Ｒ・Ｕ・Ｐプロデュース 「デジャ・ヴュ 01」〜伊集院警部補の憂鬱〜
＠新宿 紀伊國屋ホール(2001/4/6-22 20ステージ）
＠大阪 近鉄劇場（4/29-5/1)
全指定6,800円
作：鴻上尚史 脚本：戸田山雅司 演出：板垣恭一 美術：小松信雄
照明：松林克明 音響：堀江潤 衣装：アニスティ、東京衣装
音楽：藤尾 領 振付：川崎悦子 殺陣指導：清家利一 演出助手：山崎総司
舞台監督：菅野将機 宣伝美術：高橋正実 制作：大金ふみよ
プロデューサー：菅野重郎 企画製作：Ｒ・Ｕ・Ｐ
出演：
佐藤アツヒロ：伊集院長介（警視庁捜査一課 警部補）
広岡由里子[東京乾電池] ：時不二子（婦警）
河原雅彦[Highleg Jesus]：秋田健太郎（変死体で発見された男）
菊池均也[元扉座]：北林浩一 (アパート管理人）
吉野公佳 ：朝倉マミ （伊集院・恋人）
長塚圭史[ 阿佐ヶ谷スパイダース] ：ＵＫ（unknown)
西尾まり ：中原なつみ
岸潤一郎[Highleg Jesus]：ＳＰ
平沼紀久：ＳＰ
川田 希[元ALBATROSS]：夢売り ＨＰ：http://www.cmd-g.co.jp/nozomi/
相川加奈子：夢売り
2001/4/14(土)晴れ 2:05-4:10PM(2'05) 中段より 客席ほぼ満員(420人)
客層：20才代前半めだち、女性７，８割
客入れ：当日券。後方補助席あるも空席あり。折込パンフなし。物販。パンフ
(A4 1200円) 鴻上氏の作品について。役者紹介写真、インタビュー掲載。
83初演,86再演[演出：鴻上尚史 第三舞台]、91年 演出：板垣恭一
サードステージＰ＋豪華キャストでリメイク（松重豊、渡辺いっけい、古田新太、
鈴木勝秀、赤星昇一郎、樫原ゆかり、奥田佳子、西牟田恵）。ねこは今回初見。
舞台。凸凹した■パネルで埋められた壁。とりどりの錆色で年代やら状態の悪さが
察しられ。床も同様、やや傾斜して八百屋舞台。
お話。アパートから変死体発見。男の名は秋田健太郎。密室、死因不明。捜査に
あたる伊集院警部補は頭を丸抱え。おまけに、彼を巡る三角（四角？）関係の
ちゃちゃ入れあるは、怪しい男達は神出鬼没だわで大変。そして、夢を売るという
ドラック売りが現れて、捜査は予想もしない方向へ。
大幅リメイクしつつ、鴻上作を芯にした新作。前作みてなくてもわかるほど、
ギャグパート刷新。演劇ファン、ＴＶファンに分かりやすいくすぐりねた、
アドリブギャグ満載。よろこぶ少年少女。具体的な会話、ねこの目のように変わる
スピーディな展開でどんどん進行。それぞれ河原氏がつっこみいれて、メタシア
ターな、虚構な、ありようをくっきり提示。わかりやすいし、面白くみられたねこ
止まれ、シリアスな内省場面に鴻上作品らしさを大事と残し（そうとしてて）、
好感ねこ。世界が終わってしまうまでの数十分にみるリプレイ。追想ではない、
現実を見据えた夢、絶望を知りつつ、世界を元に戻そうとする意思。遊びの時間に
そんな厳しい現実を忘れず、挿入して原作を継ぐ（たぶん）。なんだろうけど、
ちょっと温度差ありすぎ、重くなっちゃてるのにうーん。第三舞台で大高さんや
小須田さんがふっと漏らすよな醒めた感触＝軽薄さに覗く理性 がなく、ないもの
ねだりに欲求不満ねこ
役者。直球と変化球の混成で珍味。直球では菊地さん、すっと好演。アツヒロ君は
二枚目半なボケ、やたら出たがりキャラが役にあってて○。河原さん、長塚さんの
得たい知れないムーディぶり○。広岡さん。よく動く役でなんかぎこちないのに
珍しい味わい。吉野さん。白雉的？でもない、掴み処のなさにうーん。
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