＠下北沢 本多劇場(2007/5/10-6/3 30ステージ)
http://www.honda-geki.com/honda.html
全指定 前売5800円 当日6000円
作・演出：松尾スズキ 宮藤官九郎
舞台監督：舛田勝敏 照明：佐藤啓 音響：藤田赤目 舞台美術：加藤ちか
衣裳：戸田京子 映像：ムーチョ村松、吉田りえ[トーキョースタイル]
ヘアメイク：大和田一美 演出助手：大堀光威 佐藤涼子 特殊メイク：西村喜廣
チラシイラスト：サイトウユウスケ 宣伝美術：守先正 制作：長坂まき子
企画製作：大人計画、（有）モチロン
出演：下記
2007/5/13(日)晴 7:06-9:30PM(2'23) 前方下手 客席超満員(410人)
客層：20-30歳代中心、女性7割、中年男性もちらほら。
客入れ：前方補助椅子、通路座蒲団でいっぱい。折り込みチラシそれなり。折り込み
パンフ A4 1枚。配役、スタッフ。 物販。パンフ A6 1000円。ゴールデン表紙。
写真きれい、体裁すっきり。サードステージのパンフかと思ったねこ。大人計画フェス
DVDボックス9200円。会場販売特典は役者の生写真。 カーテンコール2回1分。
座付き作家2人に、映像作家・劇団員作品を加えたオムニバス。
お話。涙事件。いろいろと抱えた人達を演歌歌手にポテンヒットしたプロダクション
社長の殺人裁判法廷。彼と取り巻く人々の屈折した心情が明らかになっていく（異議
ありとつっこみつきで）
えっくす(映像) 金満一家の遺産相続を巡る争いに嫌気がさした青年は出奔、福祉
施設へと。相手に悪気はないけど仕打ちな出来事と、相続争いのとばっちりが青年を
襲う。
アイドルを探せ さえない地方都市。さる女性アイドルが借金の方にと、一方熱烈な
ファンのラブコールに呼ばれている。なかなか出会えない一部始終を、自殺願望の
さえない中年男の追想で描いてく。
大人計画フェスの余韻、祭りな楽しさ三者三様。でも、コンプレックス抱えた人を
こだわり描いて似た者同志。
まじめ顔で滅茶苦茶してる「涙事件」。勝手気まますぎる登場人物がいちいち面白
すぎ。コンプレックス演歌に託けたねた(キャラ)出しも愉快。その一人、代役の成志
はまったく彼の持ち芸に転じて爆笑を誘い。いままでなく、脇役の村杉さんが主役。
熱くねじ曲がったさまを真摯に演じ（最後のくだらないオチが活き）。ガッツある
女優陣の中、池津さんの女優魂溢れる立ち姿(呆れつつ、美脚に着眼)に惚れるねこ。
役者個性全開、抑え気味も監督趣味趣味の「えっくす」。こだわりと個性が濃すぎる
一編。卵ジャグラーとか、過激な80年代演劇シーンを思い出したりして。
欲望と欠落感でもんもん悶絶な｢アイドルを探せ」。なんだか得体の知れない情念と
無常観が渦巻く世界。日常生活に必要のない饒舌さ、つい言ってしまった会話が
独特。核心を失った、実はすべてサイドストーリーに思えてくる、道草感覚溢れる
物語とも楽しむねこ。「涙事件」同様、脇役な宮崎吐夢がいきなり長台詞ピン
（冒頭）とか新鮮。別キャラを演じる、阿部サダヲも珍しいところ。ほか役者も、
宮藤作品らと違う役柄で演じてて楽しめ。
・「涙事件」60分？ 作･演出：宮藤官九郎
村杉蝉之介：涙おさむ
宮沢紗恵子(平岩紙ダブルキャスト)：涙さゆり、書記官
皆川猿時 ：涙さゆりＢ
宮崎吐夢 ：涙史郎
池田成志 ：涙きよし
伊勢志摩 ：涙ハイネケン
猫背椿 ：初枝
田村たがめ：麻井
宍戸美和公：杉田
宮藤官九郎：歌手
荒川良々 ：裁判長、藤田光明
阿部サダヲ：検事
池津祥子 ：弁護士
近藤公園 ：弁護士助手
顔田顔彦 ：警護
・「えっくす」20分？ 監督・脚本：井口昇
近藤公園 ：金剛和雄
宮藤官九郎：金剛俊介
皆川猿時 ：金剛哲平
伊勢志摩 ：金剛ルリ子
戸山貞子 ：金剛タエ
宮崎吐夢 ：田中
猫背椿 ：ガッツ
村杉蝉之介：桜木
宮沢紗恵子：武沢
松尾スズキ：ボコちゃん
阿部サダヲ：ビックちゃん
池津祥子 ：オドちゃん
荒川良々 ：アブやん
顔田顔彦 ：キカッチ
宍戸美和公：高橋アッコ
平岩紙 ：山下スミレ
田村たがめ：山下由香
・｢アイドルを探せ」60分？ 作･演出：松尾スズキ 協力：大堀光威
宮崎吐夢 ：ワタナベ
池津祥子 ：まつぼっくり、スズカゼマヨ
村杉蝉之介：猫の死体、石黒
宮藤官九郎：コンドーム
荒川良々 ：ブルーシート、むっくりおじさん
顔田顔彦 ：オマケ
近藤公園 ：剣
猫背椿 ：ツララ
皆川猿時 ：浅利ケータ
田村たがめ：キノコ
阿部サダヲ：浅利秀吉
伊勢志摩 ：ミョンミョン
宍戸美和公：カオルコ
宮沢紗恵子(平岩紙ダブルキャスト)：涙さゆり、書記官、ミノムシ
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