（前売客は無条件で500
割引） 2回目以降は半券提示1000円で可。おまけに、出演者・山田さんからピザの
おごり付きとか。戯曲の販売はなかった模様。劇場内には前川さんが主演する「少
女・阿部定（アラーキー撮影）」の写真掲示。
舞台。学生闘争セクトのアジト。壁に「大衆団交に勝利しよう！」とかアジチラシ
が、何枚何種類も貼り付け。ちなみ、会場入口の立看も闘争ぽいな感じ。一斗缶、
ベニヤで作った箱なテーブル、パイプ椅子、寝るためか毛布、電気ストーブ。通常
鏡がある正面には入り口ドア設置。
お話。集会のはずなのに、男と女２人だけ。男は心離れた女と復縁の下心を切ない
気持ちに持ちつつ。女はセクトのあれこれ、男とのそんなシチュエーションなど、
もういいやっな見限りな気持ち。よりを戻そうと、男は理論論争にかこつけ、冷やや
かな女と、傍目には滑稽なやりとり。でも、平行線の別れ話・どうしようもなさは
なんともしょうがなくて・・。
酷くて切ない青春な世界、恥ずかしげなほどに。涙ぼろぼろ、の山田君のたまらない
表情○。土壷にはまった男を、もうそのまんまそのように演じる、つうか感じてる。
危うくも、はかない在りようが瑞々しい。見事に彼の演技を引き出した前川さん◎。
タイトルのルージュ。別の男、世界にゆくと女は終わりを告げる。化粧気がなかった
彼女が初めてしたと言うルージュ。２人の決別を哀しくも、清々しく表して○。
前半、男の理論武装な下心をかわす、女の身もふたもない攻防はお間抜けでもあり。
くすくす笑いねこ。
下心のウィスキーが本物なのはシリーズおなじみな。終演後、山田君はへなへなと
崩れ落ち。酒にメチャ弱い彼はもう限界（劇中トイレに行く場面で吐いたとか。飲め
ないのに、昼から飲んでるからのコメントもあり）。でも、ウィスキーをがぶりストレート
もちゃんと演技してるから不思議。こんな落差のある役者さん、初めてみたねこ。
どうなるか判らない彼との芝居は面白いと、余裕の仕掛人・前川さん。
劇中の駆け引きが、まじ面白いのもうなずけ。ライブなエンゲキの面白さを久々堪能
したねこ。これ、シリーズの代表作になるんじゃないかしら。
次回以降は、大人計画など出演・金子清文。自分の昔の芝居に似ているという、
猫のホテル・千葉雅子に打診を考えているとのこと。
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