前頁 ] ホーム ] 一覧 ] 次頁 ] 


 大人計画 ウーマンリブVol.7「熊沢パンキース03」

 @下北沢 本多劇場(2003/7/30-8/17 23ステージ)
 http://www.honda-geki.com/honda.html
 全指定 前売5000円 当日5300円
  @大阪 近鉄小劇場 8/20-27 10ステージ

 作・演出:宮藤官九郎 音楽:向井秀徳 舞台監督:青木義博 照明:佐藤啓
 音響:山口敏宏 舞台美術:加藤ちか 衣裳:戸田京子 写真:田中亜紀
 宣伝美術:吉澤正美 チラシイラスト:篠崎真紀 演出助手:大堀光威、佐藤涼子
 制作:長坂まき子

 出演:下記

 2003/8/9(土)風雨 2:35-4:55PM(2'19) 中段より 客席超満員(470?人)
 客層:20-30才代中心。チケット取り体力ある20才代前半が最多?。女性過半数。
 客入れ:当日券。電話予約で取れた人への掲示あり。開演1時間前から販売、その
 15分前から階段整列。ざぶとん席〜46、立ち見〜10、キャンセル待ち〜25、補助
 椅子〜○(40位)。開演定時5分前よりざふとん席客が入場するので、その前着席が
 ○。ざふとん席はロビー内で整列後、入場。荷物預かりは大きなビニール袋に入れ
 る大人計画方式。噂の顔田さん当日券客用パフォーマンスを、ロビーで待つもなし。
 やめちゃったの?。ロビーは花でいっぱい、スタバ前の女子トイレ待ち列もあって
 通行困難(おおげさ)。トイレは外で済ませてきたほうが○。
 折り込みパンフ。A4 1枚。挨拶、配役、スタッフ、予定。次回公演。8月大阪9月
 東京 グループ魂ライブ。
 物販。シナリオ本などいろいろ。松尾スズキ「松活妄想撮影所写真集」サイン入りも
 あり。
 
 95年初演。松尾スズキ以外作品の上演企画・部分公演のひとつとして上演。
 
 舞台。レストラン内だけだった初演装置を拡張。河川「熊沢川」堤防を後ろにしつらえ、
 下手にすべりそうなコンクリート階段とプレハブ小屋。アメリカンなラフさを狙うも、
 貧相になってしまいました店内。屋根をとって山形の壁上側になんか仮面とか飾られ。
 フローリングの床、上手壁隅にL字カウンター、グローブと玉、野球選手ポスター。
 中央、不自然に高い位置に緑色のドア、脇にカラオケ、カラーボックスの上に今日の
 おすすめ掲示。下手側、黒市松模様の一段高い床にプラスティックのテーブルと椅子。
 脇に日替わりメニューを書いたホワイトボード、かけた壁裏にトイレ設定。
 
 お話。地方都市の草野球チーム。退院してきた監督さんを腫れ物のように扱うには
 訳があって…。冒頭に、発端をギャグめかした南洋島のシーン。
 
 泣く処じゃないのに泣けてくるねこ。クドカン初期のイタイ暗黒面な代表作を精緻に
 改訂。病気な仕掛けを巧くつかい、上手くない状況、関係性をこれでもかと作り込み
 。全体、整然粛々と逃げられない地獄行きを描いて、成長な再演印象。
 やり場のない憤り、悪意と暴力の応酬(ていうかやりっぱなし)。調子こいたギャグ
 めき台詞でも取り繕えない、イヤ〜な感じを正面切って現し。空しく、悲しく、痛す
 ぎて、笑うしかないな。崖っぷち、紙一重感触を楽しむねこ。映画やTVのぬるさ
 とは一線を画した、舞台への意気込みが感じられて○。あと、ややきっちゃてる感が
 ある激情音楽が暗転アクセントとして○。
 
 役者。怪物君ぞろいだった初演から、そこらのあんちゃんキャラへ。フツーの人達が
 否応なく墜ちていくさまが哀しさ一層。松尾スズキはさすがの存在感、ていうか妙な
 動きで目を離させない。始末に負えない、大人子供な悪意をもつ嫌な大人を好演。
 阿部サダヲ。いつもどおりパンキッシュ、その顔のまま時々ずっこけ。荒川良々。
 むやみなぼけぶりを潜め、無責任なだめ青年を好演。皆川猿時、宮崎吐夢。くどすぎ
 て、むしろ哀愁。佐藤隆太、少路勇介。ぽくないフツーキャラが悲しい。田辺誠一。
 異常さのリトマス試験紙な距離感が観客よりの、客演らしいキャラ。

月間一覧

 出演: 
               初演        今回
              大人計画部分公演   大人計画ウーマンリブVol.7
              1995/9/28-10/1    2003/7/30-8/17
              6ステージ       23ステージ
              ザ・スズナリ     本多劇場
                         8/20-27
                         10ステージ
                         近鉄小劇場
            全自由 前売2900円    全指定5000円
              上演2時間5分     2時間19分

         作・演出:宮藤官九郎      ←
         舞台監督:南雅之        青木義博
           照明:佐藤啓        ←
           音響:半田充[MMS]     山口敏宏
           音楽:半田充[MMS]     向井秀徳
           振付:八反田リコ      ?
           衣裳:田中亜紀       戸田京子
           映像:藤田秀幸       ?
         イラスト:花くまゆうさく    篠崎真紀
         宣伝美術:吉邉正子       吉澤正美
           制作:長坂まき子      ←
           出演:
    滝  (監督)  :松尾スズキ(タキ)  ←
    金子 (マスター):金子清文(カネコ)  阿部サダヲ
    野村 (金子ダチ):井口 昇(ノムラ)  宮崎吐夢
    荻野 (ビデオ屋):阿部サダヲ(オギノ) 佐藤隆太
    ケン坊(滝・弟) :−−         皆川猿時
    中島 (荻野ダチ):宮藤官九郎(ナカジマ)荒川良々
    西巻 (バイト) :顔田顔彦(ニシマキ) 少路勇介
    内藤 (先輩)  :−−         宮藤官九郎
    五十嵐(研究所員) :山本 密(イガラシ) 田辺誠一
 階段の当日券客への掲示