Ｈ・アール・カオス「人工楽園」
＠三軒茶屋 世田谷パブリックシアター（2004/2/5-8 4ステージ）
http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/
1,2階指定席 一般6000円 Sept会員5500円 区民割引5800円 ユース割引4000円
3階自由席・2階見切れ席 一般4000円
構成・演出・振付：大島早紀子
照明：笠原俊幸 舞台監督：北条孝 音響：関克郎 作曲・音楽協力：笠松泰洋
衣装：中原理絵 空間美術：Ｈ・アール・カオス 舞台美術；渡辺美乃利
宣伝美術：小田善久 写真：豊浦正明 制作：柏雅弘ほか
主催・企画制作：Ｈ・アール・カオス、有限会社東京アートファクトリー
提携：世田谷パブリックシアター 平成１５年度文化庁芸術団体重点支援事業
出演：
白河直子、奥山由美子、木戸紫乃、小林史佳、斉木香里
2004/1/7(土)晴 7:35-9:00PM(1'20) 1階中段より 客席9割（650？人)
客層：一見で大人客席。20才代女性と中高年男女に二分。女性過半数。
客入れ：当日券あり、詳細不明。１階はほぼ満員、2,3階に空席。「見切れ席」には
いなかったような（あやふや）。折り込みパンフ。A5 4ページ。小型版とか変形
から通常スタイルとなり。挨拶、スタッフ、出演者、カンパニー紹介掲載。大島さん
白河さん写真は（みかけ）性差一層感。つうか、大島さん耽美過ぎ。カーテンコール
5分。終演後に物販。Ｔシャツとか。
次回公演。「春の祭典＋新作小品4/16-18＠キリンプラザ大阪、「山田耕筰の遺産
よみがえる舞踊詩」7/3東京文化会館大、「白夜(新作)」＠10/中〜11中 パブリック
シアター、山口、北九州。
新作上演。
舞台。暗い黒のモノトーン。背後の壁は土肌？草々？なもさもさした一面。
構成。裸の白河、目覚めて一人。透明な輸血瓶ラックを片手、白フレーム(自分だけが
見えない鏡？）の横に四人、それぞれ同じ装いで白河取り巻き。白河一人に戻り、
また身もだえ。白河と四人は黒の装いに。光のベットを頼り、荒い息。大きく浮遊。
口から透明な血液。吐出した体液のなか、激しく、のたうち。
演出に工夫。生きる切実を荒くれに表現、耽美色はおいてワイルド。ダンサーの肉体
をこれでもかと駆使（苦役？）。壮絶さに圧倒され、よくやるなと呆れ（楽しみ）も
するねこ。冒頭、裸身の白河は痛みと悲しみを負って、神々しいほど。その苦しみ
から、生を逆照射し、感じ入れさせてさすが。輸血とフレーム装置は生かされている
、自分存在のなさ＝今な現実感喪失？、かしらん。ワイヤの浮遊シーンもそう？。
終盤のスプラッシュダンスは、口から吐く体液にまみれ、息絶え絶えも、激しい動き
に生命力のしぶとさを見せつけ。現実感は、生きて苦しいリアルな身体にこそありと
いうことかしらん。勘ぐりはさておく、ダンサー達の奮闘ぶりにそのことが体感され
されねこ。音楽はプロコフィエフ？、ダイナミックに吠えるブラス音が、ダンサーの
激しさとよく合い。
覚え書き
・白河裸身で上手の椅子に一人。下手に逆さ吊りされた二人が浮かび上がり。
・白河、椅子を離れ歩き、中央。しなやかな身体の動きでソロ。
・四隅、白ドレスの四人。鏡のない姿見なフレーム、輸血装置を傍ら。囲まれて、白河
のソロ、ローブをまとい椅子へ。
・中途の幕がおりて、前方に白河一人。天井からメタル棒が沢山下り。白河ソロ。
・椅子に白河。ベットなテーブルにのり、横行する白河。白ドレスの四人もテーブル。
上がって、床におりて、全員で身もだえし、絡む。黒服に着替えた白河、残されて
もだえる四人の間を行きすぎる。グラスを片手に乾杯なぞも。
・白河ソロ、ざわめくような手の動き。水を飲み、そのまま床に垂らす。四人と組み
絡み合いながら、床ダンス。発光するテーブルに乗り、荒く息をする。
・箱をおいた発光テーブル。箱をのぞき見て、動揺な動き。つま先立ちにワイヤーで
わずかに浮遊する四人。女１浮遊し、大きく回転。バレエな動きをいれつつ。
・箱を頭にかぶり、ほふくしながら前進後退。じたばた。三人、箱(頭)を固定した
まま、下半身をじたばた。合間を白河のソロ。
・白河のソロ〜三人ワイヤーで浮遊〜白河加わり、落ちそうで落ちない椅子ダンス。
・白河にさわられると、次々と倒れていく四人。パニック。バトル。
・ワイヤ吊りでダイビング、大きく回転。暗転。白河、ワイヤーのまま椅子に座り。
起きて、浮遊。手を前に延べて、くずれる動き。
・白河のソロ。天を仰ぎながら。四人の一人にすがりつく。輸血装置を傍ら、四人に介抱
される。
・全員、椅子。天を仰ぐ、瀕死？に荒く呼吸音。
・プッチーニのアリア。白河のソロ。
・全員、テーブルで水を吹く。どんどん頻度を増していく。水浸しの床に転がり。
・白河のソロ。明かりを増し、白くなっていく空間。
［月間一覧］
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