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 あうるすぽっと製作 チェーホフフェスティバル2010 矢内原美邦「桜の園〜いちご新聞から〜」

 @東池袋 あうるすぽっと(2010/12/10-12 4ステージ)
 http://www.owlspot.jp/
 全指定 前売3800円 当日4500円 学生・としま未来友の会3000円
 豊島区民割引3500円

 振付・演出:矢内原美邦[ニブロール]
 映像:高橋啓祐 音楽:阿部海太郎 衣装:スズキタカユキ
 舞台監督:鈴木康郎 照明:森規幸(balance,inc.DESIGN) 音響:牛川紀政
 宣伝美術:吉田ユニ 宣伝写真:佐藤暢隆 広報宣伝:小沼知子(あうるすぽっと)
 プロデューサー:崎山敦彦 (あうるすぽっと)
 主催:(財)としま未来文化財団、豊島区 助成:芸術文化振興基金
 特別協力:急な坂スタジオ 協力:プリコグ 制作:CAN
 企画製作:あうるすぽっと
 出演:
 稲継美保、小山衣美、絹川明奈、酒井和哉、坂本沙織、遠江 愛、福島彩子、
 三科喜代、望月美里、山下彩子 (五十音順)

 2010/12/11(土)晴 3:08-4:16PM(1'06)最前方中央 客席7割(180人)
 客層:学生〜20代女子と男子中心、あとおじさんとおばさん。女性過半数。
 客入れ:D列最前で一番前側でもかなり見やすく。折り込みチラシ厚め。パンフ A5
 3ページ。長めの挨拶、スタッフと出演者プロフィール、予定。6月本公演@シアター
 トラム。物販。公演DVDなど。 カーテンコール2回1分。

 矢内原美邦、解するところのチェーホフ ダンス公演。

 舞台。6枚の白いついたて壁 兼スクリーン。
 構成。赤のグラディエーション入った白ワンピ、花柄で彩ったストッキング、
 赤いパンプス。3人女性のユニゾン。8人がもつバービー人形をほしいと叫び、独り
 占めする子は、疎外されてさまよう。その他女子はダッシュ、ユニゾン、思い思い。
 トイピアノを弾く。後方テーブルから眺める。人形を持つ子は泣いてばかり。

 とりどり走り、立ち止まり、横たわる。背景映像はフクロウと森、跳び去る鳥の左右
 シンメトリイ。着替えて黒衣。空を見上げてロール。散会。ソロ、自分の体を打つ。
 頭を叩く。白い衣装で伺う人たち。

 夜が明けたように明るく。手を取り合って去る人々。2人残り、うなだれ、騒ぐ、
 やがて醒める。人形独り占めの子は聞いて!と叫ぶが応えはない。木を切るような音
 が繰り返し響く。シルエットの人々は一人ずつ去っていく。

 チェーホフ?、でもチェーホフ!な痛ましくも美しい舞台。みな子供。長じても
 満たされない欲望と孤独感。協調の傍らに疎外、が常にある状景が繰り返され。
 前半は華やかな装い、後半は喪服な黒衣。木の切る音が響き、人々は去っていく
 桜の園な世界がすかし見え。白樺や鳥をイメージした映像が美しい。走り、震え、
 止まるのないパフォーマ。いつにましての純ダンス志向、がっつり見応えあり。

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