＠新宿 THEATER/TOPS(2004/6/4-13 13ステージ)
http://theatertops.at.infoseek.co.jp/
全指定 前売3200円 当日3500円 学制割引(劇団のみ)前売2500円 当日2800円
脚本・演出：黒川麻衣
演出補：人見英伸 照明：正村さなみ[RISE] 音響：中田摩利子[OFFICE my on]
選曲：村山章 衣装：小西悟士、李洗姫、落合諒子 舞台美術：横田なをみ
舞台監督 殴川我知 演出助手：加藤康宏、関藤隆治 宣伝美術：加藤菜穂美
制作：加藤康宏 オッホ
出演：
人見英伸 ：住田（逃げているサラリーマン）
牧野直英 ：戸越（住田をフォローする同僚）
岡ユミコ ：阿比留（戸越に資料を頼まれ、後を追う女。また継美をフォローする）
菊地春美 ：継美（恋人・三間坂と４つ年上なことを気にかけている女）
池宮城豪 ：三間坂（継美とすれ違ってばかりの恋人）
羽場万里子：叶子（干物屋従業員）、葉子、母
牧野直英 ：眼部（叶子の夫）、楯山、マイムの男、蕎麦屋、店員２
峯崎伊万里：飯干（戸越の妻）、管理人、歌手
上野雅史 ：佑川、地元の男、矢野、峰
杉山将己 ：中里、運転手、岡村、少年、神崎
佐藤志織 ：幹子（楯山の娘）、観光案内所の女、根岸、芳恵
関本尚子 ：玲美（コンタクト促販、スプライドが高い女優）、パネル女、女店員
望月潤一 ：高橋、駅員、メールの男、息子、店員１、漁師、坪井
猪岐英人 ：元宮、店員３、関口、マスター
白鳥久美子：氷室、江美子、娘、林
2004/6/6(日)雨 2:35?-4:29PM(1'55?) 中段より 客席ほぼ満員（150?人)
客層：20-30才代中心、男女半々。
客入れ：中段に通路をもうけて、ゆったり目の座席配置。荷物、傘の預かりあり。
折り込みパンフ。B5 3ページ。今回は周囲がもろもろと新しいとの挨拶、配役、
スタッフ、予定掲載。次回公演。9/30-10/4＠こまばアゴラ劇場 プロデュース
INSTANT COFFEE SHOP 脚本・演出：人見英伸 来年1/2-10＠TOPS 水性音楽との
ジョイント本公演「タイポグラフィの異常な愛情(仮)」 物販。缶バッチ。戯曲。
パソコンをノート一辺倒からデスクトップへ鞍替えなど心機一転、いつもより2割
増しの上演時間となった最新作。
舞台。ポップなデザインものから、すっきりそぎ落としての今回。そのものの印程度
に留めた記号な装置を持ち込み式のシンプル。「駐車場」では役者が小箱で寝るとか
衣装は、素っ気ないほど市販カジュアルのありきた。
お話。（遅刻したので発端は不明）会社、仕事を逃れて、東京以南に向かう会社員
二人。異様に丁寧なおもてなしに危機を感じて逃走。たどり着いた町で観光にかこつ
けて、ぼったくられ、また逃走。映画ロケが行われている漁村。過失の罪を償うため
の結婚を強いられている女性と親しんだ一人。ここではない場所へと、お約束の北国
行き。
もう一人は後ろ髪引かれながら、彼をフォロー。自分より仕事やら忙しく意欲的に
生きる女性に気後れか、どこか距離をおいてうまくない。ほか、資料コピーを頼まれ
た？女性は仕事全うせんと二人を追いかけ。その途上、恋人を追う女性、年上なのを
気にかけすぎ、の車に同乗。二人の男の逃走に巻き込まれたこともあり、恋人通しは
すれ違ってばかり。
結局、北国行き逃避行、相手の決意の重さと責任を負うのがいやな会社員。相手女性
には俺だめ、ごめんの一言で済まし逃げること決定。酷いね。フォロー役はあえずに
いた女性と再会するけど、やっぱだめで逃避行に同意。四歳離れたカップル、女性は
好きなのは違いないけど、どうしても年の差壁をつくってしまうと恋をあきらめ。
哀しいね。意地からもってきた書類をあっさり不要と言われた女性、海に散らし、恋
を諦めた同行者と温泉いき決定。なるようになるもの、ならないもの、様々にして
おしまい(ていうか、終わらない）。
話が早い展開に、話してもどうしようもない様を浮かばせ。面倒な男女と世界を醒め
てみつめた鋭い観察眼は健在。ロードムービーな進行、逃走方角が変わるたび、顛末
をスクリーンに投影して説明補助。一人多役、衣装換え程でくるくると場面転換。
ビデオの早回しのようにどうでもいいところは、早間か一言で記号化。自然体または
過剰な演技を使い分けてメリハリ。いつもながら自由度の高い映像的な表現が面白い
ねこ。語るべき、主要人物の会話は等倍速でごく丁寧。逃走者の断ずることができな
い、いじましさ、割り切れない男女関係を浮かばせ。自覚有無に悪意がはびこる酷い
現実も併せて描き。それらを是非なく見つめていく、適度に距離感をおいたクールな
視点が好ましいねこ。
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