いるかHotel vol.6「ウィルキンソンのジンジャエール」
＠大阪 扇町ミュージアムスクエア(2001/6/15-17 5ステージ）
全自由前売り2400円 当日2700円 中高生1500円
作：谷省吾 with J 演出：谷省吾 舞台監督：永易健介 照明：三浦あさ子
音響：児島塁 美術：岡一代 宣伝美術：東學 小道具協力：金哲義
衣装協力：渡邊季代子 制作：阿部純子ほか
出演：（配役表、台本がないので、当て推量あり）
穐永賢一：大原明雄（カメラマン、他人と壁をつくりがちな人）、井上（劇団員）
谷省吾 ：大原明雄（その後の明雄）
長光里奈：浅野？（明雄の隣人、思いを寄せている）
宇仁菅綾：ちか（浅野？の友達）
下出麻衣子：志賀みな子（女医、明雄の別れた妻）
溝辺裕美：西村京子（明雄の元彼女？）
岸原香恵：さつき（劇団座付き作家）
北村美和：？（劇団員）、看護婦
岡田淳 ：？（喫茶店マスター）
横尾学 ：戸川（喫茶店のウェイター）
2001/6/16(土)晴れ 7:05-8:40pm(1'30) 前方より 客席ほぼ満員(90人)
客層：20歳代前半中心、女性過半数。
客入れ：三々五々埋まる客席。特に誘導はなし。今回、主宰谷さんの前説なし、
ちょっと淋しいところ。諸注意はきっちりあり。折り込みパンフ。役者顔写真、
スタッフ、予定掲載。次回公演は11月オムニバス集＠駅前劇場、大阪は来年に
なるとか。配役表なし（ねたばれになるから？）。物販。タイトルのジンジャエール
（アサヒ）販売（190mml 200円 スリムな瓶詰め）。生姜、な後に残る味に独特
のものあり。
谷さんが打ち上げで偶然飲んだ、ジンジャエールの独特に郷愁インスパイアされた
とかの今回。
舞台。大正期の工房風情、白い漆喰の壁に×の梁。前方上手下手に簡素な木製
テーブル。箱状椅子。壁は前方、中央、奥と三層にした額縁舞台。
お話。酔った勢いで一夜の宿を隣に借りた女子大生・浅野。主の男性は淡泊な
カメラマン・大原。あやまちもなく、いい人。だけど、どこか人と距離をおい
ちゃうとこが気になる浅野。その好奇心はいつしか恋心に変わっていくのだった。
打ち明けた女友達が探偵差０来る、身辺調査と探りをいれると一枚のはがきが。
10年後に当てて出された、女性からの手紙。そこには今の怪我を気遣う言葉と
トンネルの写真。どうして、10年前に知ることができたのか！？。トンネルとは。
手紙の主を追う探偵行に浮かぶ女性。女医であった別れた妻・みな子。彼女は
出し主である西村京子の友人。そして主治医。
京子は大原の亡くした恋人。未来をかいま見る不思議な力をもっていたが、自らは
生き残ることができなかった。大原への想いがその手紙となって10年後の今に
届けられたのだ。
手紙のトンネルで京子（の想い）と再会する大原。彼を過去ではなく、今にとどめ
ようと呼びかける浅野。閉鎖されたトンネルにその夜、幻の電車が行き過ぎる。
それは、大原の閉ざされた心に風穴を穿つ。振り返った大原の前に京子の幻は
もうない。大原は改めて、今の浅野（の想い）と出会うのだった。
その後の大原(谷）の回想を、筆が進まない劇団座付き作家に聞かせるという、
スタイル。カットバック多用での哀切の青春な物語。
切ない想いを大切に描いて、この劇団らしい等身大。ミステリアスな謎解きで
興味津々のストーリーテリング。冒頭とか、ぎゃんすかとにぎやか、後半のシリ
アスに備えての浮き足立ち？。楽しいけど、ちょっとバランス△。ワンアイディア
を膨らませて、書けない作家話と併走させるけど、しっくりこない。メインだけで
1時間位にしたほうがよかったのじゃないかしらん。サービス精神はらしくて、
楽しくはあるんだけど…。
役者。当て書きのはまり具合。長光さん。けなげで泣かされ。下出さん、ムーディ
一層。横尾さん。箸休め的ギャグキャラ定着？。
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