アンファンテリブル・プロデュース
ソウル・オブ・カラーズ シリーズ35「SOUL OF EMERALD」
＠六本木「将軍」(2000/9/30 2ステージ)
前売当日共 11:00AMの回：2,300円 3:00PMの回：2,500円
作・演出：前川麻子 スタッフ：星野正志、中上武彦、岩清水さやか、神保正則、
山川高志 制作：×2.5 megumi
出演：
ラサール石井：児童劇団・木村座座長
清水宏 ：同劇団員、ＴＶ戦隊ヒーロー物にも出演中。オズの魔法使い・かかし役。
前川麻子 ：同劇団員、ドロシー役。清水と同居中。
今田景一 ：役者、ブリキマン役
HINATA ：役者、犬トート役
吉岡睦雄 ：スタッフ、舞台監督
アベちゃん：スタッフ、小道具、舞台監督助手
高谷真弓 ：スタッフ、制作
やすえひでのり：スタッフ、照明
小形友己 ：スタッフ、音響
楠本かおり：スタッフ、衣装
2000/9/30(土)小雨 3:05-4:15PM(1'10) 下手サイドより 客席満員(50人)
客層：20-30才代中心に老若男女。おじさん関係者が結構。
客入れ：いつもどおり、ゆるゆる埋まる客席。座席は両袖に15づつ、中央8、後は
場内各所。適時誘導あり。場内全体を取り込んだ演出、サイド席のほうが見渡せて
○。まあ好き好きだけど。折り込みパンフ。Ｂ５にイラスト、三人のそれぞれ挨拶
、出演スタッフクレジット。物販。過去戯曲、ポストカードなど。
「新人」小説家として文豪への道を着々、演劇人・前川麻子のロングランシリーズ
三回目？かなな「児童劇団木村座」もの。もともと木村健三（マシュマロウェーブ
）座長役故の命名だったけど、一人歩きに今回座長はラサールさん。
舞台。（客入れ時）から制作の子が携帯で情宣、今日が初日どうでしょうかと。
床になぜかちくわ、転がり。背景書き割りにお城と黄色い道。オズの？。でも
足形がついたり、木立が倒されていたりと変。第一ちくわだし。オハヨウござい
ます、と劇団スタッフが次々。荒らされているのを見て取って舞台監督、これわ
と怖顔。でも、ＯＫ、なんとかしようと気を取り直し。無くなったものがないか、
確認。マント、ドロシーの金髪かつらと靴、ライオンの尻尾が。なんで？。
トラブルに文句もいわず、対処するスタッフ達。気球を出してみれば、風船替わり
に見事なちくわ。トイレ、仕えません、ちくわがつまってます。照明の上にも
ちくわ。世界はちくわ三昧、ほとんど不条理にして。
舞台監督なんでもＯＫ対処します。ドロシーの金髪がアフロ、でもいいでしょ、
この際。天井にバミリ（立ち位置テープ）があってもはがしましょう。そんなこと
よりコンタクト落として、すいません。火に油注いでいるのが、火消し役の舞台
監督だったりして、ちょっとなさけない。
そんな合間に昨夜のいざこざ話。座長が役者・清水を殴ったのだ、それもげんこ。
やばいんじゃないの、当の座長に聞けば、そんなことしていない（したんだって）
酔っぱらっててよく覚えていないらしい。無くなった衣装やら、しゃあないなし
でやろ、役者がいれば舞台はできる、と座長決断。それはいいけど、肝心の役者
・清水がまだ小屋入りしてない行方不明。同棲相手の前川に聞いても、家にも
かえってないという。まずいなあ、しゃあない、代役。舞台監督にお願い。彼が
ちょっとやる気になった、いい（悪い）タイミングで清水小屋入り。舞台監督、
安心もちょっとがっかり。
ゲネプロ前に読み合わせ。なに考えているのか、清水。やたらハイテンションで
意欲満々。謎の中国人、急に刺々しい野郎になったりと「遠くに行っちゃいそう」
な、キャラばかり。かかし役なのに。なんとか面白くの意欲はわかるが、ベクトル
あわず。ＴＶ戦闘隊ものと世界が違うんだからと、座長。清水腑に落ちず、意欲
さらに、演出プランあると探すも鞄にメモなし。替わりに、続々ちくわがでてくる
くる。劇場荒らしはどうも清水、酔った勢いで鬱憤晴らしをしたらしい。困った
もんだと苦笑するスタッフ達。
先ばしるより、むしろ後戻りで子供らしさと座長。清水、それは変、わからんと
問答泥沼に。さらに子供の目線でうんむんの言葉尻を捉えて険悪。前川はもうやめ
と仲裁にまたかちん。世の中は好きだけじゃやってけない！、と清水切れかかり。
でも好きじゃないともうおしまいだよと前川。膠着状態、捨て鉢に清水は楽屋へ。
これはだめだ、代役と舞台監督にまた依頼しかける座長。と清水、やる気満々で
登場。まあ、やっとゲネの始まり。
できる役者でアドリブなお楽しみ。とりわけ、もう飛びそうです状態の清水さん。
危うい切れ具合○。あわてず騒がずの二人の受け答えも面白し。率直で底に熱い
情熱のラサールさん、実直でクールな前川さんと。なんだかんだといっても、
舞台をもり立てようの愛情が皆に感じられるのがいい感じ。２／３はこまった状況
のスタッフ達のあれこれ、三人登場のシーンが物足りないのが程良い短さ。美味しい
と云うところかしら。
今年はこれでおしまい。再開は新シリーズ＠麻生とのこと。楽しみねこ。
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