＠下北沢 ザ・スズナリ(2004/11/2-7 9ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全指定 前売3500円 当日3800円
作：温水洋一、大堀こういち、細川 徹、山名宏和
演出：細川徹[男子はだまってなさいよ！]
照明：佐藤啓 音響：島猛 衣装：山本有子 演出助手：伊藤のぶゆき
舞台監督：橋本加奈子 宣伝意匠：filam-k 制作：岡麻生子
製作：ゴーチ・ブラザーズ
公式ＨＰ http://www.o-n-a-h.com
出演：
大堀こういち 温水洋一
2004/11/6(日)晴 6:05-7:39PM(1'30) 中段より 客席8割(90人)
客層：20-30才代中心に、中年層ちらほら。女性過半数。
客入れ：全指定席。ベンチ2列、椅子席9列(8列雛壇)。座布団をベンチ3枚、椅子席
2枚追加して親切。上手側椅子席が4列ほど丸ごと空席（e+？）、大丈夫か状態。
場内誘導。荷物預かりはあり？。折り込みパンフ。B5 3ページ。挨拶、スタッフ、
予定掲載。物販。大堀さんＣＤ「子象ソロ弾き語りコンサート」。
カーテンコール1回4分。
四年ぶり、顔がおもしろい中年二人のコント公演。
舞台。ぐるり白壁、カウンター程度を持ち込みの簡素さ。
構成。オムニバスコント。小鳥も出演者とのことで、ひっかけに繋がりあり。
・牛丼屋。お客の頭に逆さに牛丼。なぜか店員も。
・焼鳥屋。サラリーマンは、店主の秘密をみてしまったらしくて…。
・誕生パーティ。凶暴な先輩を起こさないように、怖ええけどパーティ。
・合体した二人の性格は正反対。
・捕らわれたサラリーマン、いつになったら、課長は助けてくれるのか。
・のどかそうな、動物相手の会社だったけど。
・ＯＬの果てしがないバトル。
・窓際の次は小窓族。
兎にも角にも、大堀さんの変な顔、温水さんの情けない顔◎。これだけで満足気。
凶暴な小鳥やＯＬに怯えるな、バイオレンス不条理コント集。反応がいちいちバカ
面白い二人。大人げなさ満載の細川ギャグで、とほほさ増長。しょうもなさ加減を
まったり、けらけらと楽しむねこ。ラストはバカ哀しさが愛おしくなる、いい感じ
に終わり。好感ねこ。
ねた覚え書き
・牛丼屋のカウンター。お客の大堀の頭に逆さにどんぶり。どういうこと？。どう
するの。俺のは判るけど、なんで。店員の頭にも逆さのどんぶりが。
・カウンター。小さな赤提灯に「鳥」。壁に「鳥」と札が寂しく２枚。焼鳥屋？。
スーツの大堀が訪ねてくるが誰もいない。鳥の羽ばたき音。ドアを開けて、びっ
くり。水を流す音、実はトイレ。中には店主・温水、たいていの人はわかります
から（いや書いてないから判らないでしょ）。見たんでしょ？と、店主は真剣な
顔で聞いてくる（お尻は見たけど…）。携帯を忘れたと連絡したんだけど、店主は
聞いておらず。トイレで見たかどうかを繰り返えし聞くばかり（なにをこだわって
？）。また、鳥の羽ばたき音。見たことを誰にも言わないでくださいと店主真剣。
アランフェス協奏曲がしんみりと流れ。
次の日、大堀の会社に怪電話、鳥の羽ばたき音、焼鳥屋？。焼鳥屋へいくと、ドア
に、ここはトイレ、大堀の名前でノックしてくださいねと張り紙。ノック、携帯を
尋ねると、中からまた鳥の羽音。入っています、見たんでしょ？と店主の声。
何が一体？見たの見ないのと、不明。携帯電話なかったと店主。店主、見られたの
は、運命と思うと、これまた必死で大堀の手をつかんでくる。大堀、びっくりして
あきれ、見てしまったと答え。
あんまり騒ぐものだから、大堀、自分のチンポをみせてやる。二人みせあい、なん
か和んでしまう。温水、おじいさんにもらった小箱と大事なもの話。実は、干した
チンポだった話をする。それが悔しくて(途中の説明なし、なぜか不明）焼鳥屋に
なった打ち明け。
と、携帯の着メロ、店主は嘘をついていた。トイレに逃げ込む店主、突然光り輝き
始め、外にでてきたのは小鳥。おやじさん？。誘われるままついていく大堀、凶暴
な咀嚼音。という食べられちゃった話があったんですよと、カウンターで二人。
と鳥の羽ばたき音。という二人とも食べられちゃった話があったんですよ。という
話はなかったんですよでおしまい。
・壁上に小鳥、小鳥のモノローグ。ミミズはチェルシーの味。出演者の紹介です。
三人が織りなすバイオレンスストーリー、お楽しみを。
・頭にパーティ用の三角帽子、寝てる誰かのそばの衝立には飾り。二人はおっかな
びっくり。同居人温水の誕生日を大堀が祝おうとしたところ、凶暴な先輩がやって
きて、パー。ようやく寝入った先輩の様子を伺いながら、おっかなびっくり二人で
パーティをしようと、こそこそ。いつ起き出すかもしれない。怖ええよ、もうどう
でもよくなって、妥協し始める温水。楽しく盛り上げようとする大堀に、誕生日
なんて一度も楽しいと思ったことがないと温水。居候の身の悲しさを切々。喜ぶ
ものと思っていたと大堀がっくし。誕生日はこうやって祝うものだと、きれて
陽気に爆発する温水。暗転、恨み節にハッピーバースディを歌う温水。聞いてる？。
・事故に遭い、合体手術で一命を取り留めた温水と大堀（腰のところで合体）。
やりたい放題の大堀の放埒ぶりに、温水はやめてくれとおろおろ。
・大堀は首輪をつけられ捕らわれている。息せき切って温水、助けにきた。でも鍵を
忘れたと聞いて、大堀がっかり。次の日も次の日も。もってくるといいながら、
もってくる気配なし。といつのまにか、大堀は首輪を残していなくなってしまう。
斧を片手にもちながら温水、そういえばそんなこともしたっけと、おとぼけ。
・温水への社長の命令、首にしたのに会社にきてしまう大堀をなんとかしろ。うまく
いかず、自分が首になってしまった温水。首吊り自殺をしようと森の中。と止めた
男(大堀)がいうことには同じ境遇、動物相手の森の会社を興したと、温水を誘う。
男ののんびり顔に油断していやが、結構きつい仕事。おまけに、男は仕事がうまく
いかないときくや、鬼のように豹変。やっぱり、自分に向いていないと温水、一度
は落ち込むも怒りから復帰。男との勝負に勝ち、動物を手なずけて会社を乗っ取り
動物達をつれて、もう一度やとってくれと元の会社に戻り。脅したのも同然に承諾
させるも、会社は動物は雇うけど、自分はだめ。温水、がっかり。
・舞台に小鳥と虎。小鳥のモノローグ(温水)。少しずつ動いて危機を逃げようと
する。それをみた小太りのＯＬ・大堀。野生を呼び覚まさされた大堀、虎をやっつ
ける。助けた小鳥もやっつける。ひどい。通勤電車、自分を押してきたＯＬ・温水
とＯＬ・大堀は口喧嘩。落とした定期入れを頼りに、温水は大堀をおびき寄せ、
ぼこぼこに。大堀は復讐を決意。
仲直りを装い、友人となり３年が経過。温水の恋人を寝取って復讐を成し遂げる。
暗黙の了解から順番に復讐しあう二人。しかし、温水がカフェラテェの中から時空
を越えて現れ、大堀をびっくりさせるに至って、ルールは破られてしまう。6年の
歳月をかけ、大堀は復讐の準備をする。しかし、温水に小学生レベルに驚かされる
に及びパー。低次元の争い。温水は蒸発、全財産をかけて行方を追う大堀。
しかし、温水は事故から記憶喪失、半身不随で車椅子での生活。イグアスの滝を
見にきたけど、果たせなかったという温水。滝への道中、アクシデント（地割れ、
大堀が人間ブリッジとなり、温水が上をわたる）、背中を蹴った感触から記憶が
戻る温水。鯉の滝登りをしあう二人、ほんとの仲直り。
・夕暮れ。舞台の上手下手にスーツの温水と大堀。窓際族のなれの果ての二人。
窓際の次、小窓族の噂話。そこはどんなところだろう。二人とも今日が最後の日。
送別会へいくのも憚られる二人。と、温水に小窓への辞令メールが。温水は大堀を
誘うが、ばかなことと一蹴。と、小窓から温水が顔を出す。ここはいいところ
みたいです。大堀は寂しくも祝福するのだった。
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