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 劇団衛星「結べ、指魔術千手観音」

 @神戸 KAVCシアター(2000/2/25-27 5ステージ) 
 全自由 前売り:学生 1,000円 一般 1,200円 当日:一律 1,500円
 脚本・演出:蓮行 演出補:植村純子 プロデューサー:橋本祐介
 舞台監督・舞台美術:須田絢一 照明:西沢昇子ほか 音楽:中筋健介
 衣装・小道具:鍵山千尋、筒井加寿子 メイク:福島菜菜ほか
 宣伝美術:西川まゆ 映像:中村旭、下田麻耶 制作:黒木陽子
 制作協力: 京都ライトシアタープロジェクト 
 出演:
 チャック・O・ディーン:指魔術千手観音(主を倒すためのアンドロイド)
 岡嶋秀昭       :博士 (虐められるほど快感な人。指魔術の実父)
 駒田大輔       :主(あーるじー 博士の女房を寝取った、悪の権化)
 蓮行          :コウモリ(主の手下)
 奥田ワレタ      :レイ子(博士の助手。実娘)
 三谷恭子[売込隊ビーム]:母親(指魔術千手観音の母親) 

 2000/2/26(土)小雪 3:05ー4:35PM(1'30) 前方より 客席9割(60人)
 客層:20才代、女性7,8割。ほか男友達や関係者なおじさん、おばさん。
 客入れ:軽く誘導、整理番号順に入場。ファンクラブ数名が優先(会員100名とか)
 緩く段がついたベンチ、後方に椅子数隻。いわれなくても中央前詰めするお客。
 場内誘導はとくになし。荷物預かりなし(これはほしいところ)。折り込みパンフ
 キャスト、スタッフ、挨拶分、予告。物販。過去公演のサントラCDと戯曲販売。

 初見劇団@京都と劇場。神戸駅からだと、ここでいいの?な裏通りを10分ほど。
 4Fのスタジオ、ホールを含むビル。1Fエントランスはフードバーとグッズショ
 ップが垣根なし共存。「ビレッジ」の広場雰囲気?。ホールはB1F、ちなみ2F
 では大駱駝艦「幽契」を公演中。間違わないように、階段入口にプラカードもった
 お兄さん常駐。ホールはフリースペース、キャパ100ほど。規模の割に広いロビー
 にふーん。
 
 開演15分前にバンド演奏あり。主宰・蓮行さんをリードヴォーカル、ボイスパーカ
 ッションの人+生ギターの構成。なんとかナイフ。危うい目のヴォーカルが浸り切
 り世界。自分のためにやってますから、に場内笑い。

 舞台。素舞台。持ち込み装置なし、小道具あれど、ペットボトルとか程度。
 衣装。男性。主人公が白ラバー系60年代風。悪役は007で中国人黒幕がきてるの
 みたいの(主)、黒ずくめ(コウモリ、そのまんまか)とか。女性。かわいいH系。
 どこかしらシースルーで「見せる下着」がみえちゃう。衣装替えも入ってネグリジェ
 いろいろとか。

 お話。交通事故から目覚めてみれば、アンドロイド。驚きましたよ、おやじ。
 戦うのじゃって、かあさん寝取った「主(あーるじー)」と!?。それって俺、大迷惑
 だよ!。げっ?、おやじとの肉弾絡みビデオ・親子どんぶり!?。いつのまにか撮影
 され。俺のアヌスにあんなものやこんなものを。おまえ、それでも実の親かよ。
 ビデオばらまかれちゃ叶わない、わかったよ、戦いますって。名前を選べ?、
 まともなのは「指魔術千手観音」だけじゃ。

 とか言ってる間に主とその手下、かあさんまで、居ますよもう、ここに。シャキーン、
 と戦うけど俺ってば弱すぎ。これって狙ってるんじゃないの?おやじ。しょうがない、
 こんな時のための「うやむや装置」でしきり直し。なんだけど、それぞれ世界で
 エロやら隷属攻撃で逆襲されて、ぎゃふん。

 クールな真面目顔でおばか、すっとこどっこい。キャラが立つ、できる役者の熱演
 でとほほさ一層感。くだないことをちゃんと演じて○。そうは見えないけど、楽し
 そうだし。繰り返される「しきり直し」場面は、笑う地獄のイメクラ世界。アニメ
 、ゲームパロ趣向を借りてやりたい放題、やりっぱなし。「ポケモン奴隷」はねこ
 もほしいです。

 チラシにやたら連発の下ネタ、エロ、あれこれ散りばめ。アヌス直接攻撃、言葉
 責めの屈折エロ。まずい女性(義母とか)に迫られ、いやーんでもいい禁断エロ。
 すごそうだけど、エグさ寸止めの節度な美学あり。闇に喘いで、明転して外す
 とほほのほなマンガタッチ。情けない、けど気持ちいい、でもこまっちゃうな登場
 人物にくすり笑いねこ。テンション高の役者芝居でテンポよく進行、なれどたまに
 停滞、すきま風吹いちゃうのはなぜ。特に前半。音楽や照明にあんま頼らない
 潔い演出だけに惜しいねこ。

 役者。少数精鋭、美男美女でおばか芝居しててナイス。蓮行さん。危険で妖しい
 目線、浸る演技。をクール自覚しつつ、すかしたギャグが○。岡嶋さん。熱血、
 捨て身の成りきり演技。キャラ切りわけが器用。マッドサイエンティストと
 天王寺のおっちゃん演技のギャップに笑い。駒田さん。黙っていれば、いい男。
 持ち前のがたいでプッシュ。チャックさん。主人公なのに一番薄く感じるのは
 なぜ?。奥田さん。くだらなくて、真摯に演技してて好感。すらっとした肢体も
 ね。客演・三谷さん。かわいい顔して、女王様顔が時折覗く処が○。

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