一跡二跳 第43回公演「愛しすぎる男たち」
＠渋谷 青山円形劇場(2001/1/17-23 8ステージ)
全指定 前売3,800円 当日4,000円 ペア7,000円（前売のみ）
学生2,500円（学生証提示） ペア学生とも劇団のみ
作・演出：古城十忍 美術：礒田央 照明：磯野眞也 音響：黒沢靖博
衣装：豊田まゆみ 舞台監督：植木英人 宣伝美術：イラスト古川タク
デザイン：西栄一 制作：岸本匡史、西坂洋子、藤川啓子
製作：オフィス ワン・ツー
出演：
越村浩之：藤枝（精子バンク営業マン）
奥村洋治：芳野（結婚相談所に注ぎ込み、ゴールインにこぎ着けた中年男性）
小林立樹：伊達（結婚相談所・アドバイザー）
新野照久：増岡（精子バンク・研究員）
田中 拓：鈴木（伊達の前任者）
赤尾友樹：陸雄（藤枝の恋人の弟）
杉山みどり：芳子（不妊患者）
福留律子 ：月野（不妊患者）
関谷美香子：湧水（不妊患者）
山下夕佳 ：堂本（精子バンク臨床医）
向後信成：０２８９（精子ドナー）
赤尾友樹：１０４７
遠藤昌宏：２０２１
重藤良紹：２６６５
小嶋朋、河野好美、及部晴美、城倉麻美、青山麻維子：看護婦
2001/1/19(金)晴れ 7:05-9:05PM(2'00) 楽屋側前方より 客席８割(230人)
客層：20才代女性最多に老若男女、庶民な雰囲気。団体客もあり？。
客入れ：当日券も余裕ありそう。前日午前まで劇団HPで予約可（当日予約も
できるとのこと）。７PM開演、開演直後のみならず、１時間遅刻のサラリーマン
風客あり。平日は7:30か8:00開演だと、勤め人は助かるのになあ。
折り込みパンフ。B5４Ｐ 作家挨拶、配役、予定掲載。物販。戯曲あれこれ。
96年3月（＠シアターサンモール）初演作品（ねこ未見）。当時は精子バンクが
実用化されておらず、ＳＦな設定だったとか。
舞台。完全円形。舞台と客席の境目なしにロビー喫煙室設定。薄紫と黒でシック。
中央に１．２ｍ位の真ん丸クッションいす。四方への放射状通路に挟まれて、
８等配セクションに椅子６脚、合間に灰皿。頭上には♂が♀と絡まる巨大オブジェ
赤、青と2原色照明がちょっと扇情的。
お話。結婚相談所でやっと射止めた彼女。二人とも結構いい年なのでまあ安堵。
妻が妊娠、うれしいはずがさにあらず。だって避妊していたから。誰の子供かと
内偵する夫。結婚相談所でデータ調査。そこで知り合った若者が妻の名前を
知っている、患者として会社に来たという。彼の会社とは精子バンク。
そして、男たちは途方に暮れる。理念と想いをはじめ、矛盾な重いテーマを
親しみに問いかけあれこれ。子供はだれのもの？、女性のものなら男って一体
なに？。生命を救うために殺す、データでは手がかりがない想いを結局データに
託してしまう。まくやっていくために現実をみない、ディスコミュニケーション夫婦、
なるほろありげ。相反に苦しみ、エゴに逃げて安らぐ男たち。駄目駄目なんだけど、
なんか同情ねこ。「男女ともねばならない」を作り上げた世間、便乗する商売人が
生んだ軋轢と苦しみ。さもあり。
といろいろヒアリングした感じ。テンポよい演出に乗せられて楽しみつつ、ちと
疲れちゃったねこ。できれば、関係ない世界にいきたい、とはまさに無関心亭主
そのものかと、また考えちゃったりして、うーん。
お話は子供の出生を巡る夫婦、子供を産ませることにこだわる青年、を中心に
謎を明かす形で展開。その間、周辺含めて。情報量の詰め込みがすごく、気を
しめて観ないと△。まんべんなく描いてるけど、ぽけらんとしてると散漫と感じちゃう
かも。
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