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 第14回石原正一ショー「野球狂の詩子」

 @大阪 扇町ミュージアムスクエア(2002/12/27-29 3ステージ)
 http://www.oms.gr.jp/
 全自由 前売3000円 当日3200円

 作・演出:石原正一 舞台監督:久保克司 照明:柴田寛司
 音響効果:児島塁 小道具:島田麗子、コニッタ 演出手伝:稲田真理
 衣装:井元真利愛 宣伝美術・イラスト:たてかよこ
 企画・製作:石原正一ショー 京都芸術センター制作支援事業

 出演:
 千田訓子[リリパットアーミー2]:岩鬼正子(女球団シュープリームス。口に草。)
 山本裕子 :山田花子(同上 キャッチャー)
 園本桂子 :里中智子(同上 ピッチャー)
 小椋あずき:殿間一子(同上 元天才ピアニスト)
 
 安井博美[そとばこまち] :番場蛮子(ジャイアンツ)
 中西邦子[そとばこまち] :ウルフ・チーフ子(タイガース 番場の終生のライバル)
 久野麻子 :峰不二子 (ドラゴンズ お色気ピッチャー)
 
 岸本奈津枝[立身出世劇場]:朝倉南(おさな馴染みの達也と勝負するためにプロ入り)
 山田かつろう[売込隊ビーム]:上杉達也(スワローズ ピッチャー)
 朝良晃三:上杉和也 (死亡も、南を巡っての達也との勝負には復活)
 
 後藤英樹[そとばこまち]:アムロ・レイ(スワローズ ピッチャー ニュータイプ)
 曽木亜古弥[そとばこまち]:セイラ・マス(シャアの妹 歯科技工士)
 都木淳平["NEXT"]:シャア・アズナブル(自分を見失っていたが、野球に目覚める)
 
 浅野彰一[ファントマ]:星一徹(元ジャイアンツ ボケ老人 ちゃぶ台を倒す)
 美津乃あわ[ファントマ]:星明子(その長女 介護の内、いつしか粗暴な性格に)
 
 小笠原将人[びっくり]:ハカセ
 日詰千栄:由紀さおり
 福山俊郎[そとばこまち]:山本直記(スポーツ新聞記者)

 バカボン[遊気舎]:岡田涼子(ウグイス嬢)
 板橋薔薇之助[ニットキャップシアター]:審判・万城目忠
 谷川陽介[そとばこまち]:塁審・千林保
 石原正一:実況・植草アナ
 まついきよし[遊気舎]:富永一郎(漫画で野球解説)
 篠垣雅男[ガキ道場]:ガキ大将(ジャイアン)/アナ
 浄土宗マリア[元演劇集団Q]:小泉シュー子(マスコットガール)
 
 今仲ひろし[立身出世劇場]:景浦安武(あぶさん)
 坂口修一:岩田鉄五郎(水原をサポート)
 内田あんこ:水原勇気(100年経っても変わらない 名ピッチャー)
 ごまのはえ[ニットキャップシアター]:加藤一男(球場に入り浸る 野球マニア)
 信平エステベス[遊気舎]:浜田省吾(本人)

 ゲスト:坂本チラノ(元劇団☆新感線、元OMS併設映画館館長)

 2002/12/27(金)晴 7:07-9:30PM(2'20) 前方より 客席6割(80人)
 客層:20-30歳代中心、女性過半数。スーツ、カジュアル服とりどり。
 客入れ:事務所、ぴあで整列、同時入場。空いた今日は荷物預かりの声かけ、場内
 誘導なし。桟敷4列(最前列だけ10人座り)、ベンチ8、椅子1の通常雛壇客席。
 折り込みパンフ。A4 2ページ。配役、スタッフ、OMSへの献辞。物販。CD?を
 売ってたけど内容未確認。

 恒例年末お祭り公演。OMSの最終一般公演でもあり。
 舞台。花札模様、平安貴族がバットをもってたり、の壁がぐるり。下手にOMSの
 黒く四角い柱が素のまま置かれ。
 
 お話。20XX年、某国のミサイルが日本急襲。日本シリーズ開催のドーム球場ど真ん中
 に落下の報、逃げまどう観客の中、選手達は打ちまかさんと対峙。奇跡を呼んだのか
 、彼らを犠牲にミサイルは爆発せず。しかし、日本プロ野球界は多くの名選手達を
 失ってしまった。それから幾年月、選手達の娘はいまやプロ野球選手。女性プロチー
 ムとして、いまや球界に無くてはならぬ存在。若手筆頭・シュープリームスは日本シ
 リーズ出場にむけて、気迫にみちた試合を繰り広げていた。好敵手な先輩選手にも
 励まされて、大願成就。そこで彼女達を待ち受けていたのはニュータイプ・アムロ
 投手。繰り出される魔球との熱い戦い、がその最中、予期せぬ緊急事態発生。月軌道
 の異変から電子装置が狂いだし、ドームのミサイル爆発のおそれがあるという。

 球場閉鎖、戒厳令下。選手達はあきらめなかった。仲間を集い、警備を破り、試合
 再開。熱い思いが届いたのか、死んだ名選手達も蘇り、助っ人として参戦。が、そこ
 にミサイル爆発の危機。軌道を修正せんと、選手達は月に届けとばかり、ミサイルが
 あけたドーム屋根の穴からボールを投げつける。奇跡がおきたか、危機回避。それも
 ミサイルとともにある、親父ら先輩選手達のおかげか。万感の思いでミサイル(OMS
 の柱)を見上げる一同。試合再開。親父達みとれよと、延長800回を越えてなお、試合
 は熱く続くのだった。

 お祭り公演、OMSへの送別の思いこめ。パロキャラ大行進。調子に乗って、ありえ
 ないマンガキャラを組み合わせ。キャラのポイントを生かした、応酬が楽しいねこ。
 スポーツもの少年マンガなせいか、バカ熱くて、すかっと心地よいのも○。OMSの
 柱を飾らずそのままミサイルになぞらえる演出。見上げる役者達の姿にしみじみ。
 劇場への感謝に満ちた、好舞台となったと思うねこ。

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