＠下北沢 本多劇場(2004/4/1-11 16ステージ）
http://www.honda-geki.com/honda.html
全指定 前売5000円 当日5500円
＠大阪厚生年金会館 芸術ホール5/3-4 3ステージ
＠仙台市青年文化センター シアターホール 4/14-15 2ステージ
＠盛岡劇場 メインホール 4/17 1ステージ
＠名古屋市芸術創造センター 4/21 1ステージ
＠松山市民会館中ホール 4/24 1ステージ
＠広島 アステールプラザ中ホール 4/27-28 2ステージ
＠福岡 ももちパレス 5/1 2ステージ
＠新潟 りゅーとぴあ 5/8-9 2ステージ
作･演出：長塚圭史
舞台美術:加藤ちか 照明:佐藤啓 音響:加藤温 衣裳:木村猛志[A.C.T.]
映像：ムーチョ村松[トーキョースタイル] 演出助手:山田美紀[至福団]
方言指導：岩本靖輝[猫のホテル] 大道具：唐崎修
舞台監督:福澤諭志＋至福団 宣伝美術:Coa Graphics[藤枝憲、高橋有紀子、河野舞]
宣伝写真:三橋純 制作:伊藤達哉、岡麻生子 製作:阿佐ヶ谷スパイダース
出演：
中村まこと [猫のホテル] ：茅ヶ崎(元茅ヶ崎りんご園園長 現パッキン工場社長)
池田成志 ：夏目（その従業員)
中山祐一朗：前田望(同上従業員 兄)
伊達 暁 ：前田愛(同上従業員 弟)
松村武 [カムカムミニキーナ]：佐藤蜜雄（地元農家 佐藤家長男)
池田鉄洋 [猫のホテル] ：佐藤豊蜜（その弟 茅ヶ崎りんご園で家出バイト中）
志甫真弓子 ：佐藤涼（すず その妹）
富岡晃一郎 ：河口満寿夫
長塚圭史 ：真田三平
2004/4/3(土)晴 7:08-9:32PM(2'21) 中段より 客席超満員(380人)
客層：ほぼ全員女性。20才代？、学生ぽい人多し。これは男子も同様。
客入れ：当日券不明。前側横通路に補助椅子12、縦通路はなし。折り込みパンフ。
B5 4ページ。配役、スタッフ、予定掲載。次回公演。来年2月本多劇場にて「悪魔
の唄」。チラシ束はかなり厚め、輪ゴムか袋がほしいところ。
物販。パンフ(B5 60ページ 1500円) ややお高いけど、内容は盛りだくさん。篠山
紀信×長塚圭史対談収録。伊達暁デザインのリストバンド800円。Tシャツ2500/3000円
カーテンコール、2回目は結構粘って(1分)やっとこ登場。
曲者の総本山に男優を揃えてのツアー公演。
舞台。上手側２／３、天井が高いプレハブの工場。下手１／３、雪景色のその野外。
工場内。正面壁際、下手からトイレ（女性マークに×）、冷蔵庫、シンク、正面窓下
に高台な休憩所。布団とテレビとかあり。上手壁際に段ボールの山。土？コンクリ？
な床の中央に事務机３、上手手前に大型石油ストーブ。入口は上手壁際。
お話。雑誌掲載と設定は同じも、すったもんだ加減はちと違い。下田というから青森
？。脱サラで林檎農園を起こすも頓挫。起死回生の梱包材工場もだめ。願えば叶うと
思いこみだけは前向きに、社員達はすることもなく、９−１７勤務。現実的な夏目は
どうにもたまんない、けどどうすることもできず、もんもん。もんもんは、地元の
女性と社員の間にもあり。そのとんだとばっちりに端を発し、後戻りができねえ、
泥沼にはまり込んでいくこととなって…。
ストロングコーヒーみたい、ガツンとくる味わい。衝撃的な場面が連続する、行方
しれずの奇妙なシチュエーション「コメディ」。登場人物の言動奇天烈。殺人より
無礼なのが罪、などと社会常識や道徳から外れ、エゴ爆発。その見失いぶりはほと
んどスラップスティック。なんかヒステリックな笑いを誘い。男達の男気へのこだわり
とか、非現実な甘えん坊ぶりには駄目かわいさ漂い。いじましいというのか。
暴力と哀愁、男気なロマン漂う日活不良映画を馬鹿悲しくした印象も、しかし醒めた
視線で一本貫き。狂気の底、どうしようもない哀傷の存在をしっかりと見据えて、
味わい深し。ふーむ、ねこ。
役者。いつも通り強欲強引に、またクールな成志。いつもと違った役柄に懐の深さと
巧さをみせる、池鉄。テンパッて素敵、漫画みたいな、中村まこと。ちまちました
演技の積み重ねが上手い、中山祐一朗。無為こそ過激、伊達 暁。律儀になまらなく
てもよさそうなに、松村武。誰かと思った、富岡晃一郎。ひょろり兵衛門、長塚圭史
ステレオタイプキャラをきっちりの紅一点、志甫真弓子。
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