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 イキウメ「眠りのともだち」

 @赤坂見附 赤坂RED/THEATER(2008/2/27-3/9 15ステージ)
 http://www.red-theater.net/
 全指定 前売3200円 当日3500円
 
 作・演出:前川知大
 舞台美術:土岐研一 照明:松本大介(enjin-light) 音響:鏑木知宏
 楽曲提供:安東克人(MARS NEON) 衣裳:今村あずさ(SING KEN KEN)
 ヘアメイク:前原大祐 演出助手:矢本翼子 舞台監督:谷澤拓巳、棚瀬巧
 宣伝美術:末吉亮(図工ファイブ) 宣伝写真:taro
 宣伝スタイリスト:古池慶次郎 宣伝ヘアメイク:高橋まゆみ
 制作:中島隆裕(HB)、吉田直美 後援:TOKYO FM 提携:赤坂RED/THEATER
 助成:平成19年度文化庁創造活動重点支援事業 企画製作:イキウメ
 出演:
 小島聖 :早坂水穂(雑誌編集者。夢に墜ちる)
 浜田信也:早坂郁夫(別居中の水穂の夫。カメラマン助手)

 岩本幸子:寺越真弓(水穂のルームメイト。消息不明中)
 奥瀬繁 :鎮目道彦(警察官。寺越を探索)
 盛隆二 :佐野忠行(配送業。水穂の部屋の元住人)
 緒方健児:中沢知也(佐野の後輩)

 日下部そう:国枝洋治(夢の世界住人。現実世界で不眠治療サロン経営)
 森下創  :塚田十郎(国枝のパートナー)
 宇井タカシ:車田和哉(水越が入院する病院医師)
 
 2008/3/7(金)小雨 7:09-8:50PM(1'40)中段上手 客席(170人)
 客層:20才代と中年層に2分。スーツ客ちらほら。男性過半数?。
 客入れ:B列を最前にひな壇12列。通路に小さい補助椅子10×2、目一杯。当日券は
 問い合わせがだいぶある模様。ロビーが狭く致し方ないが、トイレ前で制作ほか
 関係者が溜まるのは△。折り込みチラシ1cm ゴム止め。椅子下の収納ポケットが
 いつもながら便利。パンフ B5横 3ページ。写真と役柄説明付き配役、挨拶、
 スタッフ。次回公演。7月新作@紀伊國屋ホール、大阪HEP、福岡西鉄で一挙拡大。
 物販なし。カーテンコール1回。

 今一番注目される若手作家の一人、前川知大最新作。

 舞台。上手よりに四つの段上に、黒いベットな平台と丸椅子だけのシンプル。天井の
 中途で途切れる柱装置が前後三層。凸凹の四角い突起、凹に小物や照明仕込み。

 お話。夫婦は別居中。妻と同居していた友人女性が行方不明。そんなこんなで話す内
 、夫婦は同じ夢をみていたことで盛り上がる。眠りについた妻は、夢の中で見知らぬ
 男達と出会い、常ならぬ世界に迷い込んだことを知る。やがて、悪夢のような真相を
 知り、現実に戻ろうとする。しかし、それは容易なことではなく…。

 夢と現実のかやくご飯。まぜこぜのわからなさも美味しくいただくねこ。不確実な
 世界をしっかりとした構想と会話で描く。夢は五段階、登場人物達の夢が交錯して、
 まさに悪夢の様相。そこらムードや概念で流さないとこがらしい。夢のような現実と
 いうリアル、その危うさを確かに見つめる、醒めた視点あればこそ。

 夫婦の再生を穏やかに描くラストに安心感と物足りなさあり。酷薄なラストも予測
 されて、ハラハラものだったねこ。会社帰りの疲れた身には救い。シンプルな装置の
 中、役者と場を彩りある照明で引き立たせる。美しく効果的で○。

 役者。妻役・小島聖。刻むように真摯に演ずる様○。
 

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