市村正親主演「海の上のピアニスト」
＠京橋 ル テアトル銀座(2003/6/5-15 15ステージ）
http://www.theatres.co.jp/letheatre/
全指定前売り当日とも S席8500円 A席6500円
原作：アレッサンドロ・バリッコ 翻訳：草皆伸子（白水社刊） 演出：青井陽治
美術：朝倉 摂 照明：沢田祐二 音響：高橋巖 衣裳：宇野善子
舞台監督：北條 孝、佐川明紀 プロデューサー：前出禎造、三島通義、初見正弘
アソシエイトプロデューサー：山科 誠、太田千尋
製作統括：齊藤 繁ほか 企画・制作：オン・タイム
主催：産経新聞社、ニッポン放送、オン・タイム
出演：
市村正親：ノヴェチェント(ピアニスト)、トランペッターほか
作曲・ピアノ演奏：稲本 響
2003/6/7(土)曇 6:07-7:59PM(1'48) 前方より 客席5割（400人）
客層：20ー30歳代最多にほとんど女性。
客入れ：後方に空席多数。チケ代高いしね。カーテンコールではお茶目な二人。客席
の暖かい拍手と笑いがアットホーム。折り込みパンフなし。
物販。パンフ(A4版 30ページ 1500円）気楽に読める分量。演出家と出演者の対談
収録。ＣＤ 3000円。Ｔシャツ2500円。ほか原作本など。
一人芝居戯曲＠イタリアというより、映画で名高い作品。昨年、本邦初演。
舞台。タラップ２つを下端で連ねた、極シンプル。時計の短針長針のように角度を
変え、回り舞台よろしく。船内外の手すりやらを現し。下手に木目模様のグランド
ピアノ。
お話。落ちぶれたトランペッターの回想。それは海の上で生まれ、一度も陸に降りる
ことのなかったピアニストの伝説。ピアニストには人の思いに共鳴、それを音楽で
語る才能があった。船を下りずとも、世界はその人を通してともにあるようなもの。
それ故、多数が集う陸上は手に余り、はばかられたのだ。新しく楽団に加わったトラ
ッペッターは人生に疲れ、気概を失いかけていた。船のバンドも一時のもの。しかし
驚嘆すべき才能をもったピアニスト、心通う友との出会いは彼が新しい希望となって
いくのだった。
大人な背中とかで黙して物語る、モノローグドラマ。無言の行間に哀感たっぷり、
切なさにじんわりねこ。語れば、コミカルにしてシリアスのみに沈ませず、いい案配
サブキャラとかの変幻自在・七色芝居（時には人間以外も）は、さすが名人上手。
ピアノ。切れ味鋭く、時に情感を湛えて、ダイナミックレンジ広し。ピアノとバトル
してる風なのは、ちと好みじゃないけれど。
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