劇団衛星「千年王国の避難訓練」
＠大阪 扇町ミュージアムスクエア (2000/5/5-7 4ステージ）＠京都12-14
全自由 前売学生1200円 一般1500円 当日1800円
(京都公演)前売 新入生800円 学生 1000円 一般 1200円
作・演出：蓮行 演出補：植村純子 プロデューサー：橋本祐介
舞台監督：吉田顕 舞台美術：Yoshida Studio 照明：葛西健一[劇団クセノス]
音響：中筋健介 音楽：中筋謙介 衣装・小道具：鍵山千尋、筒井加寿子
映像：中村旭、下田麻耶 宣伝美術：Wing Graphics 西川まゆ 制作：黒木陽子
出演：
岡嶋秀昭 ：阿久根
チャック・Ｏ・ディーン：寺尾
駒田大輔 ：清水
岡本タダシ ：山本（「避難訓練の避難訓練」、今年のプログラマー）
田中遊 ：星（小児医療医師。体が弱い）
蓮行 ：豪田（最年長）
宮都謹次[売込隊ビーム]：林（ガラリエーター：危険な職業？！）
奥田ワレタ ：マリコ（2000年世界で出会った少女）
2000/5/6(土)晴れ 7:05-8:45PM(1'40) 前方より 客席６割（80人)
客層：20才代を中心に家族連れやら老若男女。女性過半数。
客入れ：劇場周辺にチラシ掲示。前では直接ビラ配りと客入れ。集客いまいち？
、な熱心さ。整理券順にきちんと整列。荷物預かりあり。金髪のかわいいお姉さん
が場内常駐（特に誘導はなし）。ボックス席２列と後方はパイプ椅子席、で楽ちん。
折り込みパンフ。写真付きキャスト（親切）。だまされちゃいけないチラシ文の
こと（蓮行）。予定とか掲載。活動休止とあったけど、確かに今までの２ヶ月ペース
上演に比べれば、充電休止かも。終演後の横断幕とビラは念押しというところ
かしら。物販。脚本、ＣＤ、Ｔシャツとかいろいろ。ファンクラブ、客席事前予約
「リザーブおざぶの会」、とか企画あれこれ。
客入れ中、今回も蓮行さんVO、内田さんGで歌。ボイスパフォーマの人は就職活動
でお休み。等身大の私をしってほしいと三曲。歌がアンケートで不評、といったら
私は好きですと同情票が集まったとか。１人上手に歌いまくり、お客も好きに話し
てたりしてそれぞれ勝手でいい感じ。アンケートに厳しいこと書くと、内田君が
明日の公演前にお酒呑んじゃうからやめてねと、甘えん坊にあいさつしておしまい
前回（２月指魔術）の華麗役者達のおばか芝居がすっかり気に入り。若手公演含め
、２、３ヶ月毎とハイペース上演の劇団衛星新作。
舞台。モスグリーン壁、だけ斜に組み合わせ。衣装。壁と同じ配色、人民服みたい
なつるっとした一枚布の上着、胸のラインは階級識別。光合成で維持エネルギーを
得るらしい。１人だけ濃いのはペースメーカー用に容量UPのせいとか。なんにせよ
、みんな同じで仲良しこよしな、管理社会を伺わせ。
お話。2300年代。テクノロジーは人類から災禍の恐怖を払拭。保健健康関係も
しかり。糞便（ごめんね、いきなり）は携帯装置で自動的に処理、どこでも
トイレ、というかトイレなど不要なのだ。そんな安穏な時代だからこそ、避難訓練
は都市ぐるみで盛大に行われているのだった。
さて、処は独身者アパート。結婚は管理局が候補をきめるのだけど、まあ最後は
フィーリング？！。だから、いけてない人は未来でもいるわけ。市民肩章唱和、
体操などを一緒の結束は固く、避難訓練も同様。大イベントな避難訓練の自主訓練
を行うべく、一同反省会。「ハムスター大量発生」はかわいすぎて、良心との闘い
だったとか。ひとしきりして、今年のプログラマーに期待が集中。訓練は突然に
やってくると、余裕たっぷりな担当君。
ってきちゃいましたよ、でもなんじゃこりゃ。なめくじ大量発生。バーチャルでも
リアルできもわるい。冷静に対処、塩だ！。ところがどっこい、建物は有機物、
多量の塩分は禁物、床が抜けて落ちる落ちる〜。はっ、気がつけばここは地下室。
シェルター？、青空天井だけど。なんか席があって乗り物？。これってもしかタイ
ムマシーン？！。時代をかえちゃえば絶対安全だもんね。
これがばかちょんと自動起動。2000年へ。この時代、人類を絶滅させた「車」が
走っているという。おーいどうするよと一同おろおろ。ここは冷静に現状把握だ。
偵察。意外と平気でした（ただ走ってるだけだし）。なんだあ。そこに女の子、
へんな彼らに、身体目当てかよ、じゃあお金の話にしようか？、なんて単刀直入
にいってたけど
（中略）そうなんだ、未来からねと納得。というか面白半分。まず、食料と忘れ
ちゃいけない糞便処置。ストック・カートリッジはと、もういっぱい。がひーん。
郷にいれば郷にしたがえ。トイレにレッツゴー。
使い方がわからない、第一力んだこともないし、できるのか。最長老のリーダー
がここは私がと、コンビニから「借りて」きたポータブルトイレに跨り。仲良しの
仲間と女の子は周りを取り囲み、大声援。でたよ、やったあ！！。みんな珍しそう
に眺めたり、匂いを嗅いだり、関心感激。そんな彼らの中には女の子に気になる
そぶりの者も、ＳＥＸに関心あるし（でもシャイなのでそれ以上はなし。）
ときめき、喜んでるのもつかの間、ペースメーカーを埋め込んだ仲間が倒れちゃう
大気汚染のせいで、光合成服がうまく機能しないのだ。南無三宝、なんとかバック
トゥーザフューチャー。（中略）もどってみれば、一連は管理局が仕組んだことと
判明。女の子は上級官僚、担当君もあっちの人。訓練として考えれば、いいとして
騙されたことと結束のクライシスが問題。
（中略）ともめてる場合じゃない、外の世界は天変地異。川、沸騰してるし。
いくら冷静でも、官僚政府はなんの足しにならない。ここは一致団結、結束復活だ。
よかったね。
避難訓練で肉体訓練、ですか。ハイテンションに動きまくりん。駆け、飛び、転が
り、逆立ち、とまあ大変。床が抜けたよ場面では、天井近くから（クッションへ）
飛びおりを階数分こなし（クッションとられて立ち往生ギャグ付）。芝居な超人
レース状況。声といい動きといい、テンションを維持するからすごいね。
傍目おばか、当人大まじめの美味しい設定、コメディの王道。上記高揚演技が
とほほ笑いを増長。でも遊びすぎたり、悪のりしない、下ネタでもやりすぎない、
のは相変わらずこだわりの節度、美学あり。物語自体のハードさも破綻させず
維持。人と社会の有り様描いて、結構社会派。偉いけど、不明の面白さに欠ける
のは相変わらず。バカとシリアスの両立はむずかしいだろうけど、惜しいと思うねこ。
役者。前述のように、見た目○、声○、動き○、と単純気持ちいい役者ぞろい。
今回、人数が多めのせいか、岡嶋さんらの濃い演技があまり見られなかったのが
残念ねこ。
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