M.O.P. 第３４回公演 「サニー・サイド・ウォーク」
＠新宿 紀伊國屋ホール (1999/8/19-23 6ステージ) 大阪9/1-5
全指定前売り当日共4000
作・演出：マキノノゾミ 舞台美術：奥村泰彦 照明：大川善啓
音響効果：堂岡俊弘 衣裳：三大寺志保美
殺陣指導：杉本明朗（アクションクラブ） かつら：掘田かつら
文芸：鈴木哲也（オフィス・マキノ） 衣裳製作：三茶工房 舞台監督：藤吉成三
エグゼクティブフロデューサー：加藤昌史 宣伝デザイン：ヒネのデザイン事務所
＋森成燕三 宣伝写真：岸圭子 ヘアメイク：武井優子
制作：株式会社ネビュラプロジェクト 企画・製作：劇団M.O.P.
出演：
三上市郎・・・・・・・・･：日向五郎兵衛 （素浪人、一家言あり）
大家仁志[青年座]・・：犬飼源右衛門（アカ犬。素浪人）
平良政幸[元ウォーキングスタッフ] ：銀平九郎（素浪人。金もらえばＯＫ）
木下政治・・・・・・・・・：チョロ政（チンピラ。日向の男気に惚れる）
小市慢太郎・・・・・・・：景山左馬之介 （藩の奥本締）
岡森諦[扉座]・・・・・・：甚六／秋元忠信 （幽閉されている若君）
奥田達士・・・：吉川雛之介／雲雀香之介
岡村宏懇・・・：水沢伊兵衛／辰吉（丑寅一家）
友入航・・・・・：勘太／卯之助（丑寅一家）
長尾譲二・・・：吾助／猪太郎（丑寅一家）
永滝元太郎・：権八／馬鹿竹（丑寅一家）
林宏ニ・・・・・：神田宇之次郎／鶏太（丑寅一家）／鬼塚十四郎
林英世・・・：青心尼（アマーズ）
勝平ともこ：赤心尼（アマーズ）
白木三保・：緑心尼（アマーズ）
塩湯マユミ：東心尼（アマーズ）
竹山あけ美：桃心尼（アマーズ）
塩釜明子・：おたき
竹橋団[劇団京芸]・・・・・・・：喜作／丑寅の親分
武田浩二[アクションクラブ]：藤原紀之進／倉田一之進
酒井高陽：ナレーター
1999/8/21(土)晴 2:05-4:20PM(65/休10/65) 後方より 客席超満員(440人）
客層：20ｰ30才代中心にとりどり、女性過半数。
客入れ：当日券、補助椅子に空きあり。大判の無料パンフあり（縦B4でけえ）
台本（？円）
舞台。聖堂？宮殿？な天井がやたら高い、石造り建物内部。ぐるりと列塔８本。
廊下への開口、上方には明かり取り窓が整然としてあり。江戸時代の日本はおろか
今にしても遠い、冷えた佇まいなり。
お話。飢饉、年貢に喘ぐ領民を抱えたとある藩。幕閣に組みしていると噂の若殿が
世継ならば、さらに民は苦しむことになるやも。憂国の藩主？奥本締・景山（小市）
は若殿暗殺を素浪人３人に依頼。気は乗らないが、通りすがりの義理と人情で請け
負う日向（三上）。仕官を狙う犬飼（大家）。賞金さえもらえばなんでもありの銀平（平良）。
三者三様に若殿が蟄居するという屋敷に向かう彼ら。が、そこで見聞きしたものは
聞いた話とは違っていて・・。 黒沢明の「椿三十郎」：偶然出会った、血気はやる
憂国の若い藩士達に同情したスーパーマン椿三十郎が、お家騒動に殴りこむ活劇もの
、からいただきとか。あれこれ黒沢明オマージュな今回。
ちゃんばら、上記黒沢明の陰影ドラマなパクリ一杯。決め決めの男芝居しながら、
お茶目忘れず（別に忘れてもいいのにな、ほどのサービスぶり）。お蔭で上演２時超。
さらっと楽しみながらも、痛快！はどうなあ？。なんかわだかままりまりねこ。
居場所を失っている若殿。信念に確信がもてない素浪人・日向、藩士・景山。なんか
集団・政治な大儀にゆれる個人。不明不安の中にいる人の姿が、ふらふらと見えて
気になっちゃうねこ。笑いな演出での捻りもまた90年代演劇って感じ。ちゃんばらの、
義理と人情なストレートさとのギャップにうーん。臭くとも嘘でも、ここは一気呵成に
（90分位で）駆け抜けてほしかったねこ。
三上＜＞小市、2人のアウトロー役を不動の軸。そこらクールな描き方○。でも、
もっと、２人の明暗（表裏一体？）な関係につっこんでほしい感じあり。ラストの
対決がすっと納得できるように。
役者。三上さん。渋い。小市さん。器用。平良さん。荒っぽい柔らかさ○。チョロ政役
・木下さんとともに、剛な三上キャラとの取り合わせ○。にしても野郎ばかり。
キムラ緑子さん不在とはいえ、なんだかなあねこ。
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