いるかHotel vol.7「かぷせるかいじゅうＶ」
＠神戸 Sonic Hall (2002/4/19-21 4ステージ)
神戸電子専門学校北野館Ｂ１Ｆ http://www.kobedenshi.ac.jp/index.html
全自由 前売2400円 当日2700円 中高生1500円
作：みぞべひろみ、谷省吾 演出：谷省吾 舞台監督：永易健介 照明：三浦あさ子
音響：児島塁 美術：岡一代 宣伝美術：東學
小道具造形：金哲義[劇団メイ]、田中志保[劇団メイ] 制作：いるかHotel制作部
出演：下記、役柄は別途掲載
2002/4/20(土)晴 3:08-5:12PM(17/12/92) 前方中央より 客席ほぼ満員(130?人)
客層：20歳代最多に、おじさんおばさんな親類縁者。グループ連れ多め。
客入れ：場所。三宮駅から山手坂道、異人館通りのほんの手前の専門学校B1F。思っ
たよりわかりやすし。表に案内人常駐して親切。整理番号順入場も開場時はさほど
集まらず。全椅子席。舞台至近の最前方3列はパイプ椅子、その後ろのバルコニー型
扇状雛壇(7列）は座椅子。段が高いので通常椅子と同等、左右に余裕ありゆったりと
座れて○。なお、ロビーに自販機なし、付近にコンビニ見あたらず。
折り込みパンフ。B5三つ折り。あいさつ、配役、スタッフ、子供の頃なりたかった
もの（役者インタビューと写真）。次回公演未定。物販なし。
役者・みぞべひろみ作品を取り混ぜてのオムニバス。相互に関連はなし。各話間の
転換シーンにつなぎ挿入；作品を陳列物になぞらえ。謎のキューレータ・下出麻衣子
に記者（だっけ）谷省吾が煙に巻かれるシーン挿入。
・episode1「本音で勝負」 作：みぞべひろみ 演出：谷省吾
伊達真悟 ：田村直樹 （野村に告白寸前リーマン）
久保智子 ：山根芳江 （がちゃぴんＯＬ）
大島愛子 ：中野エリ子（ドジっ子ＯＬ）
岩崎恭子 ：桜井リカ （その友達ＯＬ）
横尾学 ：長谷川務 （マンガ演技リーマン）
下出麻衣子：野村ゆみ （美人ＯＬ）
金哲義[劇団メイ]：野田部長（セクハラ大好き）
舞台。下手の黒い箱は自動販売機。隣りにゴミ箱。
お話。自販機前、一服の清涼剤と不平不満ぷんぷん。あろうことか、空き缶から
本音が漏れてきて、王様の耳はロバの耳状態。本音の応酬にいがみ合うも、仲直り。
改心したかにみえた一同だったけど、やっぱり本音は聞きたくないですう。
歯に衣着せぬ大阪弁でのはっちゃけた会話に場内くすくす笑い。マンガキャラ演技で
デフォルメした笑いの内に、ブラックコメディ。
・episode2「マリッジ・ブルー」 作：みぞべひろみ 演出：谷省吾
みぞべひろみ ：紘子（結婚を控えた子）
宇仁菅綾 ：笑美（その友人）
横尾学 ：哲也（紘子、元彼）
金哲義[劇団メイ]：マサト（紘子の婚約者）
舞台。中央、カーペット状にして部屋内設定。
お話。マサトとの結婚を控えて、紘子はわくわく。いつの間にか、他の男が侵入。
写真がマサトからすり替わって誤解されたし、あげくにマサトと友達がつき合って？
いたり。男・哲也は段々と自分の元に近づいている様子、怖い。浮気はとんだ誤解
だったけど、哲也は洒落に成らず。だって、死んでいたから。きゃー。
怖い話を怖くない大阪弁の等身大会話で。哲也のずっとまってる電話でひんやりと
ホラーに締め。
・episode3「カプセル怪獣Ｖ」 作・演出：谷省吾
金城幸子 ：ユキ（ＯＬ。本当はデザイナーになりたいのに優柔不断）
長光里奈 ：ユウキ・少年（冒険に一時挫折する）
岸原香恵 ：久美子（ユキ友人。劇団主宰。ユキにチラシ製作を依頼中）
北村美和 ：真理 （ユキ同僚。恋人の子を身ごもって悩み中。）
伊達真悟 ：湯原 （真理の恋人。ユキ同僚）
下出麻衣子：弥生 （劇団、退団を考えている）
大島愛子 ：としお（ユウキ、遊び仲間）
岩崎恭子 ：たかし（同上）
久保智子 ：こうじ（同上）
横尾学 ：まさお（同上。へっぴり腰）
奈々 ：孝美
竹井愛実 ：薫
谷省吾 ：ダン
宇仁菅綾 ：アンヌ
みぞべひろみ ：母、ゴース星人
金哲義[劇団メイ]：ウルトラ博士、父、シャドー星人
舞台。両袖においた傾斜路を水路壁に見立てたり。正面壁をスクリーン、ウルトラ
セブンのアンヌ、ダンの有名場面を投影したり。
お話。成りたい自分へと踏み切れない、ＯＬユキ。自分の世界を切り開く劇団主宰、
逃げてしまう劇団員。妊娠に悩むも、前向きに結婚成就の友人。壁を乗り越えられず
、ラストチャンスに掛ける少年。頑張る周囲をみても、ユキはうじうじ、現状維持。
そんな彼女を奮い立たせたのは壁上りチャレンジ少年。他ならぬユキの少年時代の
記憶だった。
変身できない主人を助けてくれるウルトラセブンのカプセル怪獣。それをモチーフと
した友情と再生の物語なシリーズ第二弾。タイトルのⅤは、カプセル怪獣ケースの
五番目の意。実はそこは空、カプセルなし。ならば入るものは何か、から想起したの
が今回の物語とか。
他の作品同様、等身大の大阪弁会話がいい感じ。素直らしく、喜怒哀楽の感情が伝わ
って、くすくすしみじみねこ。今回ポイントは箸休め的ダンスシーン。おにゃん娘
クラブ、制服コスプレ版でかわいく。セブンといい、演出の趣味趣味こだわりが
伺えて楽しいねこ。
［月間一覧］
|