阿佐ヶ谷スパイダース「ポルノ」
＠半蔵門 TOKYO FM HALL(2002/8/2-17 19ステージ)
http://www.tfm.co.jp/tfmmap.html
全指定 前売3800円 当日4300円
＠8/20-21 近鉄小劇場 8/24-25福岡パヴェリアホール 8/27-28NTTクレドホール
作・演出：長塚圭史 照明：佐藤啓 音響：加藤温 舞台監督：大門洋次
舞台美術：加藤ちか 衣装：木村猛志[A.C.T] 映像：♀ＧＵＣＣｉ♂
演出助手：下村はるか 演出部：小林光葉、清水克晋
宣伝美術：松浦孝行、上田大樹 宣伝イラスト：丹治匠
制作：伊藤達哉 岡麻生子
出演：
中山祐一朗 ：国旗耕二(偉くなりたい人）
岩橋道子［ラッパ屋］：国旗美和子（その妻。イッチャテル人）
小島 聖 ：山本千衿（着ぐるみ女優、美人）
村岡希美［ナイロン100℃］：岡林抹子（その友人）
伊達 暁 ：木村新ニ
長塚圭史 ：新海くん
富岡晃一郎：男
2002/8/12(月)晴 7:06-9:25PM(2'20) 前方より 客席満員(250人)
客層：20-30歳代中心、女性過半数。中年男性もちらほら。
客入れ：当日券不明(開演1時間前から、列んだ順受付）。全イス席。肘掛けあり、
ゆったり目。9列、2列ごとに雛壇・千鳥置き、上手前方は斜に見る配置。床芝居が
多いため、段差がない後列は見がたし。上方芝居は再前方列が見がたし。折角舞台が
近いのに…、残念ねこ。折り込みパンフ。B5 4ページ。配役、スタッフ、予定掲載。
次回公演、来年6月＠スペースゼロ、近鉄小劇場。物販。パンフ(B5版 24ページ
1200円) 挨拶、キャスト、スタッフ紹介。ケラ×長塚対談、座談会掲載。
９６年旗揚げ公演「アジャピートオジョバ」＠アールコリン 改訂再演とか。
舞台。中央部屋を坂道と町並みが取り囲み、ぎゅっと全体歪めたよな装置。舞台床は
緩く傾斜がついていて、設定ともなり。色合いは明るい屋内とネズミ色の戸外と象徴
的な違いあり。お話の舞台により、装置も模様替えあり（特に三部）。
お話。共通人物で繋がる三話オムニバス。１話。地元で選挙活動をしている夫と、
赤ちゃんがほしいあまり…する妻の顛末。２話。着ぐるみ役者の男と、同棲してる女
の泥沼万歳。３話。知らない不可思議な奴が住み込んじゃう。
まったく別のようで、キーワードは孤独、な人達で三話繋がり。雑味のなかの共通な
味付けが旨いと思うねこ。
狂っても好き、な、実は切ないラブストーリー。どこかキちゃってる歪んだ登場人物
、破滅ぽつぽつのドライブ感ら、独特な持ち味ににやりねこ。猟奇的な言動と、かわ
いい切ない動機のギャップがいつにも増し。こっぱずかしい素直な恋心の裏打ちが
ドライな表面にうっすら湿り気を与えて、近作とちょっと違う印象。映画なら邦画
それもＡＴＧな、もんもん独特の空気感にふーんねこ。理想とのギャップと孤独、
果ての狂気は自分を守り、納得させるために装う「着ぐるみ」。喋ったりの真情発露
は、まるで禁断の「ポルノ」、かわいい恥ずかしいな、つうことかしらん。
役者。破綻を破綻無く演じてさすが。とくに女優さん◎。村岡希美さん。巻き込まれ
の困惑と負けないクールを同居させて巧み。岩橋道子さん。目、怖すぎ。小島聖さん
素直じゃないかわいさ○。伊達暁さん。彼もかわいい。
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