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 第24回石原正一ショー「ハリーポタ子」

 @下北沢-シアター711(2011/9/23-26 6ステージ)
 http://www.honda-geki.com/711.html
 全自由(整理番号付) 前売3000円 当日3300円 平日昼間2800円
  @大阪日本橋 in→dependent theatre 1st 9/13-20 10ステージ

 作・演出:石原正一 照明:松本大介 音響:兜島塁 舞台監督:市原文太郎
 衣装:ヨダミカ 小道具:島田麗子 舞台記録:森達行、鈴木トオル
 宣伝美術・グッズ制作:たてかよこ 撮影:かつらかつみ 印刷:タップハウス
 中継/配信:竹崎博人 制作:根岸ゆか里 制作協力:池田智也
 出演:
 竜崎だいち[ミジンコターボ] :ハリーポタ子
 丹下真寿美    :モモコ

 吉川莉早     :サリ
 田川徳子[劇団赤鬼]:メグ

 加順遥      :キキ
 吉陸アキコ[Sunday]:サマンサ

 森口直美[パプリカン・ポップ]:ハニー
 片山誠子[ソラ豆] :ドロシー

 Sun!![ミジンコターボ]:アクビ姫

 日詰千栄     :由紀さおリ
 信平エステベス  :浜田省吾
 石原正一[石原正一ショー]:尾崎豊
 小椋あずき    :湯葉婆

 (大阪公演のみ)
 山浦徹[化石オートバイ]:ハウル 川端優紀[ミジンコターボ]:エスパー摩美
 生田朗子:町田先生

 2011/09/26(月)曇 7:14-9:21PM(1'58)最前列より 客席満員(70人)
 客層:20-30歳代中心、中年層若干。男性過半数。
 客入れ:前方パイプ椅子2、サイドにも追加して目一杯。折り込みチラシそれなり。
 パンフ A5 ほぼ手書き 2ページ。次回公演 11月、1月NMS 2人芝居。12/29,30
 マンガ朗読フェス@ABCホール。 物販。パンフ A5 1000円。クリアファイル400円
 消しゴム100円。セット割あり。過去公演パンフ、DVD。開演5分ほど前から、
 ハラショー、制作・根岸さんの挨拶と物販PR。話が弾んで20分近くトーク。
 カーテンコール2回9分。役者紹介を2回もしちゃう盛り上がり。

 大阪小劇場演劇の顔見せ興業と知られた石原正一ショー。近年は古典マンガの
 女優版オマージュ作や、新進作家の書き下ろし2人芝居シリーズを上演して、
 単なるお祭りから一歩進み。今作はオマージュ作の最新版、モチーフは70-80年代
 アニメの魔女ッ子もの。5年振りの東京公演。

 舞台。正面壁は一面ジャンプ表紙、その数270余り。客席手前、右手にハウルの城
 オブジェと風船。

 お話。魔法学校を優等卒業のハリーポタ子。下界での使命は人々へ幸福にすること。
 しかし、目にしたのは魔女狩りが横行する恐怖世界。救世主と呼ばれ、黒幕を探す
 彼女と仲間達の前に現れたのは、頂点魔女っ子サリとメグ。ポタ子の実力を恐れ、
 たたきつぶすため東京破壊の大暴走をし、全面対決。一方、幽閉された魔女ッ子を
 救った浜田省吾らは自由を唱う尾崎豊が指し示す、黒幕潜むオズの国へと向かう。

 東京の演劇ファンにラブ注入の大活劇。マンガとロック、そして演劇への溢れる情熱
 と愛をパワフルなステージングにのせ。小ネタとキャラ芝居で遊びながら楽しく
 描きつ、骨太に物語り。力をもつが故、疎外された魔女ッ子の孤独と屈託、それを
 癒す慈しみと楽しみ。エンタメの志を抱き、描き続ける大切さをストレートに唱い、
 風穴が開いたように清々しい。個性が粒立つ、活きのいい役者達の魅力も相乗。
 これまでのパロディ娯楽作から一歩前に進んだ、手応えを感じさせる快作と思うねこ。
 

  

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