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 ENBUゼミナール 2009年春期演劇コース卒業公演 福原充則コース「墓場、女子高生」

 @笹塚 笹塚ファクトリー(2010/3/9-10 3ステージ)
 http://www.kyowakoku.net/
 全自由 前売1000円 当日1200円

 作・演出:福原充則[ピチチ5] 舞台監督:中西隆雄 照明:鈴木泉 音響:中村嘉宏
 小道具:笹野茂之 当日運営:福田三月、望月まゆみ 企画・制作:ENBUゼミナール
 http://enbuzemi.co.jp/
 出演:
 森下由美子:葉子(ブレザー制服 女子高生風)
 田村篤史 :真壁(スーツ サラリーマン風)
 本間伸和 :嶋田(雪駄履き 学生風)
 中根道治 :コケカキイキイ(人間もどき びっくりするよ)

 近藤なつみ:チョロ(怒りんぼ 女子高生)
 石原美幸 :ナカジ(おかっぱと言い張る 女子高生)
 田川香菜子:ジモ (一言多い  女子高生)
 小野寺愛 :メンコ(サイズ91と呼ばれる 女子高生)
 長藤粧子 :ビンゼ(ある日無理矢理仲間入り 女子高生)

 川本直人 :高田 (女子にバカにされるイケメン男子高校生)

 松山みのり:西川(オカルト部 眼鏡)
 藤井牧子 :武田(オカルト部 部長)
 阿部仁美 :金森(オカルト部 胴着)

 酒井恵里 :納見(無かったことにしたい過激教師)
 三橋亜耶野:吉村(納見をなだめる温厚教師)

 2010/3/9(火)小雪 7:07-8:31PM(1'23)中段中央 客席超満員(150人)
 客層:20-30才代中心、おじさんおばさん2割、親類縁者お友達過半数?。
 客入れ:桟敷2、釣り椅子1、パイプ椅子ひな壇 9列。場内案内2名でこまめに空席
 誘導。随時椅子追加。折り込みチラシ少々。パンフ B5 3ページ。注釈反復がしつこい
 挨拶、配役、スタッフ、予定掲載。物販なし。カーテンコール1回1分。

 ピチチクインテット・福原充則新作。講師を務めるゼミナール卒業公演。タイトル
 のインパクトでかすぎ。

 舞台。大振りのリアルな墓場。墓石が2列3つずつ、卒塔婆を背に立ち。中央奥には
 地蔵がみえ。下手端に大きな立ち木。手前に小さな地蔵がいくつか。

 お話。墓場は女子高生達のたまり場。授業をさぼっては飲み食い、喫煙、お喋り。
 楽しげ間合いに陰、理由不明で自殺した同級生の墓どころか首を吊った木が目の前
 だし。罪悪感を仄かにいだくところにオカルト部。死者を生き返えらせる儀式が、
 なんと成功。ところが、生き返った当人は死にたくて死んだのにと、怒りまくり。
 積もる話はない、醜い世界に美化する理由なんぞない、責任取れないと辛辣。
 一同しゅん。結局その子は理由もわからないまま再び自殺、みんなの諦めても
 いないが、望んでいない日常が帰ってくる。

 そんな風にそれぞれがいる舞台。奇天烈な設定と物語に、ネガティブパワーが連鎖
 爆発。若い夢と希望うんぬんを唱うでなく、不満不安に悶悶した気分を活き活きと
 現し。自殺をなかったことにしたいと、墓石を壊しにかかる暴走教師にしてもそう。
 むしろ素直な彼らのありさまに、好感を抱くねこ。
 

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