アンファン・テリブル プロデュース soul of colorsシリーズ33
「SOUL OF RUBY」
＠六本木 ショークラブ将軍 (2000/4/8-9 2ステージ)
全自由 前売り当日共2,500円（ワンドリンク付き）
作・演出：前川麻子 舞台監督：中上武彦 ほか：星野正志、高谷真弓、
岩清水さやか、西穣子 制作：×2.5 megumi
出演：
木村健三 ：劇団木村座主宰、作・演出 ライオン役 ＊[マシュマロ・ ウェーブ]
山田伊久磨：劇団員 かかし役 ＊[Highleg Jesus]
前川麻子 ：看板女優 ドロシー役
今田景一 ：劇団員 ブリキの木こり役 ＊前川さんのだんなさん、元大川興業
安江秀訓 ：劇団員 ライオン役（稽古代役？）
アベちゃん：劇団員 制作？
楠本かおり：劇団員
熊谷朋美 ：劇団員
小形知巳 ：劇団員 音響？
hinata ：劇団員 トート（子犬）役 ＊前川さんの娘さん 現役小学生
2000/4/8(土)晴れ 7:40-8:40pm(1'00) 上手前方より 客席超満員（50?人）
客層：20才代女性７，８割。マシュマロ・小橋さん、沖田さんら関係者も。
客入れ：閉館となったキャラメルの上階、従来比２倍広さのクラブ。平日はリー
マンの接待館とか。１Ｆ入口にせよ、怖がらずに入るべし。三回で200円引きの
スタンプカード、ポストカード、ドリンク券をもれなく進呈。
座席。７人がけのソファ５、バーカウンター５？＋若干補助。立ち見１０人弱？の
盛況。入りきらずに数人帰ってもらったとか。制作と段取り巧くいかず、追加席が
設置できなかったらしい（もったいない）。開演すると演出都合上、入場できなく
なるので、早めが○。場内誘導は随時あり、親切。
折り込みパンフ。厚手見開きで役者挨拶文。物販。過去台本とか。
いまや、小説家（小説新潮 長編小説 新人賞受賞。今回、芝居は趣味表明。）
の前川麻子。長らく続けた２人芝居シリーズを会場（キャラメル）閉館に伴い、
心機一転。上記のメンバーをいれた３人＋群像劇として、リニューアル。
さらに「将軍」を新しい演劇発信基地にせんと、意気込み満々のよう。存続の
危機と心配された動員も、立ち見がでる盛況でよかったね。
会場、舞台。ごちゃごちゃしたヴェルヴェット色のゴージャス。受付はライブ
ハウスな穴蔵。トイレ内容は不明。入口すぐにでっけえ白熊の剥製がお出迎え。
後方隅にバーカウンター。黄緑のセンターステージ。書き割りでオズの黄色い道と
林檎の木の舞台背景。天井には鏡とロココなシャンデリア。背面壁にはシルクな
カーテン。耽美な絵画やら掛けられたり、妖しい雰囲気。
正面に長机、長髪、黒マントの居丈夫（木村）。寝てます。舞台両脇の雑然と
したソファや後方あちこち、舞台上でも役者熟睡中。入口脇に本番前進行表。
３１：００まで稽古、９：３０まで仮眠、１１：００開演とあり、なるほど。
舞台コの字に囲むヴェルヴェットソファにお客。テーブルが前にあるので便利
（キャラメルはほとんどなかったし）。なんでも、公演二日目は３０席増席。
救急とわいえ、狭さに趣削がれたかも。
お話。結構注目されてるかもな、児童劇団。深夜稽古明け、本番直前。なんか
どたばた。看板女優・前川はちんたら、稽古。演出・木村は呆れて、切ない
気持ちがはいってないとか。お前、山田と寝たのかとさらり問いかけ。なんか
芝居に関係あるのか？と前川。口喧嘩。寝てると聞くと木村嬉しそう。マゾな
野郎に呆れて、辞める宣言、いっちゃう前川。取り残された木村は、山田に
演劇への熱い思いを語っちゃたり。と、つかこうへい「寝盗られ宗介」を本歌
取りに織り込みながら。
楽しい、美味しい、ゆるいとこにリラックス。ワークショップメンバー、家族、
果ては物本スタッフまで取り込んだ、ばたばたコメディ調バックステージもの。
やるきない、こまっちゃう、むかつく、泣けてくる。心のままに筆が滑る、役者
も滑る、素直らしい軽妙さがいい感じ。打ち上げは花見にしようと、制作を
連呼する音響とか、修羅場にどさくさのしょうもなさ○。だらしないとこがだらし
なくしてるとこに好感。
メタシアターを重ね、どこまでが芝居！？な面白さあり。結構、切り分け大変
そう。内輪うけしつつ、内実の痛々しさを晒してもいるようで、ふーん。
つかパートで男女芝居。どろどろ、うまくいかない、かっちょわるい。だから、
よかったりする逆説関係。前川に屈折愛（さらっと描いてたけど）の演出家・
木村が○。ばたばた周囲のなか、静かに待ち続ける場面。台詞がいつのまにか
演劇と前川への信頼と願いモノローグとなるラスト。とか、しみじみねこ。
役者。木村さん。前述の通り○。巧いし。山田さん。先行の２人芝居同様、
ナイーブな好青年。ふーん、素の魅力かしら。前川さん。支配せず、出過ぎず
バランスよい舞台にしてて○。
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