＠新宿 紀伊國屋ホール(2008/7/2-6 7ステージ)
http://www.kinokuniya.co.jp/05f/d_01/hall2index.html
全指定 前売3500円 当日3800円
＠福岡 西鉄ホール 7/12-13 2ステージ
＠大阪 HEP HALL 7/18-20 4ステージ
作・演出：前川知大 舞台美術：土岐研一 照明：松本大介（enjin-light）
音響：鏑木知宏 楽曲提供：安東克人（&cut） 衣裳：今村あずさ（SING KEN KEN）
ヘアメイク：前原大祐 演出助手：矢本翼子 舞台監督 谷澤拓巳、棚瀬巧
宣伝美術：末吉 亮（図工ファイブ）制作：中島隆裕、吉田直美 企画制作：イキウメ
平成20年度文化庁芸術団体人材育成支援事業 主催：(社)日本劇団協議会 創作劇奨励公演
出演：
浜田信也 ：山根雄二(目的もなくネットカフェに寝泊まり)
内田慈 ：黒沢真理(大学生。死期が近いと思いこむ)
盛隆二 ：桜井哲彦(ライター)
西牟田恵 ：保住奈々子(病院勤務。雄二の義理母)
安井順平 ：小松崎(コンビニオーナー。保住の弟)
岩本幸子 ：浅野房子(看護士。雄大の姉)
緒方健児 ：浅野雄大(大学生。房子の弟)
森下創 ：男（ホームレスほか）
2008/7/5(土)晴 1:06-3:16PM(2'10) 中段上手 客席8割(350人)
客層：20才代最多に幅広く、女性過半数。
客入れ：後方サイドに空席。当日券有り。折り込みチラシ厚め、鉛筆付き。
パンフ B5 3ページ。挨拶、写真付配役。次回公演。10/24-11/3＠図書館的人生
VOL.2 盾と矛」＠三鷹芸術文化センター 物販。DVD、戯曲本。カーテンコール1回。
あっという間の紀伊國屋、前川知大＠イキウメの新作公演。
舞台。迫る石造りの壁に斜めった開口とそこに至る坂道。紀伊國屋は見がたい劇場
(もう演劇公演は…）なので、高床配慮がありがたし。
お話。借金の方に時間を切り売りした自称ライター。その査定に立ち会う、義母の
ミスから自分(住民登録）を失ってしまった青年。時間を売買することが、命を扱う
ことと改めて気づき恐怖する2人。「時間泥棒」が何者か分からず、さらに不気味。
一方、青年の同級生の快男児ならぬ女氏は、生と死の狭間に突入、向こうへいくこと
＝解脱？を逞しく、夢想する。
知的ゲーム感覚で描く生と死。無為の時間を死に代替するつう、ちゃっかりアイデア
(エコモード？)が面白いねこ。感情に走らず、ムードに流されずの理知的でクールな
会話と演出。たまに箸休めのずっこけも、世界を壊さずクレバー。役者上質、台詞を
よく咀嚼して味わい増し。内田慈さんのアクティブさは昨今の彼女そのもの。久々に
西牟田恵。変わらぬ、ほどよく弾む演技○。
[月間一覧］