＠下北沢 駅前劇場(2005/1/6-10 6ステージ)
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全自由(整理番号付) 前売3000円 当日3200円
作・演出：石原正一 舞台監督：久保克司 美術：清花也 照明：櫛田晃代
音響効果：TKJ sound 衣装：金崎めぐみ 児島塁 小道具：島田麗子
宣伝美術：ペィ・トネジュン 制作：松本涼人ほか
企画・製作：石原正一ショー
出演：
今奈良孝行[エッヘ] ：オサム（昭和49年から現代へタイムスリップした男）
重田恵 ：あらし （凄腕小学生ゲーマー。ゲーセンではオサムのライバル）
平林之英[劇団★世界一団] ：健太（窃盗団 党首）
園本桂子 ：かすみ（窃盗団）
峰明大[バラリロガンガンベガス] ：シゲ （窃盗団）
末満健一[ピースピット] ：タケシ（東映戦闘物映画 ヒーロー役役者）
行澤孝[劇団赤鬼] ：トウベイ（昔気質の映画監督）
三谷恭子[売込隊ビーム] ：絵里（写真家池中の娘 テロ組織・新トウキョーに囚われる）
小山茜[売込隊ビーム] ：未来（同上 父親の作品を盗みだそうとするも、窃盗団に捕らわれる)
梅本真里恵[売込隊ビーム] ：弥子（同上）
信平エステベス[遊気舎]：虎菱（とらびす。タクシー運転手。売春女子高生を救い出す）
みきあすか[遊気舎] ：あいり（売春女子高生）
岸潤一郎 ：富田 （ポン引き）
後藤英樹[そとばこまち] ：田中浩（アムロ扮装）
石川ユウヤ[オレンジ王子] ：田中正男（浩の父。ジュリーかぶれのエンジニア）
山本裕子 ：田中さとこ（浩の母）
葱師ゆか里：伊藤ミカ（ラジオＤＪ）
稲田真理[遊気舎] ：加藤マコ（アイドル歌手）
羽賀友妃子[Go！Go！マグネグflowerモモンガ]：チェルシー北本（新宿ゴールデン街チェルシーの歌手）
西山ひな[Go！Go！マグネグflowerモモンガ] ：チェルシー南（同上 北本とデュオ）
日詰千栄 ：由紀さおり（童謡歌手）
千田訓子[リリパット・ アーミー] ：海（4年前に亡くなった現代のオサムの恋人）
まついきよし[遊気舎]：利夫（海に好意を抱いている）
野村朋子 ：七瀬（八曲署 刑事）
坂口修一 ：山下（八曲署 刑事。あだ名がない）
辰巳智秋[ブラジル] ：川口（八曲署 刑事。カワさん。ふとっちょ）
千代田信一[拙者ムニエル] ：ゴル（八曲署 刑事。髭面）
林真也[遊気舎] ：閣下（八曲署 刑事。イケメン）
日高勝郎[InnocentSphere] ：デニム（八曲署 刑事。ジーパン）
清水まりや(子役)：北村（新任刑事。ボス志願）
山田かつろう[売込隊ビーム] ：中島（首相）
福山俊郎[そとばこまち] ：小島（中島の秘書）
美津乃あわ[ファントマ]：波子（木場を取り仕切る青龍会 女親分）
康ヨシノリ[康組] ：ノブ（波子の一の子分）
西田政彦[遊気舎] ：秀 （花板長をやめ、波子の助っ人となる）
今仲ひろし：サブ（秀の跡を継ぎ、花板長となる）
久保田浩[遊気舎] ：辰巳 （テロ組織・新トウキョー 頭目）
伊達暁[阿佐ヶ谷スパイダース] ：シュウ（辰巳の片腕。超能力者）
新井友香[劇団宝船] ：タカコ（新トウキョー 会長。100才)
小椋あずき：ヨーコ（辰巳の殺し屋三人娘。鮫の鮫吉の使い手）
ほりゆり[第三エロチカ] ：レナ （同上。色仕掛けが得意）
洪明花[ユニークポイント] ：王(同上)
安元遊香[Sali-va] ：なつみ（晴海の暴走族。愛称なっち）
石原正一 ：玄太（池中。報道写真家、本来は動物写真を好む）
2005/1/10(月祝)晴 3:14-5:39PM(2'21) 最前方より 客席超満員(140?人)
客層：20-30歳代中心、時々中年層。男女半々、グループカップル多め。
客入れ：開演定時直前入場につき、開場時の様子不明。荷物預かりの声かけなし。
緩坂に桟敷１椅子席8列。空席への誘導はきちんとあり、5分押しで椅子席への客入
れ完了。両サイドの増席でも足りず、立ち見がでる盛況。
折り込みパンフ。B5 二つ折り。イラスト、挨拶、配役、スタッフ掲載。
物販。パンフ(B5 オールカラー 1000円)役者紹介と上演記録、座談会。缶バッチ
250円。 カーテンコール3回4分。すっかり東京のお客さんに気に入られた模様。
ＯＭＳ最終公演以来、2年ぶり復帰のハラショー。大阪の役者を大挙引き連れて、
もうご苦労様ですな東京初公演。
舞台。正面、ＴＶ、スピーカのイラスト壁。上手に破れたフェンス、中に朽ちかけ
た外壁と斜めった看板「スターダスト」。下手に倉庫然とした扉や電灯スイッチ。
手前両側に、繁華街モールな孤を描いた看板「石原真一ショー」「天使だらけの傷」。
お話。昭和49、新宿歌舞伎町のゲーセン。いい大人なオサムと小学生アキラは激し
い、カーチェースゲームバトル。その最中にオサムは30年後の平成へタイムワープ。
東京に、日本からの独立を宣言する組織「ニュートーキョー」。力の支配を唱える
彼ら。平和を唱える美術作品を強奪し、政府と国民の志気を下げようと、せこい
嫌がらせと悪巧み。窃盗の現場にいわせ拉致された作家家族の救出劇に、ひょんな
ことからオサムは巻き込まれてしまう。未来で出会うはずの恋人に、自分はすでに
死んでいると告げられる奇妙な「再会」、彼女とライバル・アキラに繋がる不思議
な「血の縁」、そんなことはさておき愉快な人たちとの「出会い」を交えながら
描く、昭和のドラマ＊オマージュ。
＊「傷だらけの天使」「ゲームセンターあらし」「仮面ライダー」「スケバン刑事」
「キャッツアイ(衣装）」「太陽にほえろ！」「前略おふくろ様」「池中玄太８０
キロ」「同棲時代」、あと映画だと「タクシードライバー」「ジョーズ」「東映
任侠もの？」など。ほか、往事の歌謡曲や風俗も種々小ねたとして登場。
ぐっとドラマ指向、いつも通りでいつになく決めてる今回。冒頭にいつもの総員
ダンス。全員ショーケンに扮して、あの朝食シーンを演じるおばかさ○。いくつか
の登場人物が、ラストに向かい収束するお約束展開。ＴＶドラマ好きには、お楽しみ
キャラや遊びが満載。役者それぞれに見せ場と華を持たせつ、勢いを失わせない、
石原マジック健在。アドリブな崩しもあちこちあり、自由度の高い役者が揃って、
くすくすと笑わされ。あと、常連キャラ「由紀さおり」。「ひとくいどじんのサム
サム」の受けの良さは、東京ならではかも。
以前よか、本編に無関係の遊び(暴走)が減ったのは、大人なドラマ指向？。とりわけ
「同棲時代」な今奈良・千田の恋人たちにはしんみりしみじみねこ。お祭りな緩さ
をぎゅっと引き締めて、心に残るものとし○。
役者。恋人二人のほか。ニュートーキョーの切れ者役・伊達さん。「傷だらけの
天使」じゃオサム弟分役(水谷豊）。愚かと知りつつ、自分の誠を通す男気が魅力
危うさと哀切感ともグー。新井友香。終劇近く、何者？いまさら新キャラ？と客席
を戸惑わせて美味しく登場。寺山修司作の一節をしらっとそらんじ。もったいなく
も贅沢な扱いなり。ガーリーな歌手・羽賀、西山両嬢。思いがけず3曲（だっけ）
デュエットして、ＧＯ！マグの面目躍如。ジョーズ愛玩の殺し屋役・小椋あずき。
愛嬌たっぷりの演技上手、いつも安心して楽しませてくれ。特別ゲスト、まりや
ちゃん（3,4才？ 岸さんの姪とか)。新米刑事で登場、意外性一番。ボス刑事演技
マジかわいいくて、ちとヒキョウ（いや石原さんが）。
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