売込隊ビームvol.8「ムラスズメ」 扇町アクト・トライアル２０００参加
＠大阪 扇町ミュージアムスクエア(2000/11/2-5 6ステージ)
全自由 前売1,800円 当日2,000円
作・演出：横山拓也 舞台美術：清花也 照明：三栖春奈 音響：佐藤真弓
衣装：高橋美和 宣伝美術：下元浩人 制作：山田かつろう 協賛：大阪ガス
出演：
山田かつろう：竹森（島の共同体に迷い込んだ青年）
宮都謹次 ：泉太郎（共同体のリーダー、座長）
三谷恭子 ：早苗（共同体最年少。耕一の妹）
梅本真里恵 ：華子（共同体座付き作家、清作の妻）
小山茜 ：竜子（泉太郎の妻）
太田清伸 ：清作（劇団制作）
石川愛 ：陽子（劇団看板女優）
西うらしんじ[遊気舎]：耕一（頭のネジが緩い人）
2000/11/3(金)晴 3:05-4:35PM(1'30) 中段下手より 客席満員（130人)
客層：20ｰ30才代。男女半々。
客入れ：少々遅刻ねこ、をきちんと案内してくれ。折り込みパンフ。A5版８Ｐの
きちんと体裁。前回公演、自主配達ＤＭの顛末など掲載。物販。不明。
舞台。トタンの壁、どこぞの倉庫内？。上手際席だと見切れちゃう横長展開。
わらの山大きく二つ。下手手前にベンチある広場。より大きい下手の山天辺に
「スズメ穴」の床扉あり。
お話。ボーイスカウトには年取過ぎの、レンジャーな青年。無人島に置いてきぼり。
なんか知らないけど、島民に捕まり、縛られ。なんですかあ？？状態。廻りでは
侃々諤々、内輪もめ。部外者が侵入したことで大騒ぎ。もっともリーダーとか男達
ばかり、女性はしずしず。というのも男性絶対だかららしい。慌てるその訳を
語りたがらない彼ら。は自称劇団、どんな芝居？もに口ごもり、ますます謎は
深まりん。会ったその日に話しかけてくれた妊婦・華子は帰還オススメ。もめてる
内に華子流産。聞けば、奇形児？！。どっと明かされる秘密。この島の一族だけ、
免疫が弱い胎児だけがかかる奇病スズメあり。それを世にしらしめすために
先祖の掟。血をつうか病気温存がための近親婚。奇形の乳児は大事にされ、
健常は場合により、スズメ穴にいれられて間引き。知らなくてもいい事実を告げられ
、困惑レンジャー青年。しかし、頑ななリーダー長男以外は、島民つうか兄弟の
疑問疑念がもう爆発寸前。部外者侵入を機会に一気噴出。夫の不義も絡み、
華子は脱出覚悟、運命感じたレンジャーと。フリークス看板女優も後押し。
ちょっともたついたけど、二人遁走。それはおしまいの始まり。
ひとひねり設定で直球展開、極限メロドラマ。シニカルな風味でかわいそうな人達
を描いて、ブラックな面白さ。相関関係、生理的不快感とか、分かり易く表現して
こなれた印象。なるも、明晰すぎて物足りないねこ。歪んだ状況のリアルさが感じ
られず、脱出の必然がぬる目。得体知れない因習、それに従属する人の不条理を
もっと描いて欲しかったねこ。長男の怒り声な独裁、だけではいまいちねこ。中盤、
内輪もめ延々を追いかけは丁寧、でも、そのまんまでちと退屈ねこ。
役者。山田さん。力の抜け加減○。華子役・梅本さんの潔い表情○。西うらさん。
ゲストらしく美味しい役所。でも、結局そのまんまでこれも不満。
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