大人計画 ウーマンリブVOL.6「キラークイーン６６６（ろくろくろく）」
＠新宿・シアターアプル(2001/10/19-25 9ステージ)
http://www.theatre-apple.co.jp/
全指定 前売4300円 当日4500円
作・演出：宮藤官九郎 舞台監督：高橋大輔＋至福団 照明：佐藤啓
音響：半田充［MMS］ 衣装：戸田京子 舞台美術：加藤ちか、振付：八反田リコ
照明操作：伊藤考ほか１ ＰＡ：瀬谷正夫ほか２ ローディ：海野洋介
殺陣指導：三宅弘城 宣伝美術：吉澤正美 イラスト：篠崎真紀
演出助手：大堀光威、佐藤涼子 制作：長坂まき子
出演：
阿部サダヲ：仲吉ショウジ（ライブハウス経営、白井貴子大ファン）
田村たがめ：仲吉セツコ（その妻、同上）
佐藤隆太 ：リョウタ（セツコ弟）
白井貴子［ＲＯＤ］ ：白井貴子Ｂ
右近健一［劇団☆新感線］：ケン（地元のヤンキー）
猫背椿 ：バー子（その彼女）
皆川猿時 ：ラブミー天童（ＤＪ）
荒川良々 ：ダミオ
宮藤官九郎：宮藤（劇作家）
峯村リエ［ナイロン100℃］：白井貴子Ａ
富澤タク(ギター)、七瀬ミチル(キーボード)、小西昭次郎(ドラム)、松沢登(ベース)
2001/10/20（土)晴 6:58?-9:58PM(60/休15/100) 後方より 客席超満員(750？人)
客層：20-30才代中心に結構幅広く。女性7割。
客入れ：当日券開演1時間前から、詳細不明。後方に補助席１０ほど。座布団席は
全部で４０？。定時直前から注意を兼ねた芝居開始。開演3分前には着席してたほう
が○。幕間には情宣イベント＠ロビー入口側あり。結構たっぷりやり、お楽しみ。
今回美味しい席。後方通路・上手側と前方通路・下手側付近、特に前者は遊んで
もらえ。折り込みパンフ。Ｂ５ ２ページ。配役、スタッフ、予定。劇中６曲の歌詞
収録。次回公演。12月に部分新人公演、1月に皆川、村杉、荒川で「紀ノ国屋プロ
レス」＠紀ノ国屋ホールあり。物販。新グッズなし。白井貴子12月コンサートの先行
発売あり、チラシをもっていく人少々あり。
ＴＶ、映画脚本も注目、ますます人気者の宮藤官九郎・ユニット公演。
舞台。併行するストーリーを、幕内外（または二階）で。白井貴子ポスターばかりの
ライブハウス。またコンサート会場風のイントレとか。
お話。地方でライブハウスを営む夫婦は白井貴子大ファン。80年代スターを未だ
信奉してるとバカにする若者に聞かす話は訳有り。それほどまでに行きたいコンサ
ート。なんとかチケットを手に入れ、東京に向かうが、呪われてるかのように
トラブル続出して…。そんなストーリーを思いついた脚本家・宮藤。出演交渉に
白井貴子のもと。これがまたすんなりといかず、もう逝きそう。果たして、夫婦は
コンサートへ、宮藤の芝居は本番を迎えることができるのか。
クドカン、かわいい。照れ隠しの狂騒、浮かぶ醒めた純真○。コンプレックス悶絶
のへんてこなやつらばかり。田舎住まい、才能なさ、もてなさとか。ギャグな会話
と行状、やりすぎを越えた狂い咲き。派手な、懐かしめいたメロディの派手なバン
ド演奏、歌欠かさずにしてドーピング。前半とりわけ、後半もパワー衰えず。無茶
苦茶でございますも、クドカン自己つっこみ忘れず、かわいげ笑いに。ネット批判
も逆手に取り、自虐ギャグして、いささかしたたか。荒川・妻との絡みはヒキョー
なほどに愛嬌満点。このシリーズらしい、調子こいたお茶目な荒くれぶりを楽しむ
ねこ。
白井貴子、いじられまくり。気ぐるみ、毒舌辛口トーク、血を吐き、宙を飛ぶ。
無理矢理演出のぎこちなさもまた怪演。でもしかし、清涼な声と元気でるぞう歌は
そのままにして、掃き溜めに鶴、雑草にディージー一輪。その様がむやみな狂騒から
醒めた、ラストの阿部サダヲ役ファン心理と重なり。所詮只のファンである慎まし
さ、純真の美しさとちょこっと寂しさ。醒めて見つつも、笑いでくるんでクドカン
かわいい、と思うねこ。
役者。荒川良々。次にどうでるか、一番衆目の舞台嵐ぶり変わらず。無自覚の
ヒキョーさ、素敵。阿部サダヲ。さほど狂わず、むしろ諫める役、今回かわいげで
クドカンに負けぎみ。右近健一。出身劇団演技をねたにされて、ど〜よ？なおも
ちゃ存在。むちむちのお腹は夢にでそうねこ。歌はさすがにうまし。峯村リエ。
なんかこう、もさっととした存在感に笑い。裏（？）白井貴子との正反対ぶりも
はまり。宮藤官九郎。自在、余裕の茶目っ気、かわいげはなんとわ、唐十郎連想。
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