イデビアン・クルー プレゼンツ「ヒメゴとアジと」
第13回ガーディアン・ガーデン演劇フェスティバル 特別公演
＠天王州アイル スフィアメックス(2004/3/6-7 3ステージ)
http://www.tennoz.co.jp/sphere/
3/6s アフタートーク ウニタモミイチ、斉藤美音子ほか
全自由 前売3000円 当日3300円
振付・演出：斉藤美音子 振付プラン：マーク岡山（青龍刀のシーン）
音楽：鎌田雅人（三曲目のピアノ曲） 舞台監督：上林英昭 照明：板谷静男
音響：島猛 宣伝美術：木本園子 制作：門脇真由子 監修：井手茂太
出演：
斉藤美音子、東さくら、川村奈実、小山達也、佐藤亮介、志小田綾子、中尾留美子
[イデビアン・クルー]
2004/3/6(土)晴 7:35-8:24PM(48) 後方より 客席満員(90人)
客層：20-30才代中心で結構大人より。男女半々。
客入れ：雛壇に全椅子席。千鳥配置と高めの舞台で見やすし。折り込みパンフ。B6
3ページ。出演者、スタッフ、挨拶、プロフィール、予定掲載。イデビアンクルー
新作 秋。斉藤美音子ワークショップ公演 夏。井手茂太振付 市民参加ダンス
「ら抜き」3/20(山口)
イデビアンクルーで一番かっくいいダンサー・斉藤美音子。自ら演出・振付しては
どうだろう企画。
舞台。一段高く、素舞台。
構成。１しっとりと歌い上げな曲。ウェディングドレスの斉藤、ベールのように連な
る花嫁達（男子１混じり）。寝てた人は出遅れて大慌て。花嫁、緊張もガッツガッツ
と力こぶはいりん。花婿？がやってくる。一人ずつ連れていき、残される主役・花嫁
これは夢？。
２ロックンロール。黒装束の内に彩りセーターの一団が連なって、ひょこひょこダンス
青春群像劇とばかりにあれこれ小グループ。バンド演奏したりとか。斉藤がソロで
すらっと。ときどき東さんとかとユニゾン。水太鼓？音楽、震える音に合わせ、ぶる
ぶると動き。
３男1人残り、砂嵐のＴＶを前に背中を向けてあぐら座り。変な二人組が乱入して
ちょっかい、いつしか加わり、相楽しむ男。誘われて二人についてく男、よくきたな
と、目玉おやじ＠鬼太郎な声。
４パジャマの斉藤ソロ。なぜか剣の舞。背後では離れて座る女二人、じっとみてる。
斉藤、客席に降りて、上の空で引っ込み。５わらわらと一同登場。斉藤の婚礼シーン
じっとみていた女１に一人ずつ撃たれて倒れ伏し。気がついてみれば、斉藤一人。
これは夢？！。
お楽しみ発表会な緩いノリ。脱力なムードに、斉藤一人がビビッドに輝き。さもあり？
関係性なちょかいやずっこけやりとり、曲の音に合わせた振りとか、イデビアンぽいの。
斉藤ソロら、創作発表会な風の。とか、本公演と趣違い。自在な才気がほとばしる
井手氏の振付に比べると、ゆったりお気楽。脱力シーンひとつとっても、気合いの
入り方がちと違う印象。お楽しみ会なんだから、五月蠅いコメントは無用かしらん。
そんな中も、斉藤嬢一人が踊る喜びを発散させ、見事に舞い泳ぎ。そういう会だから
以下同文。終演後にトークあり。トークも珍しい上に、滅多に聞けないよな、創作
意図まで具体的に聞け。ふーんねこ。
アフタートーク(約35分)
（下手より）ウニタモミイチ(司会)、斉藤美音子、川村奈実、小山達也、東さくら
ウニタ ＧＧフェスと1996年のイデビアンクルー登場。そのとき、とりわけ目立った
のが斉藤美音子さん。あれから8年で振付演出公演と感慨深いものがある。今日は、
思いの丈をしゃべりたいというダンサー3人にもでてもらった。紹介。企画のそもそも
のいきさつについて。
斉藤 そろそろ斉藤のなにかをやろうかと。自分は、ダンサーとしていろんな人に
振付られたい気持ちがあって。いっそ自分で企画しちゃうおうと。年末に急に決まった。
ウニタ 井手さんが監修ですが、関わりは。
斉藤 山口県で市民ダンスの振付中。稽古場には来れなかった。ビデオの感想が今日
メールで着た。いいことをいっていた。ともかく弁当を食べてがんばれと。
ウニタ みてるとイデビアンだなというところと、違うなというところがあった。
井手さんとの振付の違いは。
川村 人柄がでるなと。井手ちゃんは全体を振り付けてから、気になるところをやる。
美音子さんは一個ずつ（みんなと相談しながら）丁寧に振り付けていく。
小山 井手さんは（考えないで？）降りてくるように、ばばばーんと。美音子さんは
相談とかして、自分も相談をされてうれしかった。
東 井手さんは振付をして、私たちは踊り子に徹する。美音子さんとできていく過程
で一緒にいる時間が長かった。普段はいわない自分の考えをいったりとか。みんなで
創ったという感じ。
ウニタ 振付を初めて経験してどうでしたか。
斉藤 スタッフの大切さ、助言してくれる人の存在がすごいなと。みんな親身になっ
てくれた。
ウニタ バレエをもともとやって、教室を開いている。バレエの要素はあまり感じ
なかったが、その辺は意識していますか。
斉藤 バレエだけではない。いろんなことをしたい。
ウニタ タイトルについて、どんな文字を思いつくか。秘め事 アジト＝シークレッ
トライブということかと（。以降、種々の当て字やヒメゴという魚の想像画をいれたり
、しばし。ダンサー達にも描いてもらう。斉藤さんは、岩に頭をつっこんでゆらゆら
している睫毛がある立ち魚のイメージ。小山さんはアナゴのようなイメージで水玉
模様）
斉藤 居酒屋で考えていて、カタカナで書いていて（タイトルに）出会った。
ウニタ ウェディングドレスを着てみてどうでしたか。
川村 普段はない気持ちが沸いてきた、バレリーナになったような。
東 （出遅れる花嫁役）稽古場にふわふわした衣装があると幸せな気持ち。ふわっと
倒れるとか、ジャージじゃねえ〜とか言っていた。
小山 初めてみたとき、これでいいのかと。ゲネではなんか気持ちよく。
ウニタ お姫様のイメージがあった（と96年公演の姫の日本髪を描いてみる）
斉藤 お姫様の髪型が好き。お姫様のイメージとウェディングを着て、強い気持ちに
なる。今回は自分の結婚式をあげる、みんなに祝ってもらうつもりでやろうと。
着てみると、神聖な気持ちになる。（結局取り残される役）夢から醒めてお姫様という。
ウニタ 最初にかかっていた、いい雰囲気の歌はだれの？。
斉藤 浜田真理子という、ライブ活動中心の人。最近好き。
ウニタ 最初でてきたとき、いいポーズででてきたが。
斉藤 箱の中からウェディングで登場することを考えていたが、大変。ウェディング
って、中に隠れればみえない。私だけみえればいいと。
ウニタ 次に黒装束の人たちの踊り？。あれはカラスと考えていいのかしら？。
斉藤 白のつぎは黒のイメージ。真理子さんの曲にカラスがあったなと（選曲も浜田
真理子）
ウニタ カラスの踊りが終わるとロックミュージカルぽい。2曲目、みんな演奏なんか
して。
斉藤 １曲目のカラスは朝のちょっと嫌なカラス。ちょっと怖い。２曲目は昼間の
カラス。みんなで楽しく遊んでいる。そして夕日をみてお家に帰ろうと。カラスなぜ
鳴くの〜七つの子〜♪。私たちもちょうど七人で一緒だあと。
ウニタ トランペットで右手なのに左手が動いていたなと（斉藤 直させます。ウニ
タ 別にそのままでいいですけど）。小山さんが後ろを向いて、侘びしい感じがして
とても好きなシーン。自転車保険に入っていなかった運転手が事故を起こしちゃった
ような。不思議な女性二人が乱入してくると侘びしさが和らいでくる。
斉藤 ピアノの曲で、カラスが家に帰ってくつろいでいるような。みんなから離れて
寂しいところに、二人がやってくる。ある種、妖怪の子供、テレビの中の人という。
ウニタ ＴＶの砂嵐をみているそれ自体が侘びしくみたのだが（考えすぎでした）。
それが終わると変な声で、ずっと奥に入りなさいと。
斉藤 あれは鬼太郎の目玉親父。夢の中の世界に入る入り口。妖怪の子供達に引きず
り込まれて、よく来たなと。で次に、カラスが光り物が好きと言うことで青龍刀の
踊り。やってみたいなと思っていた、全然できてないけど。夢の中ならできないかな
と（振付は元ＺＯＯのメンバー）。いろんな動きを自分の中で取り入れて、出して。
ウニタ いろいろ聞きたいけど、マキが入ってますので閉めないと。予定について。
秋のイデビアンの本公演(会場未定）、美音子さんのワークショップ公演、とか。
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